オライオン30cmF4反射望遠鏡 with パラコアU  ALICE-U CMOSカメラ
Hα=1秒×565枚 R=1秒×720 G=1秒×480 B=1秒×480

さそり座にある小さな星雲です。
赤緯-37°とかなり低空で、ディテールを描出する為に今回は、CMOSカメラで1枚あたり1秒で撮像し、選別コンポジットしてみました。
多少なりとも、効果はあったかなと思います。

MT-160反射望遠鏡 with M.P.C.C  LPS-P2使用 SXV-H9
L=5分×5枚 H-alpha=5分×7 R=5分×3 G=5分×3 B=5分×3


赤緯-37度と南天に低いのですが、この日は透明度に恵まれ、無事、写すことが出来ました。
星雲光度は13.0等となっていますが、視直径が0.8'と小さい為か、輝度はわりとあり、良く写ってくれます。

今回、Hα画像も使っています。
Hα画像を輝度信号に使う意図はいろいろとあると思いますが、今回、この被写体に限って言えば、S/Nの確保にあります。
1つは、この天体は低空ですので町灯りの影響を受けやすいわけです。そこを緩和させる為にHα画像も撮り、加算合成を行っております。
さらにいえば、この日は、月が1時過ぎまで残っていましたので、月明かりの影響があるうちから撮影を始めているというのも1つの理由ですが、これも高S/Nを得るという観点から、ですね。

Hαフィルターには、他にもHα単色ならではの階調と解像感の高さを活かす、非常に淡い星雲を描出する、などの特性も持っています。
被写体や撮影状況に応じて、画像処理まで含めて上手く利用していくのが良いでしょう。
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