DMK21AF04&DFK21AF04

Imaging source DMK21AF04/DFK21AF04 1394Camera
                                     2008.6〜
                 

K&Rさんから譲って頂いた、イメージングソース社製の小型軽量のIEEE1394カメラです。
このカメラは、WDMに対応しており、30fpsでAVI形式での動画での取り込みが可能となっています。Toucam に比べると、実に滑らかでノイズの少ない画像がリアルタイムに送られてきます。
産業用CCDカメラとしても申し分ない性能を有していると思います。

DMK21AF04はモノクロCCDカメラ。CCD素子はSONYのICX098BLが採用されています。1/4インチサイズ、33万画素、HADセンサ搭載機です。

DFK21AF04はカラーCCDを採用しており、ICX098BQが採用されています。同じく1/4インチサイズ、33万画素のCCDですが、これはToucamと全く同じものです。
然し、画質は全く異なります。圧倒的にDFK21の方がS/Nが高く、同じCCD素子を採用していても、周辺回路の違いが、如何に画質に影響を与えるのか良く判ります。

さて、折角同じカメラのカラーとモノクロとをお借りできているので、やはり、理想的には、Vixenのフリップミラーシステムを活用して、2台を瞬時に切り替えての撮影システムを構築してみたいと思っています。
LをDMKで撮影した後、ミラーを切り替えてカラー画像はDFKで撮影する、という感じです。
いずれやってみようと思います。


DMK21AF04の例として、土星を揚げておきます。

モノクロCCDカメラですので、当然、カラー画像を得る為にはRGBの3枚のフィルターを通して撮影する必要がありますが、
天体写真では冷却CCDカメラで培われてきたLRGB合成法があります。
輝度信号たるL画像では、ノーフィルターでの撮影になりますので、天体が持つ光量をフルに生かすことができ、
高速シャッターを切ることが出来ます。
RGBの各色については当然、フィルターの透過率に応じたシャッター時間となってしまいますが、ある程度の画質を得ていれば、
自然なカラー写真になりますから、切れ味が良い写真を求めるにはカラーCCDよりずっと有利な条件で撮影が出来ます。
これがモノクロCCDカメラの一番の利点でしょう。
こちらはDFK21AF04の例です。

反対にワンショットカラーカメラの利点としては、1回の撮影でカラー画像が得られるという点に尽きます。
木星の様に自転が早い被写体では、LRGB合成と4回も撮影を行うとなると、かなり慌ただしい作業と
なってしまいますが、カラーCCDでは1回撮影するだけです。
高速シャッタは切れず1回あたりの露光時間が延びる、あるいは1枚あたりの画質が悪くなるわけですから、
チャンスには弱くなります。
こちらは、DFKによる星雲撮影の例です。
露出時間は4秒ですが、良く写るものです。また、綺麗な色彩で写ってくれました。

光学系はMT160にビクセンのCマウントレデューサを使い、F3.78と明るくしています。
その為か、小さいCCDですが、右端の星像が歪んでしまっていますが、それでも動画では明るさが命です。
m57を含めた動画はこちら




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