■AstroTech AT65EDQ■


AstroTech D=65mm f.l=420mm Quadruplet SD Apocromat
                   2011.6〜2017.12

AstroTechより発売されたAT65EDQです。もともと購入にあたって、GENESIS SDF屈折望遠鏡用のレデューサ、NPR-1073を使用することで、
より明るく、また短焦点鏡として使用できるのではないか・・・と思って購入しました。
ところが、レデューサを適切なバックフォーカス位置に置くとあともう一歩というところでピント出ず・・orz
ちょっと目論見は外れてしまいました。

とはいえ、SDガラス+EDフラットナー内蔵の低価格高性能機。
さすがに色収差はほぼ皆無です。また、接眼部もしっかりとした造りのラック&ピニオンであり、非常にスムース、かつガッチリとしたものです。
回転装置も付随されており、使い勝手が極めて良好です。

420mmF6.5とやや暗い光学系であることがやや残念ですが、その素晴らしい光学性能、極めて良好な造りは特筆すべきものです。
より高価な望遠鏡に対しても十分に対抗し得る性能があると思えます。

使い勝手・性能が極めて良好であるため、今後も出番はあるとは思いますが、このスペックだと、GENESIS SDF+NPR-1073と競合することもあり、また、サブ機用途としては明るさで秀でるNewFD300mmF2.8Lに大きく劣る為、なかなか難しいところです。

ただ、メインにOrion30cmを投入した時のサブ機で、カメラをST8300M・散光星雲狙いで使う場合には、小型でしっかりとした造りで使い勝手が良く性能も高い本機の出番となりそうです。

2017.12
気に入っている機材ではありましたが、ニンジャS浦さんにお譲りすることにしました。上述しているように、GENESIS SDF屈折望遠鏡と焦点距離的にカブってしまうことから、なかなか撮影に使うことはないだろうと。
もちろん、色収差補正は、SD+EDの本機の方が上ですが、GENESIS SDFでも、デジタル一眼レフで使う分には十分な性能がありますし、なんといっても明るさが上ですからね・・・

決して悪い機材ではないのですが、使用頻度を考慮した上で、お譲りする決心をしたのでした。(今でも、ちょっと惜しいと思ってる・・・ ^^;)

とも座の二重星団 M46 M47

画像下側は、取り付け時にTリングがガタガタだった為、片ボケしてしまっていますが・・・
モノクロ冷却CCDカメラでのフォーサーズフォーマットでの4スミの星像は十分に満足が行くものです。これは、経験上、デジタル一眼レフカメラでは、APS-Cサイズでも良好な星像を維持してくれる性能を有していることになります(モノクロセンサはそれだけシビアーなのです)

色収差も僅少で、シャープで透明感がある作品作りが可能になる望遠鏡です。
 
ギャラッド彗星

色収差が無い為、イオンテイルも見事に描きだしてくれます。
が、いかんせん、F6.5と暗い為、あまり彗星撮影の様な用途には向きません。散光星雲にたっぷりと露出をかけてじっくりと狙う
場合には、良好な性能が期待できますが、F6.5とやや暗い為、デジタル一眼レフカメラでは少々厳しいと感じる面もあるかもしれません。
やはりF5くらいまで明るくしたくなりますね。 
唯一、接眼部繰り出し量が若干短めなのが惜しい。フラットフィールドに対応したNPR-1073が使えればさらに活用性が高まるのですが・・・。
 
 雲間から見た月
この望遠鏡は撮影性能も優秀ながら、やはり、このようなカメラ三脚に乗せてお手軽観望♪
なんていうのが合っているのかもしれません。とはいっても、この手のお手軽観望であれば、笠井トレーディングnBino10×60双眼鏡もあるし、口径が欲しいなら、トキナー400mmF5.6望遠レンズにアイピースをつけて除けばもっと軽量でありながらも、口径も71mmある計算ですから・・。
使い所が難しい機材ではあったんだよね、、、
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