NGC2359 ダック星雲

MT160反射望遠鏡with Reducer L=10分×10 R=5分×3 G=5分×3 B=5分×3
NGC2359、おおいぬ座にある青い星雲と赤い星雲がからみあった美しい散光星雲です。 
その形状からあひる(ダック)星雲やヘルメット星雲の愛称があります。

これまで、おおいぬ座にある撮影天体というとせいぜいが散開星団M41くらいなものでしたが、冷却CCDカメラでは、おおいぬ座の小子持ち銀河とでも呼びたくなるNGC2207や、このNGC2359など、好対象があります。
大きさがやや小さいためか、銀塩写真で撮影されることはまれなようです。

眼視では見事な対象で、OV輝線強度が強いので、写真の様な複雑な構造が思ったよりもはっきりと見ることができます。

この星雲はウォルフ・ライエ星周辺に広がるガス星雲で、複雑なガスの流れが絡み合います。
「ウォルフ・ライエ星」というのは生まれたての原始星で全天で300個ほどしか見つかっていない特異な星です。
星の周囲に恒星大気が高速で吹き出して大量の質量が失われている姿と考えられています。



NGC2359 ウォルフ・ライエ星

イプシロン200 ST7Custom R=5分×6,G=5分×3,B=5分×4
こちらは、SBIG 三色分解フィルターによるカラー画像です。 上のフィルターによるものとは明らかに色調が異なります 。
酸素輝線に対するフィルターの特性による違いがこの様な色調の大きな差となって表現されるわけです。

フィルターを変えるということはフィルムを変えるのと一緒で、色調に大きな差となって現れます。




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