M51

オライオン30cm反射望遠鏡withパラコアU SXVR-H694 L=5分×68 
R=5分×17 G=5分×17 B=5分×27 Hα=7分×42

子持ち星雲という名称で親しまれている系外銀河です。
望遠鏡で覗くと、2つの銀河が仲良く、ちょこんと並んでいる姿が見られます。
空の暗いところである程度の大きな望遠鏡で見ると、渦巻きのうでが、伸びて、2つの銀河を結んでいる様子も見ることができるでしょう。
しかし、反面、4等星くらいしか見えない町中ではその存在を確認することすら困難です。
銀河はカタログに書かれている明るさの割に見にくいのです。
しかし、写真や冷却CCDカメラによる撮影では良く写ってくれます。

この2つの銀河はかつてニアミスを起こした慣れの果てです。お互いの重力に引かれて2つの銀河が繋がっているように見えます。
2つの銀河の色の違いが興味深い。

今回は庭先撮影でしたが、星雲の解像力を引き出すことを念頭において、多数の画像から作画しています。
淡い部分に限れば、やはり遠征した下の画像の方が結果が良好でしたが、当初の目的であった高分解能化は達成できました。

M51

VISAC望遠鏡with NPR-1073レデューサ ST8XME L=10分×55 
R=5分×16 G=5分×12 B=5分×12 *RGBは2×2binning

今回はさらに長時間露光を行い、非常に淡い部分まで描きだしてみました。
小銀河がまるでアンテナ銀河の様に複雑な複雑な姿をしていることが判ります。

解像力という面ではややもう一歩物足りなさを感じました。
以前から常々思っている様に、やはり口径20cmではもう一歩、口径が足りないという印象があります。

M51

VISAC望遠鏡with AC2 ST7カスタム L=10分×13
R200SS反射望遠鏡 ST7E R=5分×2 G=5分×5 B=5分×4+10分×2

今回は、VISACによる作例です。
約1420mmでの撮影で、前回撮影のものより約2倍の焦点距離となっているのですが、
写り自体は、さほど変わらない様にも思えてしまいます。
シーイング、F値、などなど、様々な理由から、長焦点の威力を発揮させることは難しいからと思います。

M51

MT160withレデューサ ST7ME L=5分×10
R200SS反射望遠鏡 ST7E R=5分×2 G=5分×5 B=5分×4+10分×2

今回、シーイングに恵まれ、かつ透明度も非常に良好という最高の条件に恵まれました。
機材にMT160を選んでしまったのが悔やまれます・・
VISACを使っていれば・・・くっ。
とはいえ、768mmとしては良好に写ってくれたと思います。

(2004.04)
さらに処理を進め、Deconvolutionした結果をも取り込み、シャープネスを向上させてみました。



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