Vixen/ヨシカワ製 D=200mm f.l=1800mm F9
2002.07〜2006.01
2002年6月に購入した、ビクセンの誇る6次非球面主鏡と補正レンズ系を内蔵した準リッチークレティアンです。グリーン・マイカの塗装が美しく、一目で気に入ってしまいました。
また、ヨシカワ光器にて接眼部を改造してもらいました。
最小目盛り0.1mmの滑らかなヘリコイドで、慣れれば0.02mm位の精度でフォーカスを合わせることができるでしょう。
これまで、使ってきたラックピニオン式とは雲泥の差で使い勝手の良さにすっかり気に入ってしまいました。
これで、キッチリとしたフォーカスを掴むことが可能でしょう。
AO−7も使えるようにバックフォーカスを大きくとってありますから、将来的にはAO−7での強拡大撮影を行いたいなと考えています。
まだあまり使用していませんが、なかなかシャープな星像を結び、直焦点撮影には優れた性能を発揮しそうで期待しています。
長いバックフォーカスを活かすため、ケンコークローズアップレンズを使って
焦点距離のバリエーションを増やしました。
接眼部をヨシカワ製に交換してあるため、純正レデューサーはネジピッチの関係からか?うまくはまらない様でした(固いが強引に入れれば入らないこともない)
平面像であるVISACにクローズアップACを加えるのは決して上策ではありませんが、ST7Eの小さなCCDでは問題がないようです。
コマ収差補正されたもっといいレンズを使えばなおGoodなのでしょうね。
2006年1月に手放しました。
不満があったわけでは決してありません。
6次非球面が描き出す平面像、Vixenにしてはしっかりとした造り(4年近く使っていて光軸が全くずれていませんでした)、開放筒ならではの温度順応の早さ、結露の心配の無さ、ヘリコイドによる精密な合焦・・・
いずれにしても操作性、安定性の面ではシュミットカセを圧倒しています。
だが、しかし、もう少し口径が足りなかった・・・
どんなに操作性、運用面で不満があるのだとしても、
やはりここぞという時にはASC-11の口径が大きな成果を発揮することをすでに感じている以上は、やはり、
VISACでとどまっているわけにもいかない。
完成度の高い安定した機材があるとどうしても、そっちしか使わないですからねー自分。
思い切って手放しました。
嫁入り先でメンテに出したそうですが、VISACにしては面精度も良いミラーだったそうで当たりだったみたいです。
ヨシカワの親父もなんでこれを手放したんだろうと不思議がっていたとか。
ま、なにはともあれ、これでASC-11を使いこなす為に全力を尽くさざるを得なくなったわけで。
頑張ります。
2008.7
いろいろとあって、VISACを再び導入しました。
導入したモノは元の物ではありませんが、やはりヨシカワにてヘリコイド改造されたものです。
なぜ、再び取り戻したのかというと理由は2つほどあります。
まず一つとして、自宅から撮影できる範囲が狭まった為、遠征しての撮影が必要になったことです。
遠征撮影用に安定して撮影できる長焦点機材として、VISACを選択しました。
もう一つの理由としては、ST7Customが壊れたこと。
これにより、長焦点撮影を行うシステムが無くなってしまいました。
そこで、かつて、ガイド鏡システムでも上手く撮影できていたVISACに白羽の矢を立てたわけです。
本格的な運用はまだまだこれからになりますが、遠征用長焦点撮像系の決定版として活躍させたいと思っています。
2017年追記。
本格遠征撮影機材として再入手したVISACですが、その後、いくつかの戦果を挙げたものの、2011年に、オライオン30cmF4反射望遠鏡が機動に乗ってきたり(焦点距離と撮影目的が被る)、ST8XMEを手放したり(ベストマッチの組み合わせ)、また、自宅撮影中心になってしまったりと、紆余曲折を経ています。
良い機材なのですが、その性能を、その真価を発揮させられていないなぁ・・と反省もしています。
この望遠鏡に適したカメラは、STL11000Kの様なフルサイズ9μの冷却CCDカメラだと思っていますが、どうかな・・。
ST8300MやX-E1での撮影でも使っていきたい(後者は実施)と思うのですが、、、、
今後、もう少し運用を再検討していきたい機材ではあります (`・ω・´)ゞ
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