おとめ座にある美しい銀河です。
ちょうど正面から見た腕の開いた渦巻き銀河で、分類はSc型です。
同じ正面から見た銀河でも、腕の開き方が次のM100とはずいぶんと違って見えます。
M99の方が猛々しい印象を受けます。
星雲自体も明るいのでしょう。
ただ、眼視的に渦巻きを確認するには、やはり20cm以上の口径を持つ望遠鏡が必要になると思います。
超新星SN2014Lも写っています。
超新星は、銀河の中心部からやや右下にある星です。
M99までの距離は5500万光年。
光の速度で向かっても、5500万年もの途方もない年月がかかります。
逆に言い換えれば、この超新星の爆発は、5500万年も昔に起こった出来事・・
それが、今、やっと地球に届いたわけです。
M99も決して明るい星雲ではありませんが、太陽の様な星々が数千万個は集まった星の大集団です。
遠すぎて、個々の星々として捉えることができません。が、超新星は、その無数の星々の中のたった1つの星が最期を迎えた最後の輝き。
遥か彼方からたった一つの星の光が届くなんて、不思議な感じがしますね。
今回、ちょうど10年ぶりに撮影しました。さすがに10年前と比べると、望遠鏡もCCDカメラも違ってますが、構造描写に大きな進歩が見られます。
おとめ座にある美しい銀河です。 ちょうど正面から見た腕の開いた渦巻き銀河で、分類はSc型です。