Moon Eclipse 2014

MT160反射望遠鏡 with コレクターレンズ  Fuji X-E1 

2014年10月8日の皆既月食観測記です。

さしあたり、前日から、準備をしておきました。ミラーを洗浄して光軸も出して、ばっちり!
望遠鏡はMT160。観望用には、双眼鏡を持っていきます。Nikon10×50と、カサイ10×60双眼鏡の2台とも持っていく様にします。

お天気が安定するようなら、実は、これにさらにサブ機も検討するつもりでいたのですが・・
具体的には、ガイドマウントに、AT65EDQ 屈折望遠鏡を搭載し、直焦点でSXV-H9Cを装着して、動画作成するつもりでした。
しかし、生憎のお天気予報。
これだったら、デジタルカメラ主体で、MT160 1本に絞った方が正解っぽい。
ん・・雲があると、ピント合わせが難しいかもしれない。
と、なると、やっぱり、デジタル一眼レフカメラも持っていった方がいいな。
キヤノンEOS40Dと、オリンパスE-620とはちょっと悩んだのですが、E-620でも前回の月食の時に収まったよなぁ・・と思って、バリアングル液晶を備えた、E-620をチョイス!
これで、準備は万端です!

当日も昼間はいいお天気でしたが、やはり夕方からは文字通り、雲行きがアヤシイ・・ガ━━(;゜Д゜)━━ン!!
かけ始めは高度が低いので、ニワトリではちょっと難しいのですが、高度が上がれば撮れる位置・・・このお天気では、と、正直悩みましたが、以前にも、GENTAさん達に、また獅子ヶ鼻に集結したいね〜と、お話をしていたこともあり、また、庭先で、一人でぼーっと立っているのも、それはそれで、ツライもの。やはり行ってみることにしました。
途中で、スーパーに立ち寄って、夕食を購入。
腹が減ってはなんとやら・・ですからね (゜▽゜;)

時刻は18時前・・月食開始はそろそろ、です。が、晴れ間はあるものの、お月様は分厚い雲の向こうです。

到着してみると、GENTAさん、yamatomoさんがすでに望遠鏡を組み立てていらっしゃいました。
しかし、雲が・・・

とりあえず、望遠鏡の放熱はさせないといけないので、まず望遠鏡を出して、組み立てる前に、夕食を摂ります。
この雲だと、連続撮影はできないですからねー。
スーパーのお弁当とお惣菜を食べて、まずは腹ごしらえ。
本番は、皆既中!と決め込んで、組み立てを始めます。

yamatomoさんの方は、赤道儀が不調のようで、ギアが悲鳴をあげていました。
でも、その場で、再調整されて、とりあえずは、なんとか・・?
天竜の森、観望会の後、クランプをロックしたまま、帰宅したので、ギアに負荷がかかってしまったようだと分析されていました。
問題がなければ良いのですが・・・
満月期に課題が見つかったのは、ある意味良かった???


月は出ているか? オリンパス E-620 デジタル一眼レフカメラ Z.D14-42EDにて

途中、一時的に晴れて欠けた月は拝めましたが、雲で暗くなっているのか、欠けているのか・・っという感じでした。
ファインダー調整もままならなず、ピント合わせも困難・・
出たっ!と、思ったら、すぐにまた雲の向こうに、雲隠れ。
ううーん・・・

GENTAさんたちと雑談もしながら、待っていますが、とうとう、皆既状態に。
それでも、晴れてくれません。
ちらほら、晴れ間はあるのに、なぜか月の方角だけ、雲がかかったまんま、どいてくれないんです (>Д< ;)

しかし、それでも皆既半ばを過ぎたあたりで、やっと雲間から月がチラリと顔を出しました!
極軸も合わせられてないし、ファインダーも昨日の光軸調整で、若干、ズレていることもあり、フジのミラーレスX-E1では、やっぱりダメだッ!見つからないッ!!
即座にオリンパスE-620に切り替えて、導入!
やっぱり、光学ファインダー、最高です!
低照度下では有用性が桁違いですね。

X-E1に切り替えてピントを合わせたいが・・・ダメだッ
全く判らないッ・・・
そうこうしている内に、雲の向こうに・・・ガ━━(;゜Д゜)━━ン!!
数少ないチャンスを逃してしまいました (;_;)

でも、幸い、GPV予報では20時台は薄くなる予報・・
まだ、チャンスはある・・と、思いたい (^_^;)

案の定、また次の晴れ間が出てくれました!
先ほどの失敗から、カメラは光学ファインダーのE-620に換装。
フォーカスは、OVFで目視で合わせるッ・・!
ライブビューでも一応確認してみますが、皆既中の月は暗くて良く解りません。
目視で追い込むしかないッ・・!
よし、合った!!でも、フォーサーズフォーマットでは、満月が視野ギリッギリです。

くっ、やっぱりAPS-Cサイズでないと苦しいッ!!
EOS40Dにしておけばよかったかなぁ〜
泣き言を言っても無いものは無いので、仕方ないッ!!
幸い、というか、統合整備計画の一端で、基本マウントはNikonFマウントとしていることもあって、Tリングは、NikonFマウント。
そこからマウントコンバータを介して、各種カメラを付け替えられる様にしてあります(もちろん、EOSも持ってます)から、マウントアダプタを交換して、X-E1に取付。
ピントは、やっぱりEVFでは判らない。
でも、E-620で合わせたのだから・・と、合っていると信じて撮影させるッ!!
撮り始めたら、すぐに曇られましたが、なんとか、坊主は回避できました。

GENTAさんは少し発生したトラブル(公園の電灯を消し)を解決される為に、動いてくれて、皆既中の撮影機会は逃してしまったみたいです。すみません、ご対応、ありがとうございました m(_ _)m

そうこうしているうちに、皆既終了〜

Moon Eclipse 2014

皆既月食 終了直前頃  フジX-E1 デジタル一眼レフカメラ フィルムエミュレーション ベルビア
MT160反射望遠鏡 コレクターレンズ 1330mmF8.3 撮って出しJPEGをレタッチ(・・・RAWで興すより色は綺麗ですね・・・)


皆既時間は1時間ほどあった筈ですが、雲のせいで、チャンスがほとんどなく、あっという間に終わってしまいました。
それでも、幸いなことに、この頃からやや晴れ間が増えてきて、何回か撮影チャンスがありました。

しかし、雲は完全にはどいてくれず、露出やISO感度設定が難しい!!
それでも、何コマか撮影できました。

このくらいの時間に、ちょうど嫁はんと、明星ちゃんも来てくれて、嫁はんも、双眼鏡で赤い月を見ることが出来ました。
明星ちゃんは、暗い中でも、ご機嫌の様子で、泣いたりしなくてよかったです。

月が半分くらい戻ってきたところで、再び、雲の中へ・・
ここで、終了〜撤収開始です。

その後、片付けが完了したら、月の周りが完全に雲がどいてくれたりします。
まだ月はほんのちょっと欠けています。
コラム用のネタとして、双眼鏡をスマホで覗かせて撮影できるかどうか、試してみたのですが・・・
これが難しい。赤道儀でないので、移動していくこともありますが、スマホのレンズではやはり焦点距離が短すぎて、双眼鏡では拡大率を稼げないこと、スポット測光にしても、飽和してしまって、模様が写らないこと・・もろもろあって、こりゃあ、ダメだなぁ・・・という結論に達しました。残念 (´・ω・`)ショボーン

やむなく、片付けて、21:45 獅子ヶ鼻公園を後にしました。
坊主ではなかったこともあって、気持ちも軽く、なんだかんだで楽しめた月食観測となりました。
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