M83

VISAC望遠鏡withNPR1073レデューサー ST8XME L=10分×9 R=5分×3,G=5分×3,B=5分×4

うみへび座にある美しい渦巻銀河です。
非常に見事な腕を持っているのが特徴で、これほど見事な対象はそうはありません。

中心部は棒状構造をしているようにも見えますが、棒渦巻銀河ではないようです。
m83までの距離は約1500万光年。実直径は5万光年程度で銀河系よりもやや小さいというところでしょうか。
いずれにしても見事な銀河です。
この銀河は、初めて渦巻が眼視観測で記録された天体だそうで、小口径でも渦を巻く様子を見ることができるそうです。ただし、南に低いですから、観望には低空まで澄み渡った時がチャンスです。


M83

MT-160反射望遠鏡withレデューサー ST-7ME L(IRC)=5分×21 R=5分×4,G=5分×4,B=10分×4

明るく大きな天体なのですが、南にやや低いためか、これまで冷却CCDカメラでは撮影したことはありませんでした。
今回、撮影中に寝たかったこともあって、露出は長めになっています。
しかし、さすがにこれだけ露出をかけるとあがってくる画像は滑らかになります。
本音をいえば、実わ、星像が歪んでいたり明らかに星像が悪化していたりした(植木のカゲに入った・・・?)画像が多々あったので、不良画像ははじきたかったのですが、まともな画像は数枚になってしまうため、あえてコンポジットした経緯があったりします。


M83

MT-160反射望遠鏡withレデューサー FinePixS2Pro 5分×3

FinePixS2ProによるM83です。
ST7MEによるものと同じ光学系での撮影で、両者の性能の差を伺うことができます。
もっとも、こちらは露出時間はずっと短いですが、暗く澄んだ空の下での撮影です。
仮にST7ME画像を同じ枚数の3枚から起こして露光時間を揃えたとしても、画質の差は決定的であると思います。
クローズアップでの撮影となると、やはり天体撮影専用機である冷却CCDカメラには遠く及ばないのが実状か・・。
しかし、デジカメには、ST7MEではとうていかなわないだけの視野の広さ、そしてワンショットカラーという特徴を備えています。
この特徴をうまく活かしてこそ、価値がある。

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