M45 "すばる"

FL-80S蛍石屈折望遠鏡withレデューサ Cooled KissDN 15分×3

おうし座にある有名な散開星団です。
すでに肉眼で数個の星々を見ることができ、写真では星雲をまとい、美しい姿を見せます。

日本では、清少納言が枕草子の中に『星はすばる,ひこぼし,明星,夕つつ,よばひぼしをだになからましかば,まして・・・』と書き記しています。
また、羽子板星、六連星(むつらぼし)と呼ばれて親しまれてきました。地方によっていくつかの呼び名があるようです。
ギリシア神話ではオリオンに追われたプレアデスの7人姉妹から、「プレアデス星団」という呼び名もよく使われています。

さて、眺めるには双眼鏡が一番です。7×50で見ると、羽子板の明るい星並びと周りの微光星が非常に美しい眺めを見せてくれます。11×80があれば最高です。
望遠鏡では、少々拡大しすぎてしまって、やや興ざめです。20倍以下で広視野の接眼鏡を使えばきっとすばらしい眺めとなるでしょう。

さて、この星団が天体写真ファンを魅了して止まないのは、なんといってもこの星団の周りをとりまく反射星雲です。
この星雲がなければ、ここまで注目される天体ではなかったでしょう。
星が誕生した時のなごりのガスが、生まれた星々に照らされて輝いているのでしょう。
メローぺの周りの星雲は特に濃く、非常に空が暗く透明度の良い時には双眼鏡でその姿を見ることができるそうです。反射星雲なので、ネビュラフィルタの類はあまり効果が出ないとは思いますが、ぜひ一度はみてみたいですね。
これまでに何回か見てみたのですが・・・うーん、見えるような、見えないような・・・?ビミョー。

この星雲をカメラで写すのは簡単で、30秒の固定撮影でもかすかに写せます。
コンパクトデジカメでも長時間露光が可能な機種であれば、写せることでしょう。
ただ、16秒までの露出しかできない機種では苦しいと思います。
かつてのQV8000SXでは64秒露光を何枚かコンポジットして辛うじて・・というところでしたから。
数分の露出ができれば問題なく写せるでしょう。

一眼レフデジカメでは、ご覧のように明瞭なガスを写し撮ることができます。
分類は最もまばらなc、距離は410光年です。


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