ステライメージの評価値


では、簡単に、ざっくりと、ステライメージの評価値の出し方を。
あっ、1枚画像の画質は、これくらいです >ひろしさん。
ただ、これは画質が良すぎ!やっぱり2秒で良かったんですよ・・。
でも、逆にこれくらい1枚あたりの画質を確保した方がいいのかなぁ・・?ちと、今後考えてみます。
今回のM57の成功例は、自分としても、興味津々なのです。

イメージ 1

ステライメージで、コンポジット時に、評価値、という値をポチっとな、と押すと、星像評価してくれます。
これ、一度評価値を出してから、上の評価値の部分をクリックすると評価の高い/低い順に、ソートできます。

評価が高い順でソートした場合、足切りしたい部分の画像をクリックした後で、一番下の一番評価が悪い画像まで、右のスライダーバーで持って行ってから、Shift+クリック(Windowsのお作法)で、一括選択。
それから、【一括チェック・オン/オフ】ボタンを押して選択しないようにして、コンポジットするといいですよ。
あっ!予め、位置合わせだけはやっておくのをお忘れなく・・。

この時は、1枚目の画像を1点指定しておいて、□位置合わせの中にある
□アクティブ画像から指定
を選ぶと楽ちんですよ。TNKのこの画像だと、200ピクセルくらいは、考慮して選んでね!と指定してあげています(デフォルトは10Pixだったと・・)
計算時間は長めになりますので、1枚めと最後の画像の位置ズレがどれくらいずれていそうなのか?把握していれてあげてくださいね。
一度加算平均で実行してみて、位置ずれが無ければおーけー!
200Pixelの範囲で探せなんて、ズレ過ぎじゃ・・うー、うるせぇ (゚Д゚)ゴルァ!!
と、一応逆ギレしてみたり・・(^^ゞ
や、でも、正論なんです。普通はそんなにずれませんからね。ガイド撮影されていたら、30Pixとかあれば充分すぎるんではないでしょうか。
なんにしても、一度、加算平均で実行してあげると、すべて基準点となる星にマークが入りますからね。
この時、合成されてできたコンポジット済みの画像を確認して、ちゃんと合成されているなら、コンポ済み画像はすみやかに破棄。
もう一度、コンポジットしてあげれば、位置合わせはやる必要ないですし、(←勘違い。1点指定で、□指定した基準点から・・のチェックを外して、評価値計算、再びコンポジットさせる、が正解でしたね)

この状態にしてあげてからではないと、星像評価って、多分、ちゃんと働かないんじゃないでしょうか・・・?
まあ、ちょっと手間なんですけど、ここまで自分で苦労してあげれば、あとはステライメージが、これイイぜ!と呈示してくれた画像を信じてあげてもイイですよね!

うーん、評価値を求めて選別したいケース、デジタル一眼レフカメラでの天体写真ではあんまり使用するシーンは無いかも・・ですが・・
例えば、ですね。評価値が高い順に評価したときに、時間にしたがって、どんどん悪くなっていたったとします。
そうすると、それって、撮影時のピントの移動を疑ってもいいと思いませんか?
つまり、撮影中に、ピントがずれてきたら、1枚目よりも5枚目、5枚目よりも10枚目が値は悪くなりますからね。
そういうチェックにも利用できそうでしょ・・・PCパワーに余力があれば、ですが・・・。

実はDeepSkyStackerには、DSSLiveだったかな。指定したフォルダに保存されてきたFits画像のFWHMを調べて監視してくれる機能もあるそうで、グレーテルさんなどは、それを見て、だんだん、悪くなってきたから、ピントだな!とか、前回悪かったけれど、次のは前のと同じくらいのFWHMだから、シーイングだな!とか判断されているそうです。さすがにベテラン、抜かりはないですね。
幸い?自分の場合はニュートン式反射なので、そこまでシビアーではないので、対象毎にチェック程度でも問題はなさそうなので、使ってはいないのですが・・
興味がある方は、ぜひ、このあたりも調べてみてください。
みなさん、ガイドエラーは、ガイドグラフ出して確認されていると思うのですが、同じ様に撮影されてきた画像の出来栄えもリアルタイムで監視できたら・・一つの目安でしかありませんが、やっぱり失敗を減らせるし、より精度が高い写真を目指せると思うんですよね。
ただ、どこまでを是とするか、シャープネスが悪くなった要因は何か、は、みなさんご自身が考えないといけないわけですから、放置プレーで寝たいのに、寝られないなんてなことになるかもしれません。(で、まあ、自分はやれてないワケですね ^^;)
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LuckyImagingについて

ホントは、もうひとつ記事を立ち上げるべきかも?ですが・・・
まあ、簡単に終わるので、さっくりと。
ラッキーイメージングですが、ホームページのこちらもみてね!ということで (^^ゞ

アストロアーツのニュースがきっかけでして、天文台のオリジナルの手法としては、波面補償光学系を使って、さらに、電子増倍CCD EM-CCDカメラを使って、20Hz(=20FPS)で、撮影されている方法です。
赤外領域では、波長が長いので、波面補償光学系で、ハッブル宇宙望遠鏡を超えることが可能なのですが、より光の波長が短い、可視光では、上手くいかにゃい・・・・
んじゃ、まー、アマチュアに倣って良い画像だけ、選んで合成してみようゼ!上手くいけば、らっきー♪というノリでやってみたんじゃないでしょうかねー・・・天文台のひとたちも (^^ゞ

オリオン座大星雲M42  ASC-11 シュミットカセグレン望遠鏡 DMK/DFK21AF04 CCDビデオカメラ
4コマモザイク合成

露出時間は、2FPS(つまり、0.5秒)で撮影し、カラーカメラでは、色を良く出す為に、4秒かなぁ・・の露出をかけて作成した写真です。画角が狭いので、4コマモザイク合成を行なって(それでもこの画角かヨ・・^^;)います。

デジタルカメラで撮影したデータに比べると淡い部分の描写は圧倒的に物足りませんが、然しながら、中心部の解像力・分解能という面では大きく凌駕しているのがお分かりになるのではないでしょうか。
この撮影方法を見事に体現していると思います。

ちなみに、星ナビ入選作品です(確か、2009年5月号)
今回が初めて、というわけではないのですが、でも、まあ、見知った天体をより高解像で捉える!という目的でないと、入選はキビシイかもしれませんね(マイナー天体巡りでも入選してもよさそうなんですが・・・まばたき、ブルースノーは落選・・・orz)

以上、ご参考になりましたら、幸いです。
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