IC4603-4

タムロン300mmF2.8 EOS Kiss Digital kai LPS-P2、SC-42使用 5分×6×2フレームモザイク

全天一美しい領域、アンタレス付近です。
色とりどりの星雲・星団が、美しく輝く星域です。

撮影地はさほど空が良いとは言えない場所ですが、今回、透明度に恵まれ、思ったよりも良く写ってくれました。
どうせほとんど写らないだろうと・・試し撮りのつもりが、思ったよりも写っていてくれていたので、途中からちょっとマジになりました(笑)
しかし・・・やはりこういう広角気味の画像、ニガテです、、、。
処理がとても難しい・・

IC4603-4

50mmF1.4⇒2 ST7E L=5分×3 R=5分×2,G=5分×2,B=5分×3
下:モザイク画像 L=5分×4+5分×3を合成

全天一美しい領域、アンタレス付近を冷却CCDカメラで狙ってみました。
写野が狭いST7Eではどうしても短焦点レンズを用いなくてはなりません。
必然的に、解像力が劣る画像しか得られなくなり、銀塩写真に比べれば見劣りするものになってしまいます。
が、しかし、それは覚悟の上。
狙うは、あくまでも色彩です。
アンタレス付近は南に低いため、国内で写された写真では光害の影響を受け色彩の透明感がいまひとつ濁るというかなかなか良いものにならないように感じました。
そこで、光害には徹底的に強い冷却CCDカメラを用いて、この星雲群の色彩を美しく再現できないものだろうか、、、というのが今回のねらいでした。
結果はというと、カメラレンズの色収差で星が若干マゼンタ色に偏るのが気にくわないものの(それでもPENTAXのこの50mmF1.4は青色収差は非常に良く抑えられていると思います。)、星雲自体は透明感を持って美しく再現することができたと思います。
ただ、残念ながら、一晩ずっととり続けましたが、途中で雲が出てきたこともあり、全てを撮ることはできませんでした。
やはり、狭い視野は厳しい・・。モザイク合成でこのクオリティを維持さえるには一晩での撮影では不可能かもしれません。
下はL画像だけですが2フレームを接続したモザイク合成画像です。

冷却CCDカメラでの短焦点画像はあまりみかけないかもしれませんが、どうしてどうして、悪いものでもないでしょう?


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