CV-16L 冷却CCDカメラ

CV-16L 1.6M Pixel Cooled CCD Camera
                                    2003.06〜2003.12 

さて、、、ひょんなことから入手してしまった、1.6Mpixel冷却CCDカメラです。
ダークや室内を撮ってをみると、成る程、確かに、高品質を唄っていただけのことはあります。
確かに同種のCCDチップを搭載したカメラの中にあっては、一歩抜きんでていたのでしょう。
その滑らかな映像は非常に好感が持てます。

しかし、そうはいっても・・ABG付きの非Eチップ。
3年前には欲してやまなかったCCDがここにある!
・・のですが・・・
やはりその感度の低さから、なかなか活用するのが難しいかなぁ・・。
なにしろ、CV-16Lで写したい対象となると、S2PROとほとんど競合しているといっても差し支えないですからね
画素数とワンショットカラー、画角という点ではS2PROに分があります。とはいえ、Hα描写性能や、感度(ただ、カラー化まで考えると・・・う〜ん)、キレ味に関しては、CV-16Lに軍配があがります。
が、しかし、ST7MEと比べると感度は1/5以下、ST7MEでは2分で済むところが10分かかる・・・うう〜ん・・・。
まあ、セカンドカメラとして、面白いものであることは、間違いないので、たぶん、その広面積とHαに感度を有する利点を活かして、広角で散光星雲を捉えるのに活用しようかなと思います。
それに・・こいつは最後の切り札になりうるかもしれませんので。

とりあえず、2003年12月に、CV-16へとアップグレードしてみました。
このカメラでの撮影回数はわずか2回に終わりました。が、月面には相当な威力を発揮しそうな感はありました。
            
さて、そんなCV−16Lの代表作としては、このM42画像を挙げておきましょう。
・・・多いな、M42(笑)
ま、まあ、それだけ魅力的な天体なのは確かですよね!
決して、明るくて写しやすいしナーとかそういった理由ではっ (^^;)
まあ、それも事実だけど・・。

さて、上述のように、このカメラを上手く使うコツとしては、やっぱり広角で、Hαというわけですよ。
そこで、今回は、FL-80S+レデューサ(448mm)にて、Hαフィルターを使用しての撮影です。
ST7MEと比較するとやはりその広い視野は感動的です。が、、感度悪いなあ・・。
覚悟はしていましたが、撮影時は、あまりの写りの悪さにちょっと閉口してしまいました。
うーむ。
とはいえ、その美しいダーク画像と、ダーク減算後の画像は特筆物で、ST7EやS2PRO画像に慣れた身には、新鮮に感じられました。
新鮮に、というか懐かしくかな・・。
元々はCV-04Lを使っていましたから、ね。
ST7Eで問題となっていた、ランダムノイズも無く、撮影時に想像したよりもずっと美しい画に仕上がりました。
もっとも、これ、Web用にソフトビニング処理してS/Nをオリジナルよりあげてますけど。
やはり感度が悪いきらいはありますが、長時間の露光を重ねてあげることで想像以上に綺麗な画が出てくるナ。って感じです。

3年前は欲して止まなかったCCDですが、もし万一手に入れていたら、どうなってたのかなー。きっと撮影の方向性が違っていたんだろうな〜。

あの時、入手できなかったから、感度を最重要視した現行の機材があるわけですし、その機材だから、今のいろいろな撮影が行えるわけで。
きっと、良かったんだろうな。
それで機材にかけるお金に見境がなくなった気もするけどっ (^^;)

それはともかくとして、ストリーク補正済みの機体との話だった筈ですが、しっかりいますね、ストリーク。
時間ができたら直しますか・・。

Hα画像だと、NGC1977の模様が特徴的で面白いですね。
反射成分と輝線成分とが混じり合った天体は面白いです。
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