MaxImDLでダーク減算


MaxImDLでバイアス&ダーク減算を行う方法を説明します。
MaxImDLではバイアスを取得することにより、ダーク減算の方法が実にシンプルに、かつ高精度に行うことができます。
 
相変わらず、V4での説明ですが σ(^^;
まずは、Process-SetCalibrationを選択します。
そうすると以下の様な、ウィンドウが出ます。
簡単にいうと、画像の種類のグループ(BIAS,DARK,FLAT)の登録をして、そして、作ったグループに、実際に撮影しておいた、バイアスとかダークとかのファイルをそれぞれ登録していくって感じになります。
まずは、BIASを選択して、『Add-Groupe』を選択すると上の画像の様に、新しくBias1というグループが作成されます。
次に、Addを押して、実際に撮影したファイルを登録します。
ファイル選択画面が出ますから、Windowsの作法にしたがって、Shift+マウス左クリックで、複数のファイルを一括選択してください(BIASは多数枚撮るでしょ?)
これでBIASの登録はokです。
次にDarkですが、同様に、
Darkを選択してから、同じ様に『Add Groupe』でまずはグループ登録。
次に、『Add』ボタンでファイル選択と登録です。
ファイル登録後で結構ですが、Dark flame scalingはAuto-Optimizeに、CombineTypeは、通常はAverageでokですが、Eチップ等、宇宙線の影響が懸念されるカメラの場合は、Sigmaに選択してください。
ただし、シグマは3枚以上のファイルがなければ機能しないことをお忘れなく、、、
 これで登録完了です。
Flat画像も同様に登録することができます。
 
実際に補正処理を行うには、まず、MaxImDLに画像をロードして、
次にSetCalibrationで、使いたいグループにチェック入れます。
なお、チェックをいれなくても、マキシが勝手に、これが一番適合する!というモノを判断して使ってくれると思いました。(たしか・・)
まあ、勝手にやられても気持ちわるいので、ちゃんと自分で指定するんですけどね。特にKAF1600系は複数のカメラを持っていたから、特にそうしないと、本当にちゃんと適合しているのを使ってくれたかどうかわからないし、、


上の画像は、この画面の左下の『Auto-Generate』でマスターダークとして作成しているのでファイルは一つしか見えません。あれ、これってライブラリ化ですね(汗)
あとは、Calibrate Allを実行すれば、バイアス、ダーク、そして、登録していればフラットまで、すべて一括で処理してくれます。
便利ですよ。
 
ところで、ステ6でも近い機能はやはりありますね。
ダークライブラリの補間してダークフレームを生成がそれに当たりそうです。
しかし、これは単純に演算するだけで、おまけにバイアスは考慮してないのではないでしょうか?
工夫次第では、これでもいけます。
たとえば、バイアスフレームを予めダークフレームから減算して登録しておけば、補間してダークフレームを生成は、正常に機能することでしょう。
ステ6はファイルI/Oが気に入らない(ロードしたファイルは、ロードしたフォルダに保存してくれよォ〜)ので、ほとんど使ってないのでこの機能には気づいてませんでした。(ステ5からあるとしたら、ダーク不要のSXVだったからなぁ・・・ってことで ^^;)
なお、例えば、KAF8300であれば、ダークノイズが2倍になる温度は5.8℃とkodakのデータシートを見れば書いてあります。こういうところもちゃんと調べてから使ってくださいね。
演算だけでなんとかしようとしている点では、MaxImDLのAutoScaleと同じですが、ステラでは冷たい方程式で冷却温度が違うダークをマッチングさせようとしているみたいですね。こういう意欲的なところは買いたいですが、
その割に、露光時間が違うダークをマッチングさせる機能が無いのが不思議です・・。
 
こちらは、DeepSkyStackerの設定画面。
Dark Optimization にチェックを入れれば、MaxImDLのAuto-Optimizeと同じ機能が働くと思われます。
未だ、試してないんですけど、ね、、(汗)
しかし、このソフトはすごいです。
例えば、ステライメージなんかは1点、あるいは2点指定でコンポジットするじゃないですか。
しかし、2点だと精度不足で、端の星が回転ズレで星像が崩れたりするわけです。
ところが、このDSSでは画面上の星、数十〜数百の星を使ってマッチングとるし、上の画像で、Auto AdaptiveWeighteingAvarageってあるでしょ。これはダークで使うのはナンセンスと思いますが、ライトフレームだと、各画素の重み付けをとってから平均化してくれるんです。より高機能高品位なコンポジット合成ができます。
で、ダークだってちゃんと最適化できるでしょ、、
ステライメージのコンポジットやダークの機能って基本的にここ10年進化してないんじゃないかな・・。
DSSの豊富な高機能の数々をみていると、時代遅れな印象を拭えません。
ぜひ、ステライメージでも、ダーク減算の最適化や、多点自動認識による自動マッチング合成をやって欲しいものです。
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