M78 ウルトラの星


MT-160 ST8XME MPCC使用 L=5分×11枚 R=5分×3 G=5分×3 B=5分×4 

M78星雲、ウルトラの星です。
オリオン座にある比較的明るい星雲です。町中からでもかすかながらその姿を見ることができます。
反射星雲のため、写真では青味を帯びた色に写ります。
しかし、冷却CCDカメラ+干渉フィルターの高い色分離性を活かして画像処理を施してみると、青一色ではなく、やや赤みを帯びた部分もあることが判ります。
これは決して色むらなどではなく、実在する構造だと思われます。
また、自らが電離して発光して赤く光っているわけでもなく、恐らくは、やや濃い塵がその正体だと思われます。
つまり、青や緑フィルターでは吸収され、暗く表現されるのですが、波長が長い赤ではその塵を透かして見ることができ、結果的に赤色が強くなるわけです。
このような色彩はメローペが纏う散光星雲でも見ることが出来ます。

M78の内部にある2つの星は眼視でも良くわかりますが、CCDで写してみると、それぞれの星の色が違うことがはっきりします。

M78右側にあるかすかな星雲には、NGC2067,2064の型番がついています。


M78 with New Nebula

MT160+レデューサー ST7E L=5分×10枚 R=3分×2 G=3分×2 B=5分×2 

2004年突如として出現した新星雲です。
画像の中で最も下に位置する星雲がそれです。赤外線では前々から観測されていたそうですから、
塵の移動によって、照らし出されたのでしょうか。
形も変化しているとの話もありますから、目が離せません(と、いいつつ撮影したのはこれっきりだったりしますが ^^;)
変化がないと思いがちの天界ですが、それでも、変化が皆無というわけではないんですね。


M78 ウルトラの星


MT-160 ST7E L=3分×6枚 R=5分×2 G=5分×2 B=5分×2 
※RGBはMT160+レデューサー

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