OIII Image Hα Image  
SU Image  RGB=SII,OIII,Hα  HSTカラー

NGC281 Narrow Band Image
100SDUF ST7E OIII=10分×25枚 Hα=5分×44枚 SU=10分×13枚

狭帯域フィルターで撮影したNGC281散光星雲です。
Hα、水素輝線の強度は最も強く、全体的に広く分布しています。
この星雲を輝かせているのは恐らく、星雲のほぼ中央に位置する最も明るい星だと思われますが、酸素輝線(OIII)は、主にその付近に強く分布していることがOIII画像から判ります。
また、この星雲は20cm反射望遠鏡で眼視でも中心の星がにじんだようにかすかにその存在を認めることができるのですが、その付近しか見えないことを考えれば、肉眼で見えているのは、OIIIが主であることも理解できます。人の目は特に夜間ではHαへの感度はほとんどないためです。
反対にSUでは周辺・・とりわけブライトリムと呼ばれる構造が明るく描出され、それは特にカラー画像の方でよく判ります。

カラー画像は、今回は、撮影したフィルター順にRGB=SII,Hα,OIIIとしてカラー画像としています。HSTが撮影したM16と全く同じ配色です。
本来は赤いHαを緑色に割り当てているため、リアルカラーとはいえませんが、このように、狭帯域フィルターで撮影した画像を各原色に割り当てることで、星雲の構造をより明瞭に見てとることができます。

それにしても、フィルターによって、まるで別の星雲のように写るのは面白いところです。

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