M8 砂時計星雲

VISAC準RC望遠鏡 AC-2使用 ST-7ME 
SII=1分×11 Hα=30秒×33 OIII=30秒×13+1分×4

有名ないて座の干潟星雲。その中心部には、砂時計星雲があります。
HSTがこの部分を撮像した画像では渦巻くガスが見事です。
今回は、この部分をなんとか写したい!と思い、挑戦してみました。
使用機材は、焦点距離は絶対に必要ですから、VISACを選択。
ただ、さすがにF9ではチョット暗いかな・・というのと、撮影日は9月半ば・・オートガイダまで準備していては、西空に沈んでしまいそうです。また、天候も気になります(台風が日本に接近していたから不安定なのです)
そんなわけで、今回は明るい対象だから・・ということでノータッチガイドを行いたい。
さすがに1800mmは厳しそうですから、F7に落として使うことにしました。
あくまでも、来年に向けてのテスト撮影、のつもりでした。が、あまり過度な期待は抱かずに、画像処理してできたのが上の画像なのですが・・・想像以上のできに、思わず、ニヤリ。
砂時計は小さすぎるものの、良く写ってくれたものです。
ガスのうねりが迫力あるように描写されて、満足満足、です。特に右側の画像はRGB合成した段階の映像で、肝心の砂時計星雲はトンでますが、M8の活動的なガスの流れがよく判ります。
また、星雲の色彩・・まるで青く澄んだ泉のような、美しい色彩も魅力です。

来年以降にはなりますが、やはりもう少し、キッチリ撮影してより高解像に、より美しく、撮影したいと思います。

なお、この砂時計星雲、M8の最も明るい部分ですから、眼視でもちろん見ることができます。
っていうか、町中だとこの砂時計の部分しか見えないような・・・。

OIII Image HII Image (DDP処理済み) SII Image


各フィルターによるM8単色像です。
さすがに、Hα画像では、他の輝線に比べ写りが良いため、デジタル現像処理を施して表示させてあります。
中心部から淡い部分にかけてのガスのうねりの様子が判ると思います。
OIII画像はやはり少々、画像の写りが違いますが、最も通常の撮影と異なるのはSU画像でしょうか。
これを単体で見せられてもM8と気づかないかも知れません。
それほど写りが異なります。
これこそが、この種の撮影のもっとも面白いところで、とりわけSUでは露光時間を相当にかける必要はありますが、
その価値は充分にあると思います。
それだけ面白い画像を得ることができます。


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