RGB=SII,Hα,OIII  HST Color H-alpha Image
OIII Image SII Image
IC5146 まゆ星雲

100SDUF ST7E OIII=10分×6,H-alpha=3分×21,SII=5分×13

まゆ星雲の愛称を持つ散光星雲です。
この星雲をナローバンドフィルターで撮像して思ったことは、SIIが比較的強度が強いのに対してOIII線がまったくといっていいほど写ってこない!
通常、散光星雲を写すと、中心部の明るい部分は比較的、OIII発光が多く、周辺にいくと今度はSIIが強く描写されます。
ところがこの星雲の場合、中心星の周りにもOIIIが見られません。
写真では比較的写りの良い、この星雲、もしかして、眼視的にはかなりの難物なのではないでしょうか。
OIIIラインの発光がほとんどみられないとなると肉眼で捉えられる可能性がぐっと低くなります。
SIIでの構造もHαとほとんど差違はなく、従って、カラー合成画像は伝統の(笑)HSTカラーを採用していますが、黄緑色の星雲が出るだけで面白味があまりありませんでした。

一口に散光星雲といっても、様々なものがあるってことですね。
inserted by FC2 system