■MIZRL 130SL■


MIZRL D=130mm f.l=720mm Newtonian
                   1985.10〜

初心者向けのニュートン反射望遠鏡です。すでに購入してから15年以上もたちます。 それなりに、思い出がある望遠鏡です。
ハレー彗星がやってくる前に、親戚より購入したものです。
さすがにガタがきているところもあるのですが、1999年までは現役でCCD撮像に活躍してくれました。
焦点距離的にはR200SSと競合する面もあったのですが、なにしろ軽量で取り回しが良いこと、F値が5.6とやや暗めなためにコマ収差の影響が少なく良像範囲が広いこと、などから意外と活躍の場は多かったように思います。
ただ、カッシニの隙間がようやく見える程度で、眼視用としては性能はさほど高いものではありませんでした。

残念ながら、置いておける場所がなくなりやむなく、実家に持ち帰りました。 今後、活躍する場はほとんどないでしょうが、大切にしておきたいと思います。

2007年現在、実は手元に持ってきてあります。
ミラーはAD-VIXで購入したR130用のものの方が良好そうに思えたため、
主鏡は多少、工夫してそちらに交換しました。
また、ファインダーも、同じ6×30ですが、Vixen製に交換してあります。
光軸調整すらままなってませんが、またそのうち気軽に使っていきたいですね。


眼視、銀塩、冷却CCDと、長年使ってきた機材ですが、技術が未熟な頃の作品が多く、綺麗な作品となると、
限られてしまいます。
そんな130SLの代表作としては、このM57を掲げましょう。
この画像は、ケンコー三色分解セットで撮影し、さらに当時としては最新鋭の画像処理、不等解像度三色分解合成処理を試みています。
もっとも、画像自体は、後日、再処理したものですが・・。

冷却CCDカメラ+干渉フィルターでは、色彩が赤味が強くなり、紫色のリングとなりますが、
このフィルターの組み合わせでは、通常のフィルムのような、黄色いリングとして描写されます。
また、リング内の青緑色がなかなか美しく、気に入っている1枚です。
2007年に焼津の御大にお願いして改造していただきました。
写真用ニュートンとして、斜鏡を大きくし、また、MIZRLに特注した4本スパイダー斜鏡セルを組み込んでいます。
さらに、主鏡はこれまでずっと使っていた純正のものよりも、AD-VIX R130Lのものの方が面精度が高く、惑星が良く見えましたので、このミラーを、こちらに組み込みました。
てっきりφ130mmかと思っていたのですが、135mmあったようです。
焦点距離は同じ720mmですから、F5.33と少し明るくなります。

接眼部は、MIZRLのラック&ピニオンでは撮影用としては不満が残ります。
そこで、BORGのベースプレートに、ヘリコイドLを組み込みました。

主鏡はAD-VIX
斜鏡はセレストロン(短径40mm)
斜鏡セルはMIZRL
接眼部はBORG
鏡筒バンドはVixen
ファインダーは・・・カサイで購入したものかな?

いずれにしても、多くのメーカの混在品となってしまいましたが、見事に仕立て上げて頂きました。
写真用ニュートンと呼ぶに相応しい機体になりました。

SXV-H9Cで撮影したM51です。ノータッチガイドで2分×9コマ。
ここのところ、NA140SSfによる撮影を楽しんでいましたが、やはりすっきりとしたカラーフリーの星像と、美しい回折像は
反射望遠鏡ならではです。
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