CV−04L 冷却CCDカメラ

Mutoh CV-04L 0.4M Pixel Cooled CCD Camera

                  1997.01〜2001.06

1997年1月購入。 武藤工業製(現在では光映舎がメンテなど引継)の冷却CCDカメラ。
高品質で丁寧な作り、18ビットA/D変換器を搭載するなど、高品質を売りにしたカメラです。
確かに、その丁寧な作りや使い勝手の良さは、ST−7Eと比較して、改めて感じている次第です。 ABGタイプのKAF400Lを使用しているため、やや感度が悪いという面はあるものの、十分な露光時間をかけると、非常に美しい画があがってきます。
2001年6月に一式売り渡しました。今後は、その方の元で活躍してくれることでしょう。 現在では、譲った方は、Eチップへと自己改造を行い撮影を楽しんでいらっしゃいます。
売った当時はフルセットとしてはちょっと安い値段で譲っちゃったかな・・?と思わないでもなかったのですが、その改造法や知識などは、僕にもフィードバックされ、今ではとても良かったと思っています。
ST7EのME化などは彼からの知識とアドバイスがあってこそのもので、とても感謝しています。


CV-04Lでは散光星雲を中心に、相当な数を撮影してきましたが、代表作としては、このM31アンドロメダ大星雲のモザイク合成画像を掲げておきましょう。
感度こそ悪かったのですが、やはりそのローノイズ特性は素晴らしいものがあり、SONY製CCDカメラには劣ると言われるものの、
同種のKodakチップを搭載したカメラの中にあっては
、間違いなく1歩抜きんでていたと思います。
惜しむべきは、ストリークと呼ばれる症状を引き起こすカメラが多かったことでしょうか・・・。
自分のものも顕著で、困ったものでしたが・・。
左画像がそのストリークと呼ばれている症状で、明るい外灯から右に向かって帯状にブルーミングのように見られています。
現状では光映舎にて、修理してもらえますし、お勧めはしませんが、ちょっとした改造で修正が効くこともあるようです。
右側がちょっと手を加えてストリーク補正を加えたもので、完全ではありませんが、目立つストリークはなくなりました。
この画像は3×3ビニング画像であるため、ビニングなし画像では、実害は全くなくなっていることでしょう。
ただ、この時は、定格電圧よりも0.2V、高めの電圧を与えています。もーちょっと、電圧を上げればストリークの完全除去が達成できそうだったのですが、さすがに壊しそうなので、所有者と相談の上、やめました。(この画像は遠州天体写真愛好会の仲間のCV-04なのです。CCDはKAF401Eに換装したところ)

これも、CV-04Lをお譲りした、いこさんからの情報です。
本当に譲って良かったと、思います。
いつも、貴重な情報を丁寧に教えてくださるいこさんには本当に感謝!です。
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