■100SDUF■

PENTAX D=100mm f.l=400mm F4 SD Apocromat
                   1995.01〜2003.06

フローライトに近い特性を持つ光学ガラスFK03を搭載したSDアポクロマート屈折望遠鏡です。
しかし、アマチュア向け冷却CCDカメラが登場以前の機種であるために、残念ながら色収差の影響が大きくて赤外カットフィルタは必須です。
赤外カットを入れてもまだ若干色収差が残ってしまいます。

ST7Eと組み合わせた場合、1°程度の写野を確保でき、またF4と明るいこととあいまって散光星雲にはうってつけです。
それでも、まだまだ狭いのですが・・・

写野的には散開星団の撮影にも向いているのですが、
CV-04Lとでの撮影では、赤外カットを入れるために単純に考えて光量がノーフィルタ時の1/2程度になってしまい、散開星団の撮影は1分では明らかに露出不足となってしまいました。

今後も散光星雲の撮影に活躍する予定です。
また、今後は銀塩写真による天体撮影も視野に入れておきたいところです。

F4の明るさは大変魅力的なのですが、短波長の感度が良いST7Eとでの組み合わせでは、色収差の影響が大きいため2003年6月に手放しました。
S2PROと組み合わせたり、Hαで撮影するなど、まだまだ使用価値はあったかもしれませんが・・・



100SDUFの代表作は馬頭星雲です。
当時、ST4の設定に四苦八苦していましたが、ようやく、その問題がクリアでき、ガイドがうまくいくようになった時のものです。
視野の狭い、CV-04Lでは1フレームには収めることができないため、視野を振って2枚の画像を撮影して合成してあります。
この合成処理にも相当な時間と試行錯誤を繰り返しましたが、そのかいあって、なかなか美しい画像を得ることができたと思っています。
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