NGC2237 ばら星雲

GENESIS SDF屈折望遠鏡 with NPR-1073レデューサ ST10XME R=5分×10 G=5分×4 B=5分×5

いっかくじゅう座にある有名な散光星雲です。その姿はまさに宇宙に咲く大輪の薔薇。
過去にも何回か撮影していますが、なかなか納得がいく作品ができずにいます。
今回は、なるべく遠天のM田さんに近づける様に透明感が出るように処理してみましたが、どうでしょうか・・。
天体写真の難しいところは、モチーフは同じなので、あとはどう表現するか、だと思いますが、これがまた難しいところです・・。


NGC2237 ばら星雲

MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom R=5分×5
カラーはR200SS+FinePixS2Proにて

宇宙に咲く大輪の薔薇です。
この星雲は大きいため、ST8E相当で768mmの焦点距離では到底収まり切れません。
とはいえ、星雲内部の構造をしっかりと描出するには、この位の焦点距離は欲しくなります。
今回は、R画像しか撮影していませんでしたので、RGB画像は、FinePixS2PROで撮影したものを流用してLRGB合成を行っています。
少々、S2PROのノイズで色ムラが出てしまうのが難ですが、しかし、この色はこの色で結構好きだったりします。

NGC2237 ばら星雲

BORG76ED屈折望遠鏡 CV-04L L=3分×4×6コマ 

天文ファンでなくとも一度はその名前を聞いたことがあるでしょう。
宇宙に咲く大輪の花、ばら星雲です。
非常に美しい星雲で、冬の星雲の代表格です。
しかしながら、眼視的にこれを見ようとすると意外にやっかいで、透明度の良い暗い空でようやくぼんやりと見えてくるだけです。
しかし、写真ではわずか30秒の固定撮影でも写りますから、目とフィルムの感色性の違いというのを感じさせてくれる天体です。
もっとも、最近のカラーネガフィルムでは、目の感色性に大変近くなったため、この美しい星雲が綺麗に写らなくなってしまっているものも多いです。

さて、この画像は冷却CCDカメラの狭い画角を補うために、視野を移動させて、得た6フレームを接続しました。 それでもまだ足りませんが、いずれきっちり写したいなと思っています。
また、色彩に関しては、以前に撮影した画像より、LRGB合成処理を行いフルカラー画像としています。
こういった応用が利くのがLRGB合成処理の利点です。

ところで、今回撮影に使用しているBORG76EDは大変優秀な望遠鏡で、ノーフィルターでのCCD撮像もごらんの通り問題なくこなす希有な望遠鏡です。
100SDUFではとてもこうはいきません。赤外カットフィルターが必須です。



NGC2237 ばら星雲


タムロン300mmF2.8望遠レンズ ST7E R=3分×4 G=3分×2 B=3分×2 4コマタイリング 

300mmF2.8による薔薇星雲です。
この画像では、R画像を輝度信号として、LRGB合成することによって得られています。
望遠レンズの場合、どうしてもR,G,Bでピント位置がことなってしまいます。
しかし、LRGB法によるカラー画像を前提とすれば、赤い星雲には、Rでピントを合わせ、これを輝度信号とすれば、GBは多少フォーカスがぼけていても、問題はなくなります。
それでも、こういった明るい屈折系のレンズでは色収差がどうしても目立ちます。

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