V838 Mon ゴッホ作「星月夜」宇宙版

MT160反射望遠鏡withレデューサ L=10分×3 R=5分×2,G=5分×2,B=5分×3

いっかくじゅう座の特異変光星 V838 Monです。
2002年1月に発見され、2月にアウトバーストを起こしています。
そして、その後の観測で、星の周りに星雲状の天体が形成されていることがわかりました。
光のエコーと呼ばれる星を取り巻く雲の輝きは、2002年の星の爆発によって光出すまでは見ることができないものだったそうです。

ちょうど2年前は赤道儀を修理に出している頃で、撮る機会を逸したものとばかり思っていたのですが、アストロアーツのニュースを見て、まだ撮影可能なのでは?
と、思い、今回の撮影になりました。

さて、結果は、、、というと、西空は光害がやや厳しい面もあったのですが、星雲自体も非常に淡いもので、少々苦しいものを感じました。
星雲は画像真ん中やや左上にある弧状に広がっているものがそうです。
以前に比べ、視直径は大きくなったのでしょうが、その分、淡くなっているのでしょう。
さすがにこの画像から、ゴッホの星月夜を想像するのは無理ありますね、、。

2010年までは可視光で観測できるだろうとのことですが、果たして来年も捉えることができるでしょうか。
挑戦はしてみたいとは思います。


V838 Mon 

MT160反射望遠鏡withレデューサ IR84=10分×7  R=5分×2,G=5分×2
※R,Gは3×3ビニング

いっかくじゅう座の特異変光星 V838 Monです。
撮らなくては、撮らなくては、と、思いつつ、Machholz彗星の撮影がメインとなってしまったため、なかなか実現できませんでした。
ようやく、2月になって撮影することが出来ました。
中心の赤い星の周りに淡く星雲が広がっているのが判るでしょうか・・。
昨年とは明らかに形状が異なります。

変光星が増光した時の光は、1秒間に30万Kmの速度で広がっていき、その距離に見合った塵が反射して輝きます。
つまり、光のやまびこを確認することになります。
すでにかなり淡くなっており、アマチュアレベルでは来年以降の撮影は難しいかもしれませんね。


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