NGC300。ちょうこくしつ座にある大型銀河です。
あまり知られていない天体ですが、視直径が20’もある大型銀河で、カタログ上の明るさは8.7等と立派なものです。
しかしながら、この天体をマイナーな座に止めているのはなんといっても、その高度であり、赤緯−37度とかなり南に低いところにあります。
そのため、低空まで透明度の良い澄んだ晩に撮影する必要があります。
さて、いざ撮影してみると、M33タイプの、大きく広がった見事な銀河でした。
カラーにすればHII領域の赤いつぶつぶが写って面白そうです。いずれ狙ってみようと思います。
M33には中心部に巨大ブラックホールが存在しないそうですが、このような核が淡い銀河はみなそうなのだろうかと想像してしまいます。
この銀河の距離はわずか690万光年。かなり近傍の銀河です。
そのため、HU領域の紅い斑点や、恒星塊の青白い斑点を伺うことができます。
ちょうこくしつ座にある大型銀河はほとんどが我々の銀河系に比較的近いところにあります。