■Vixen FL-80S■


Vixen D=80mm f.l=640mm F8 Fluorite Apocromat
                   2003.06〜

知人より、CCDチップのアップグレードと引き替えに手に入れた、蛍石アポクロマート(フローライト)望遠鏡です。
PENTAX 100SDUFを手放したため、その代替機として手にしました。
100SDUFはST7Eでは青で非常に星像が肥大してしまったものですが、今回のフローライトではそのようなことはないだろうと期待しています。
レデューサー使用で、F5.6です。F6でないところが少し嬉しい。
このレデューサーは35mmフルサイズすらカバーしないものとのことですが、もともと有効面積が小さいST7MEやS2PROでは充分でしょう。

唯一、100SDUFと比べると、レデューサー入りでも一段暗いF5.6ですから、露出時間は2倍かけなくてはなりません。
ナローバンド撮影では少々苦労するかもしれません。

(2011.1追記)
ジェネシス購入で焦点距離が競合する為、手放しました。
フローライトとKzF5の組み合わせによる性能は非常に優秀で、色収差が非常に少ない光学系でした。
F8という無理ない設計は非常に良い性能で、惑星も良く見え、また、F5.6まで落とすやや強引とも思えるレデューサも、APSサイズの一眼レフデジカメではかなり良い性能がありました。
欠点としてはやや古い機材の為、コーティングが良くなく、F5.6という割にはやや暗く感じたところでしょうか。

ST7MEのテストも兼ねて、FL-80Sで撮影した、M8干潟星雲です。レデューサー入りでの撮影です。
やはり、期待通り、星像はシャープで、青ニジミもみられませんでした。
今後の活躍に期待がもてます。

それにしても、このM8ですが、ノータッチガイドで連続露出は2分、トータルでも、L=1分×4,R=2分×4を輝度としていますが・・・良く写るものです。ST7MEの感度の高さの賜でしょうか。
今回は連続露出が短かったためか、それとも明るい対象なので、気にならなかったのか、問題のホワイトスポットも見られませんでした。
梅雨の晴れ間での撮影でしたので、透明度は高かったのですが、薄雲が時折ながれ、G画像については2分1枚しか得られませんでした。
まともなカラー画像にはなるまい・・と思ったのですがステライメージ4を駆使したところ、どうしてどうして、なかなか見られる映像になりました。
っていうか、まじめに撮っても、この画像とさほど変わらない気が・・・ 
一部不満な点は解消するでしょうが、撮影にかかる時間と効果を考えると悩んでしまいます。

ちなみに、鏡筒バンド、FC76用のを用意したのですが、極若干緩く、触れるとガタガタ動くという状態での撮影でした。
フツーに考えればまともに写るはずがありません。しかも、ノータッチガイド、ダーク画像は2分露光は用意してなかったので、1分露光のものを2倍して減算、フラットはもちろん(?)なし、、、
という、チョーいいかげん画像です、コレ・・
でも、結構見られますよね?ある意味ショックなんですけど・・。

フィルム使っていた頃では絶対に考えられないし、CV-04Lの時代でも同等のクオリティを得るにはガチガチに固定して、オートガイダ使ってトータル1時間半は露出をかけなくてはならなかったものですが・・・時代は変わったということなんでしょうね。
 
 
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