■Tomy BORG76ED■


Tommy D=76mm f.l=500mm F6.6 ED Apocromat
                   1997.10〜

ガイド鏡として購入したもので、実際ガイド鏡として使用頻度は高いのですが、
どうしてどうして撮影用としてもあなどりがたい性能を秘めています。

焦点距離的には100SDUFと競合するのですが、なんといっても色収差が極小であり、CV-04Lとの組み合わせではノーフィルタでの撮影が可能です。
(※ST7E等、青感度が高いセンサでは青色収差が問題となりました)
また、AstroのフィルタBOXが使用可能なため、さまざまなフィルタを適用できるメリットもあります。

F値は6.6とやや暗めなのですが、散開星団にはノーフィルタで撮影できるために100SDUFよりも速写性に優れ、また色収差の影響がほとんどなく非常にシャープな像を結んでくれます。
レデューサを購入すれば、f,l=390mm F5.1になるはずで、明るさこそは100SDUFに劣りますが、星像のシャープさ、様々なフィルタの使用が可能であることを考えるとちょっと悩んでしまいます。
一度星像を競わせたいところです。果たしてレデューサを入れても今のシャープさを維持できるものなのかどうか、興味のあるところです。
なにはともあれ、現状ではBORGはガイド鏡としての役割が大きいです。

が、セルフガイドとなった今、使用頻度はめっきり減ってしまいました。

実は、最近で使用することが多いのは観望でだったりします。
カメラ三脚にちょこっと載せて、見る天の川は最高です。
OVフィルターを使えば、網状星雲だって、東西ちゃんと見えます。

(2011.05追記)
ちょうどガイド鏡をお探しのぽるこ・びあんこさんにお譲りしました。

思えば、長年活躍してくれた機材でした。昨年も作品こそはありませんが、何度か使用しましたし、、
今後は、ぽるこ・びあんこさんが活用してくれることでしょう。


BORG76EDの代表作はしし座のトリオです。
この画像は赤外透過のクリアフィルタで撮影していますが、見事な星像を結んでくれます。
使用している冷却CCDカメラはCV-04Lです。

撮影技術を身につけるまでの、CV-04Lとの組み合わせでの撮影は多いのですが、
最近では意外と撮影での使用の機会は少なく、ST7Eとの組み合わせでは今のところ撮影はしていません。
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