■Vixen 6cmガイドスコープS■


Vixen D=60mm f.l=420mm Acromat
                   1991.4〜

BORGを買う前には、いや買った後もガイド鏡として活躍してくれた望遠鏡です。
Vixenは作りが丁寧で、アクロマートの屈折とはいえきちんと創られていて好感が持てます。以前、高校の天文部にあったM社の6cmF15屈折は内面反射がひどいもので確か遮光絞りすらなかった覚えがあります。
この望遠鏡はF7と短焦点なので色収差はやや大きいですが、それでもジフラクションリングが見える立派なものです。

用途としてはガイド鏡としてが多いのですが、他にも太陽の撮影やちょっとした観望に活躍してくれています。 BORGを使うときには必然的にこの望遠鏡がガイドスコープになります。 が、全体的にやや華奢であり、ガイド鏡としては少々不安が残ります。

購入当時は、ガイド鏡目的よりも、観望用途に多用していました。
MIZRLの13cmのガイド鏡として、共に苦労をしてきた機体です。(と、いうわりに扱いはぞんざいですが・・)


60Sでの代表作品としては、このへールボップ彗星の冷却CCDカメラ画像となるでしょうか。
CV-04LでRGB1分1分2分で撮影したものを接続しています。
もちろん、撮影当時は、画像接続を行えるだけの技術はなく、後日(といっても、数年後ですが)、合成を行ったものです。
色調がモノトーンですが、これは、当時、CometT,Po0,R1の組み合わせで、赤外カットフィルターなしで撮影していたからです。ST4の時によく使用していた組み合わせなのですが、この組み合わせだと、赤外線がRGBとも、素通しとなっています。
結果、写る映像の差がなくなってしまい、色調がモノトーンになってしまうというわけです。
そのかわり、露出時間は短くて済みますが、その代償はかなり大きかったといわざるを得ないでしょう。
この画像は、Po1+ND400を使用して、QV8000SXデジカメで撮影したものです。
やはり60Sの用途としては、太陽撮影ということになります。
硝材が安定している分、温度変化にも強く、色収差はフィルターで除去できますので、
シャープに撮影することができるのです。
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