Meade DSI Pro

Meade ExVirwHAD CCD 0.25M Pixel CCD Camera
                                    2007.10〜                 

どちらかというと、ガイドカメラ用に購入したものですが、もちろん、撮影だってできます。
しかも、高感度のExViewHAD CCDで画素サイズが9.5ミクロン×7.5ミクロンと大きめですから、かなりの高感度が期待できます。

ガイドカメラとしても、高感度で定評があります。
一般的なWebカメラとは異なる為、使えるソフトウエアは限定されてしまいますが、PHDGuidingで使用できますので、
問題はないでしょう。

わずか3万円程度で販売されていた低価格カメラですが、どうしてどうして。高い性能を有しています。
また、付属ソフトも充実しており、非常にコストパフォーマンスに富んだ製品でした(現在はディスコン)


DSI ProによるNGC2903です。光学系はNA140SSfを使っています。
1回あたりの露出時間は2分ですが、それを30コマ近く撮像してコンポジットしています。
1回の露光時間こそ2分ですが、噂に違わぬ高感度特性で銀河の淡い腕もバッチリと捉えることが出来ています。
然し、問題は左上のAMPノイズで、これが露光時間が伸びるほど影響が大きくなってきます。

ダーク減算しないで露光時間1分の画像を10コマ重ねてRGB合成した例です。
左上が相当に明るくなっていることが判るでしょう。
ダーク減算を行うことで、影響は軽減できますが、完全でないのは上のNGC2903の画像を見ての通りです。

したがって、なるべく明るめの鏡筒を使って露出時間を抑えめにしつつ、コンポジット枚数は増やしていく、という方法で撮るのが一番でしょう。

ガイドカメラとしては、確かに感度は高めで、400mm程度のガイド鏡ならほとんどの場合、ガイド星が入ってきます。
然し、ST402等、STシリーズと比べると残念ながら、感度はずいぶんと見劣りします。
ST402MEユーザからすれば、価格差を考えればそうでなくては困る、というのもありますが・・・。
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