馬頭星雲

オライオンVX300-S MPCC ST8XME L=5分×8 R=10分×4 G=5分×4 B=5分×4

IC434というよりも、その星雲を背景に浮かび上がる暗黒星雲 B33、馬頭星雲の名前で有名です。
奇妙な形の暗黒星雲とその背景の赤い発光星雲、そしてそれに添えるように存在する青い反射星雲と、全天で最も美しい領域のひとつでしょう。
しかし、それはあくまでもカメラで撮影した場合の話で、眼視で見るのはなかなかに厳しいようです。
15cm以上の口径でζ星を視野に入れないようにしてあげれば見えてくるようです。
狭帯域のネビュラフィルタやHβフィルタが効果を発揮する天体ですから、透明度の良い晩にはそれらのフィルタの力を借りてその存在を確認してみるのも面白いでしょう。
しかし、やはりどちらかというと写真向きな天体です。200mm望遠レンズから馬の頭の形が判るようになってきます。この場合、M42と一緒に写し込むように構図を決めてあげると良いでしょう。青や赤の色とりどりの散光星雲を1枚の写真に収めることができ、美しい写真に仕上がることでしょう。
馬頭星雲までの距離は1000光年、背景の星雲までは1100光年でまさに宇宙の影絵です。

今回は、1200mmF4でクローズアップで狙いました。
さすがに、迫力ある姿が映し出せて満足です。ただ、オライオンの鏡筒はやや弱いため、鏡筒がたわんでしまい、星像が悪化してしまうのが残念です。
それでもこの描写力を見てしまうと、口径20cmには戻れないですねー・・。

馬頭星雲

MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom L=5分×8 R=5分×8 G=5分×4 B=5分×4

やや広角気味の画角で捉えた馬頭星雲です。



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