■SXV-H694 冷却CCDカメラ■
SXVR-H694 6M Pixel Exview HADCCDU Cooled CCD Camera 2012.05〜 非常に高感度のCCD、ExViewHAD CCDUセンサICX694ALGを採用した冷却CCDカメラです。 その高感度ぶりときたら、ST8XMEと同等のQ.E(量子効率)を有しつつ、こちらは、ABG付きで、干渉用天体写真向けになっています。 さらに、やや高精細すぎるきらいはあるものの、高精細画素ということもあり、ST8XMEとここのところ、取り組んできた、オライオン30cm反射望遠鏡での撮影で、やや分解能に物足りなさを感じてたところということもあって、購入に踏み切りました。 K-Astecさんより、モニター価格で良いよ、と仰って頂いて、背中を後押ししていただいたところも大きいですが・・(^^ゞ カメラは非常に小型・軽量で、とても使いやすいです。 また、ダークフレーム等不要!と豪語していた、スターライト社の製品だけに、徹底的にノイズを抑えてあることは想像に難くありません。実際、Sony製センサーも低ノイズですし、使い勝手の面からも、大幅に使いやすいカメラだと思います。
ざっくりとQEのグラフを目視で読み取ったいい加減なものですが・・・ 実際に、QE自体、表記はTypical、代表値ですので実際のセンサでは多少増減はありますから、あくまでも傾向を見るのが目的です。 こうしてみると、可視光に限ると、ST8XMEに対しても大きなアドバンテージがあることが分かります。 反対に、ST8XMEは赤外領域で大きなアドバンテージがありますから、ボクが好んで撮影している赤外三色分解などは、やはりST8XMEのお世話になることになります。 もっとも、エアリーディスクの問題もありますから、仮にSXVR-H694のQEが高かったとしても、赤外領域ではビニングして使うことになります。 また、SXVシステムも継承しており、SXV-Guiderを活用できることもあり、 比較的、安価に、システムの再構築が図れそうという点も大きかったです。 (結局、使い勝手の面と、ユーロ安から、LodeStarを発注しちゃいましたが・・ ^^;) 2012.7末現在、OAG9、薄型オフアキシス装置と組み合わせ、オライオン30cm反射での遠征運用システムを検討中です。 |
SXVR-H694による作例です。 ファーストライト画像ですが、以降、天候に恵まれず、撮影が全くできていませんが・・ 4.54μと高精細画素ということもあり、非常に高分解の撮影ができています。 また、ST8XMEの時は、Deconvolutionを用いて、限界解像を引き出していたのですが、SXVR-H694では、もともとが高精細画素であることもあり、Deconvolutionの必要性を感じませんでした。 ただ、フォトン数を考えると、Deconvolutionを行えるだけのS/Nがあるかどうか、まだやや不明な点もあります。 しかし、感度も高く、オライオン30cmとの組み合わせでは、想定以上の性能を発揮してくれそうです。 ただ、画素が細かい分、ガイドもピントも大変! そこが一番のネックかなー (^^ゞ 使いこなせる様になれば、ボクにとって最高のカメラになると思いますので、頑張ります! |