■Canon NewFD300mmF2.8望遠レンズ■


Canon NewFD 300mmF2.8 望遠レンズ

                   2008.10〜

Canonが誇るLレンズ、NewFD300mmF2.8です。
このレンズは、蛍石(フローライト)レンズが1枚、EDレンズ(UDレンズ)1枚を使っており、
フローライト+EDレンズの威力で色収差について、タムロン328から大きく改善できるであろうことは、容易に想像できます。

タムロン328に不満があったわけではありませんが、やはり、色収差があると、彗星のイオンテイルの写りが悪くなることは、ホームズ彗星の時に経験しましたので、できれば改善したいと思っていたところ、焼津の御大から、出物が知り合いのカメラ店にあるとのこと。
少し迷いましたが、購入を決意しました。

さて、FDレンズをEOSデジタルに付けるのには、一般的にはマウントコンバータを用いますが、残念ながら、フランジバックが合わない為、市販されているものは、1.5倍の1群2枚の凹レンズが入っています。所謂、ネガティブアクロマティックレンズでまあ、もっとぶっちゃけて言ってしまえば一般的なバローレンズです。
通常、ケンコーのテレプラスでも4群4枚の光学系が使われているのに対して、1群2枚のバローレンズでは性能も不安になります(もっとも、、、たぶん、テレプラスの4群4枚のうち、2枚は恐らくフランジバックを変えない為に使われてるのでしょうが・・・)
それに、450mmF4.2でも面白いとは思いますが、やはりどうせなら、300mmF2.8として使いたいところです。

絞りは使えなくなりますが、光映舎のアダプタを使うことで、300mmF2.8として使用することが出来ます。

赤道儀はSkyExplorerです。
これは、EM-200を持って遠征に出かけた際にさらにもう一台持っていけるように、
ということで選択してみました。
一言で言えば、疑似太陽炉搭載型って感じ?(スミマセン、判らない人は無視してください ^^;)
本家EM-11には及ばないけれど、価格性能比は圧倒しています。
赤道儀の性能の差が勝敗を分かつ絶対条件ではないさ!

まだ余り使ってないのですが、オートガイドのレスポンスは極めて良好ですね。
ただ、オートガイダーにST7Eを使っているとケーブルテンションのせいなのか?脱腸することがあるようで、うーんって感じ。こんなものか?
重量的にはまだ余裕があるハズだが・・。

もう少し使ってみて様子を見てみたいと思います。
ノータッチガイド性能については見られたものじゃあないです。PEC機能に期待してみたい気もします(これが実用化できると恐ろしく操作性・活用性が向上する)




M42を撮影した例です。
やはり想像通り、色収差は極小であり、星々の美しい色彩を楽しむことが出来ます。
然し、これはたまたま僕の購入したものがハズレだった可能性はありますが、星像が割と、
中心近くから、周方向に崩れ始めます(微光星は割と周辺まで十分にシャープなのですが・・・)
やむを得ず、サークルカッターで円形絞りを作成し、レンズ前面に取り付けたところ、やや星像は
改善し、十分、実用レベルになった感じです。
然し、F値を約3.3となる絞りを設けたので、口径91mmになります。
口径91mmのフローライトアポクロマートが7万円チョットで手に入ったと思えば、まぁ十分かな〜。
いずれにしても懸案だった、対彗星用装備を一新できた意義は大きいと思っています。
早く明るい彗星来〜い!
inserted by FC2 system