金星の日面通過 観測記



6/4の月食時には、晴れの期待できる福井方面まで行くか!
とH野LSさんと話あっていたのですが、結局、6/5時点の天気予報では悪い方向へ・・
豊橋方面に変更・・と思って調べていたのですが、こちらも、またまた、天気予報が悪化して、悪い方向に・・
こりゃ、どこも同じか〜

浜松も予報が悪くなってきましたが、どこも似たような感じな気がする・・・
ほんと、金環日食の時もそうでしたが、なんともお天気予報に翻弄されてしまいますね。
・・・こうなったら、腹を括って、近場でやることに決めました。
獅子ヶ鼻公園に出かけるつもりではいましたが、うーん、このお天気でわざわざ出かけても?
自宅庭からも太陽が見えることは、以前に確認済み・・・
自宅の方が様々な機材が使えるし、トラブルにも対処できる・・・ということで、H野LS15さんにも、赤道儀とアダプタを用意するので、良かったら来てね、とメールを打ちました。

あとは、準備。一応、自宅からやることに決めたので、余ったソーラーフィルタの最後の切れ端を使ってΦ72mmのND2の前面にソーラーフィルタを貼り付け、それをAT65EDQ屈折望遠鏡に使える様にしておきます。
FC-50とSolorMaxシステムもすぐに外にもって運びだせるところにおいて、カメラも準備してから寝ます
・・・
・・・
5時半に目が覚めました。
H野LS15さんは6時に来るといっていたので少し余裕はあります。
空はあいにくの曇り空・・これは・・・期待薄・・・・? AstroGPVは昨晩21時の更新を最後に更新されていません(キャッシュなのかときどきこういうことがありません・・?)
予報がどうなるか分かりませんが、気象庁の衛星画像を見る限りでは西から晴れてきそう・・!

なにはともあれ、6時過ぎから準備を始めます。
アトラクス赤道儀は、極軸は合っているので、太陽時追尾ではないものの、撮影自体は楽になる筈です。
そうこうしているうちにH野LS15さんもやってきました。

しかし、空はあいにくの曇り空・・・少しでも、ということで、遠くの林を使ってピント出し。
ソーラーフィルタはFC-50の前面に付けますから、ピントは変わらない筈ですしね。

FC-50 蛍石屈折望遠鏡 400mmF8 EOS40D デジタル一眼レフカメラ

レンズが曇っていることもあって、少しヌケが悪いのが気になりますが・・
あとは晴れるのを待ちます。
ここまで準備できていれば、

H野LS15さんのPST用に、フォトガイド赤道儀を組みます。
やっぱり赤道儀があると楽になりますからね〜

しかし、丼曇り・・・
準備がひと通り整ったので、あとは待ち。
Sもとさんからрいただいていたのに気がついたので、р入れてみたところ、ちょうど第一接触が終わり第二接触の最中という一番大事なところでした。す、スミマセン、こちら、ドン曇りで、全然、開始時間とか気にしてなかったです、、m(__)m
焼津の御大からもрェあり、どうもあちらも待ち。
しかし、すこしづつ雲の切れ間が増えてきたような・・・

金星日面通過 7:52 FC-50 蛍石屈折望遠鏡 400mmF8 EOS40D デジタル一眼レフカメラ 

雲の切れ間から撮影できたのは7時52分!ピントはそのままで、まずは何はともあれ撮影!
太陽に巨大な金星がいる様子が撮れました!

その後は再び、雲が厚くなりました・・
再び焼津の御大からрェありましたが、こちらは1枚、何はともあれ、抑えられたので、少しヨユー!と伝えたら、こっちはまだだよ。とのこと。
とりあえず、星ナビと天文ガイドを見ながら、晴れ間を待ちます。
・・・
・・・
次に晴れてきてくれたのは、10時14分でした。

金星日面通過 10:14 FC-50 蛍石屈折望遠鏡 400mmF8 EOS40D デジタル一眼レフカメラ 

だいぶ、太陽の内側に入って来ました。
H野LS15さんが持ってきてくれた日食フィルタを通してみると、肉眼でも、金星がいるのが判ります。

お天気の方も西から晴れ間が・・!

