金星


明けの明星、宵の明星と呼ばれ親しまれている様に、全天一明るく輝く星が金星です。
水星と同様、地球よりも内側の軌道を回っているため、見られるのは夕方の西空か、明け方の東天に限られますが、
最大光期には-4.5等星もの明るさになるため、昼間でも青空の中にポツンと見ることができるそうです。


2013年

2013
オライオン30cmF4反射望遠鏡 1.5倍バローレンズ+2倍バローレンズ  DMK21AF04 UV=1/15s

2013年に撮影した夕方の金星です。さすがにシンチレーションがイマイチだったこともあり、2012年時の様には撮れませんでした。

2012年

2012.10.16
オライオン30cmF4反射望遠鏡 1.5倍バローレンズ+2倍バローレンズ  DMK21AF04 UV=1/15s

10月16日の金星です。だいぶ小さくなってきました。
シンチレーションも悪くなってきてしまいましたが、それでも、UV像では独特の金星の模様を伺うことができます。

2012年8月の金星

オライオン30cmF4反射望遠鏡 1.5倍バローレンズ+2倍バローレンズ  DMK21AF04 UV=1/15〜1/30s G=1/377s IR96=1/15s〜1/30s

日面通過を経て、夜明けに回った金星を撮影しました。
さすがに夏場だけあってシーイングが良く、思った以上に良く写ってくれました。
金星の雲の移動はスーパーローテーションといって、4日で移動していると言われています。
4日後の撮影で同じ模様が写るのでは?と、期待したのですが、どうやら金星の雲は変化が激しい様で、同じ形にはならないようですね。
7/31撮影時は、動画で撮影しているときも明らかな模様が見えて、ドキドキしてきました。
たなびく雲が美しいです。

2012年の金星

オライオン30cmF4反射望遠鏡 1.5倍バローレンズ+2倍バローレンズ  DMK21AF04 UV=1/15〜1/30s G=1/377s IR96=1/15s〜1/30s

3年振りの金星の撮影になります。
夕空に条件よく捉えられるようになりましたので、狙ってみました。
前回と違う点は、オライオン30cmが実用化できたことと、UVフィルターに朝日分光のMX380を入手でき、それによって、より明瞭に金星の雲の様子を捉えることができるようになったことです。
撮影システムは同じですが、満ち欠けの様子と共に視直径が大きく変化していく様子がわかるかと思います。


2009年

2009.2.10

ASC-11 BORG2.2倍エクステンダ  DMK21AF04 UV=1/50s G=1/250s IR96=1/15s

BORGのエクステンダーを挟んで撮影しましたが、悪シンチレーションだったことを考えると、どうも、失策だった気がします。
直焦点の方が高速シャッタが切れる分、画質が向上したかもしれません。



2009.2.1
ASC-11 直焦点  DMK21AF04 UV=1/50s G=1/900s IR96=1/15s

2004年に田中光化学工業の田中さんが、冷却CCDカメラにUVフィルターとIRフィルターをを使って素晴らしい金星像を得ていました。⇒コチラ
これを見て以来、自分でもぜひ撮影してみたい!と思っていたのですが、ようやく実現することが出来ました。
結果的にはTanakaさんほど美しい映像を得られませんでしたが・・・。

シンチレーションの影響も大きいとは思うのですが、UVフィルターの性能が出ているかどうか少し疑問は残る結果ではあります。
ちなみに、使用したフィルターは以下の通り。

IR96・・・L37+IR84+IR96でほぼ同焦点にして撮像。
UV・・・・Kupeのフィルタ+EDMUND IRC (EDMUND IRCで短波長をカットしている可能性が無いわけではない・・)
G・・・・IDASーtype2+L37

透明度は悪くないが、シーイングは最悪に近い。
もっとも金星の高度が高くなっている時期は限られてますし、なによりこの時期の夕方は平日の撮影は難しい。
せっかく晴れてくれているなら、撮れる時には撮っておきたい。次回はまた一週間後になるからね。

2009.2.1
ASC-11 直焦点  DFK21AF04

こちらは同日にDFKカラーカメラで撮像した金星です。
金星は可視光ではほとんど模様らしきものは写りません。



2009.1.17
ASC-11 BORG2.2倍エクステンダー  DMK21AF04 UV=1/50s G=1/250s R=1/250s

2009年は夕空高くまで、金星が見えていましたので、きちんと撮影してみたいと思っていました。
夕空高く、と限定すると、前回が2007年ですから、やはり条件が良くなるのは2年に一度ということになるのかな?
撮影条件としては、恐らく明け方の方がシンチレーションの面で有利なんだろうとは思いますが、明け方というのはなかなか・・ σ(^^;
ウチからだと東の視界が狭いので苦しいという面もありますが・・。

さて、今回は、KU-PEの安価なUVフィルターを使って模様の撮影をすることに念頭をおきました。
カラー合成は、UV、G,Rのフィルターを使っています。
表面に薄い黄色の模様があることがお分かりになるでしょうか。
これはUVでは薄暗く写っていて、G,Rではほとんど何も写っていない為に、黄色い模様として浮かび上がってきたものと考えられます。
当初の目的どおり、金星の模様を写すことができました。

それにしても、金星は美しいですね。ASC-11で最初に覗いた時に、金色に燦然と輝く様子にしばし見とれてしまいました。
カラーカメラでも撮影したのですが、圧縮Codecを誤ってY800にしてしまった為、モノクロとしてしか保存されておらず、、orz

また機会はあると思いますので、また撮影したいと思います。


2007年

2007.4.29
MT160反射望遠鏡+コレクターレンズ+BORG2.2倍エクステンダー  PL-130M

2007年は夕空高くまで、金星が見えていた為、拡大撮影にチャレンジしてみました。
残念ながら模様まで写すことはかないませんでしたが、Webカメラ+画像処理の威力。悪シーイングの中でもちゃんと欠け際をシャープに写すことができました。
PL-130Mはいろいろとクセがありすぎるので、使いこなすのにもう暫くかかりそうです。



2004.5.21
Nikon 135mmF2.8 FinePixS2Pro SC46 

月と金星です。日が沈んだばかりの空に月と仲良くならんでいましたので思わずシャッターを切った1枚。
この後、雲が張り出してきて雲ってしまったのですが、その直前を捉えた1枚です。



明けの明星 2001.10
Casio QV8000SX 6mmF3.4 露出6秒

明けの明星です。1日の観測(撮影)の締めくくりに撮影した1枚。
朝焼けの中、ぎらりと輝く金星が印象的でした。 inserted by FC2 system