FileSetting


DSSでファイルを読み込む前に、実は、ファイルの設定を行っておく必要があります。

■RAWファイルの設定


RAWファイルの設定画面です。
デジカメRAWファイルを読み込ませる際に使用します。

ColorAdjustment
未改造機ならば間違いなく、デフォルト値で良いことでしょう。
ただ、カブリが大きい場合や露光不足で暗い場合は、Brightnessを調整する方がいいかも・・?

RedScale,BlueScaleは改造機であれば使用してもいいのかなと思いますが、
どうなんでしょうね。

WhiteBalance
う〜ん、どうでしょうね。とりあえずは、
Use AutoWhiteBalanceで良いのではないかと思います。
未改造機でカメラ設定のWhiteBalanceで良い場合は、Use Camera White Balanceを使っても良いと思います。
この設定だとどっちも使わない設定になってますね。
デフォルトだとどうだったんだろ・・。
ここは、デジタルカメラのRAW現像に当たるところですので案外大切かもしれません。
スタック後に自分でいろいろと調整した場合は何も無しでもいいかも・・?どうかなあ・・。

Bayer Matrix Transformation

DSSの驚くべきことはいろいろと高度な機能を備えているところです。
デジカメRAWファイルが読み込めるという点だけでも、凄いですが・・。
ここでは、カラー化の手法をどうするか、という設定になります。

Bilinear Interporation

その名前の通り、バイリニア法を使って、4つのベイヤーを補間して色を造り出します。
恐らく、ステライメージでもこの手法を使ってカラー化しているとは思います。

Adaptive Homogeneity Directed(AHD) Interpolation
どうせDSSを使うのであれば、やはりこのモードを使うのが一番でしょう!
均質になるように適応させて(って直訳じゃん・・)カラー化してくれますから・・。

Use Bayer Drizzle algorithm
これも面白いモードではあります。DrizzleはHSTも採用している手法です。
Meadeのソフトウエアでもおなじみ(?)ですよね。
ぶっちゃけて言ってしまえば、低画素のカメラであったとしても画素数を水増しして出力してくれます。
それをベイヤー状態でDrizzleを行うことによって、少しでもカラー補間による画質低下を防ごうというモードです。
ただ、Meadeのソフトでは1.2倍とか、1.5倍とかで指定できるのに対し、なぜかDSSでは、2倍か3倍しか選べません。
Drizzleの意義を考えると2倍は拡大し過ぎでしょう。某氏曰く、なんちゃってDrizzle。
また、デジカメの画素数で考えると、さらに水増しすることによって、PCの負担が大きくなります。
興味深いモードではありますが、、、使っていません。
Drizzleの効果も考えると短焦点で偽色が出る様なケースでは威力を発揮する可能性があります。
ただ、効率的な方法とは言い難いかと思います。

Create super-pixels from the raw Bayer matrix

これも面白いモードではあります。
補間してしまうとどうしても像がぼけるので、いっそのこと、ビニングして周囲4画素足しちゃえ!
という方法です。(ステライメージのソフトウエアビニングと同義であると思われる)
例えば、Hαフィルター等を使って、4画素のうち、カラーフィルタのせいで、R画像しか光を受けていない様な状況下では効果があるだろうと書かれています。

■Fitsファイルの設定


Fitsもカラー化補間の方法は、デジカメと同じ様に選べます。
一番上の、

□Moochrome 16bit FITS files・・・
デジカメのBayer画像がFitsで保存されている場合やカラー冷却CCDカメラの場合に使います。
カメラ種類、あるいは適したベイヤー配列を選んでください。

この様に、DSSはどちらかというと、デジカメも含めて、カラーCCDの処理に適しているソフトウエアと思います。

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