オリンパス E-620 デジタル一眼レフカメラ Z.D25mmF2.8

おおっ?これは、晴れてくるんじゃ・・!?

オリンパス E-620 デジタル一眼レフカメラ Z.D25mmF2.8

晴れ間キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !
オリンパスブルー デタ━━(((≧∀≦)))━━!!!!!

晴れてくれれば、太陽望遠鏡も使えます。
ここで、再セット。
ただ、前述の通り、どうも、エタロンチューニング不足だったらしく、片ボケしていました。
自宅なので、一度自室PCに持ち込んでチェックしたのに・・・どうやらチェック不足だったみたい・・orz
ただ、幸か不幸か、今回はHαでもさして面白い構造はあまり出てなかったかな。
逆に、白色光の方が黒点があり面白かったです。

何はともあれ、10時半過ぎには快晴に。
こうなってくれば、金星のフチが光ってみえるオレオール現象を捉えたくなってきます。
FC-50では焦点距離が400mmであり、少々不安があります。
そこで、EM-200赤道儀を出して、そこに昨晩準備しておいたAT65EDQを載せて、さらに、カサイ1.5倍バローレンズを付けて撮影します。

3台態勢! オリンパス E-300 デジタル一眼レフカメラ Z.D 14-45mm

ピント出しに、ちょっと苦戦しましたが、それでも、自宅なので、どうとでもなります。
カメラをどうするか悩んだのですが、、、残っているカメラは・・・S2Proが妥当か・・と、ふと思って、ひょっとして、H野LS15さんにニコンのデジタル一眼レフカメラ D5100持ってきてる?と聞いてみたところ、持ってきたとのこと。
それをお借りして撮影することにしました。
彼は、やはり、ニコンのデジタルカメラ、CoolPix 950をPSTに取り付け撮影していましたので、問題なく、お借りできました。

D5100,初めて使いましたが、軽いし、思ったよりもしっかりとしている造り。小さいカメラということもあって、扱いやすいですね。
バリアングル液晶も使いやすいですが、液晶パネルのドットも、E-620やEOS40Dに比べると大幅に良くなっているのでしょうね。ピントも大変合わせ易かったです。
おかげで良い写真が撮れました。

金星日面通過 11:53 AT65EDQ屈折望遠鏡 ニコン D5100 デジタル一眼レフカメラ

金星もだいぶ動いてきましたね!
ここまで来たら、後は、第三、第四接触時のブラックドロップ、オレオール現象を捉えたい!

しかし・・・
ここに来て、再び雲が・・・


幸い、この雲はまた抜けてくれて、ほっとしたのですが・・・
準備万端で、あと数分で抜ける!さあ、来いッ!っと、思ったら、くもくも君がやってきてくれました(´・ω・`)

金星日面通過 13:38 AT65EDQ屈折望遠鏡 ニコン D5100 デジタル一眼レフカメラ

最後の最後にアウト・・・思わずガックリ。
ブラックドロップ、オレオール・・撮りたかったなあ・・・

まあ、もともとの天気予報だと、こんなに晴れるとは到底思えなかったので、雲間からでも撮れれば・・!と思っていたことを考えると、これだけしっかりと撮れて、見れたのだから、ラッキーでした。

それにしても、長丁場でした〜
お腹がかなり空いてきたので、望遠鏡はそのままにして食事に出ようかとも思ったのですが、雲があまりにもアヤシイので、片付けてから出かけることにしました。
案の定?後ほどGENTAさんが訪ねてこられた時に盛大な雨が・・・片付けておいて良かったヨ (; ̄ー ̄川 アセアセ
GENTAさんの方は、日面通過よりも遥かに大事な用事があったのですが、そちらも上手くいったみたいです。
良かったですね!

スマホ GalaxyS のカメラにてパチリ

PST 太陽望遠鏡に、目で覗く代わりに、スマホのカメラをのぞかせてパチリ。
これでも、ちゃんと金星が写りますね。

いろいろと撮影できて、なんだかんだで、楽しめた金星の日面通過でした。

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