ST−7カスタム Mk-U冷却CCDカメラ

ST-7CustomU 1.5M Pixel Cooled CCD Camera
                                    2005.02〜2005.11,2010.10〜                

ST7E改造にあたり、最も心配だったのは、万が一失敗すると、撮影できるカメラがなくなってしまうことでした。
そんな折り、北の大将から、改造ST7を売りたいというお話があり、ちょっと悩んだものの、結局飛びついたのでした。

このカメラはその北の大将から購入した、旧ST7をベースにKAF1602E(クラス3)を搭載したカメラです。
但し、各部はST7カスタムと同様な処置を施してあります。
さて、北の大将の改造ST7のCCDカバーは、ST7カスタムにまわしていたので、CCDカバーから作成しなくてはなりません。
とりあえず現時点では加工のしやすいアクリルで作成してあります。
また、ST7カスタムと同様、メインCCD上にEDMUNDの3.3mm厚、マルチコート付きのガラスウィンドウを載せることで、
ガイドCCDとメインCCDの焦点位置を併せやすくしています。
が、ガイドCCDとメインCCDの同焦点性はかなーり甘めなままです。
結局のところ、サブ機なので、今のところ、まだ本格的な使用を考慮していないからというのが最も大きい理由ですが・・・
ベースが旧ST7で冷えにくかったり、CCDも材質が古かったりと、なんていうか、所詮マークUはマークUということか的な機体です(笑)

いずれにしても、同じ性格のカメラを2台所有することになったわけですが、正直なところ、似たような性格のカメラが2台あっても意味はありませんね、、、

今のところオートガイダーとして、しばしば活用しています。
マックホルツ彗星の核追尾にはおおいに活躍してくれました。

紆余曲折を経て・・・2011年年初に再び、作成しました。
ST7Customが使い物にならなくなった2008年当時、SXV-H9という代替えカメラの存在が大きかったこともあり、
早々に、諦めたわけですが、ST7ベース機にKAF1603ME CCDチップを搭載する案も決して悪いアイデアではなかったハズです。
が、どうやら当時、SXV-H9の性能に惚れ込んでいたこともあり、力点をそちらに移していったようです。
タシロさんにお譲りしたST7MEの調子が悪くなった為、急遽、最組み立てを行いました。
さすがに、この25万円もするCCDセンサをそのままお譲りするわけにはいかず、GENTAさんからBJ-41Lを購入するまで、というのを期限に、ST402MEをお貸しすることとし、ST7CustomUは再び手元に戻しました。

2011.5にさらにペルチェ素子を交換して、改良を試みるものの、冷却温度の冷えの悪さは変わりませんでした。
う〜ん、と、なると、やはり冷却ユニットの温度センサの位置が悪いのかなぁ・・・。
ガイドCCDユニットを壊れたST7Eのものにするとノイズが載ってしまって使い物にならないし・・
パラレル転送の使い勝手の悪さはCCDsoftの9×9ビニング機能を活用することで解決することとし、
今後も使いやすい?セルフガイド機能を利用して系外銀河巡り等に活用していきたいと考えています。

ST7カスタムマークUによるコーン星雲です。
Hαでの単色光なので、セルフガイド機能は使用していませんが、とりあえず、そこそこ同焦点となっていることは確認していますので、セルフガイドも問題なくこなすことが出来るでしょう。
この画像は縮小しているので判りませんが、この段階では盛大に迷光が入っていたせいか、S/Nがややイマイチでした。
とはいえ、まずまず性能は出ている様で、一安心というところでしょうか。
ベースとなっているのが初期のST7のせいか、冷却温度が思ったよりも冷えず、ST7EベースのST7カスタムと比較しても、1段ペルチェでの比較だけでも5℃も差があります。
迷光対策(若干、CCDに写り込む明かりがある)、冷却問題、実際の活用・・・ゆっくりと対策を考えていこうと思います。
 
再生したST7CustomUで撮像したM53です。
ゴミは、下にだいぶ付着していますが、蹴られもなく、セルフガイドチップに蹴られが発生しているものの、同焦点性もバッチリ。
十分に実用になりそうな印象です。ただ、冷えが悪い点だけが難点ですが・・・・。
いずれ遠征でST8クラスを2式展開!というのをやってみたいところです。 

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