X-E1を使う   2014.8


フジ X-E1による天体写真をまとめて紹介します。

X-E1のテスト画像
GENESIS SDF屈折望遠鏡 レデューサ使用432mm F4.3

LPS-P2使用 ISO400 5分露出
JPEG、レベル調整のみ。ニワトリ。真冬なので、気温は2,3℃程度だったと思いますが、
ダークがほとんど無い!!(◎-◎;)!!

七夕の織姫と彦星 XF18-55mm F2.8開放(・・・多分 ^^;)

T設定で30秒露出。
XFレンズの性能テストとして。
無限遠の点光源ですから、XFレンズの性能(均一性)を伺うことができます。

夏〜秋の天の川とパンスターズ彗星 XF18-55mmF2.8 30秒×4コマ 

固定撮影の写真をコンポジットしているので、そのせいで周辺像は歪んでいます。大きい画像を見たい方はフォト蔵で (^^ゞ
赤い北アメリカ星雲や、ケフェウス座あたりの星雲もかすかに写っています。
パンスターズ彗星も小さくですが、尾を引いて写っているのが判りますね!

X-E1テスト画像 NFD300mmF2.8L 望遠レンズ 
フジ X-E1にて、構図決めで撮影したISO6400設定10秒 撮って出しJPEG画像(リサイズのみ実施)
Canon NewFD300mmF2.8L開放にて

これは高感度特性を見る為のサンプル。たぶん、ステライメージ7のソフトウエアビニングで縮小していますので、画質(S/N)は最大限に向上しています。
サンニッパといえども、まさか10秒でここまで星雲が写っちゃうなんてねぇ♪
すごい時代だなー
ただ、この画像が実用的かどうかは、個々の判断にお任せいたします。
個人的には、ISO6400で星雲写真を撮ることはないかなーという感じです。当時の感想メモからすると、多分、ちょっとレベル調整してみるとわかると思うのですが、明らかに階調と色が別々に処理されていてLRGBっぽいんですよね。色解像の低下が気になりました。
・・・今、見ると、あれ?案外イケるかも・・?と思わないでもないですが・・・どーかなー・・(゚-゚;)ウーン

南十字星 フジ X-E1 XF18-55mmF2.8-4 1/4秒@6400 3コマコンポジット 

超高感度といえば、こちら。機内からもバッチリです。
昇るさそり座

同じく機内から撮影したものです。まさか手持ちで天体写真が撮れる時代になったとは・・!!
いやはや、デジカメの進歩と進化は凄まじいです。

パンスターズ彗星とケフェウス座の散光星雲  NewFD300mmF2.8L フジ X-E1 ISO400 露出5分

JPEG画像をレタッチしたものですので、縮小してありますが、紅い星雲への適正を見るには、かなり適切な画像ではないでしょうか?
感触としては、赤外カット改造デジタル一眼レフカメラには及びませんが、かつてのCanonの天体撮影専用デジタル一眼レフカメラ、EOS20Da並の赤感度はあると思います。
画像処理版・・
う・・ん、、処理がいまいち下手っぴで、ちょっと性能を引き出せてない感がありますが・・・
背景をニュートラルにしたら紅い星雲の色もなくなっちゃった、みたいな・・(+o+)
でも、一般的な紅い星雲なら、十分に写って楽しめることはお分かりいただけるのではないかと・・(; ̄ー ̄川 アセアセ

ばら星雲 ニワトリ GENESIS SDF屈折望遠鏡にて

これくらい写ってくれれば、一般的な散光星雲は十分楽しめますネ!
モンキー星雲 イプシロン200 アストログラフ望遠鏡 800mmF4 

イプシロン200は最近持ち出していなかったので、多分、ニワトリだと思うのだけど・・・・
その割には右の反射星雲までよく出てますね。センサの基本感度(S/N)も良好なので、やや光害があるところでも、周辺減光などきちんと補正してあげれば、楽しめるというのも挙げても良いかもしれません。
NGC281 1000mmF6.3 MT160反射望遠鏡 LPS-P2光害カットフィルター使用。フジ、X-E1にて、10分×14コマ(@ISO400)

自宅庭からの撮影ですが、センサの感度が良いのか光害があっても、暗めの光学系でも、比較的良く写ってくれます。拡大画像はフォト蔵で見てね。
それにしても、タカハシの反射望遠鏡は、回折像が美しいです。
ここまで見てきてくれた方は、感じられている方がいるかもしれませんが、微光星の色ノリがあまり良くありません。これがSilkyPixによる現像のせいなのか、X-TranceCMOSの癖なのかは把握できていませんが・・
PhotoShopCCで現像するとまた違うのかなぁー?

オリオン座大星雲 GENESIS SDF屈折望遠鏡 with NPR-1073レデューサ F4.3 5分×5コマ ぼうらやにて

ガイドエラーやらトラブルやらで、5枚しか撮影できてなかったのもありますが、M42の周囲に広がるHα光は、さすがにX-E1では写らないですね。分子雲は写ってくれますが・・・
非常に淡いRed Nebulaまで狙うのであれば、やはり改造デジタル一眼レフカメラが欲しくなります。

オリオン座大星雲 イプシロン200 望遠鏡 自宅から 

この時は、ひさびさに光軸がバッチリだったときのかな?でも、主鏡の抑えが弱くて、次の日にはまたズレてしまいましたが・・・・ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
イプシロン望遠鏡は、性能・安定度とも素晴らしいのですが、やっぱり使いこなすのは大変だよ、、、(´・ω・`)ショボーン
透明度にも恵まれたとは思いますが、ニワトリで、ここまで写ってしまうのは、やはりX-TranceCMOSの基本特性が良いからだと思います。

X-Tranceの真骨頂はなんといっても、ローパスレス!!
オライオン30cm反射望遠鏡による中秋の名月です。

X-E1の素晴らしい切れ味で、撮りっぱなしJPEGでも十分見られますね。
ニコン 20cmED屈折望遠鏡による月面 

浜松天文台の20cm屈折望遠鏡を専門利用で使用させていただいたときのものです。
望遠鏡も良いものですが、X-E1のキレ味も絶品でしたよ。

個人的にはオススメのカメラです。

利点
・超高感度設定ISO6400が実用的
・紅い星雲が未改造機の中ではよく写る。EOS20Da並?
・EOS Kiss用のリモコンが使える(X-E1以上?X-M1,X-A1は端子がないよ)
・ローノイズ(全てダーク減算してません)
・ローパスレス、X-Tranceのキレ味は絶品
・精細EVFでピントは合わせやすい(但し、星ではフォーカスアシストはハズした方がよさげ)
・ミラーレスなので、ミラーショックが無いので月面がオッソロシイほどの切れ味で撮れる(←書き忘れてました ^^;)

欠点
・微光星が白く飛びやすい(ダークノイズも白い輝点となっている)→現像ソフトのせい?
・ステライメージでRAW現像−ダーク引きはできない
(DNGコンバータ経由でR-Stackerなどで対応可?自分ではまだそこまでやったことないですが・・・)

と、いったところでしょうか。
結構、オススメですよ。
inserted by FC2 system