月光

QV8000SX 焦点距離30mm(35mm版換算200mm)程度? 1/15秒 

台風が接近してきていた時に撮影したものです。
別に天体撮影(直焦点)も行っていたのですが、撮影を終えるとほぼ同時にあれよあれよと雲が押し寄せてきて、あッという間に雲が全天を覆ってしまいました。
これは、その直前の1枚。

雲間からのぞく月光。
眼で見ても月の周りは青白い色調で、月から少し離れると赤系というか茶色っぽいというか、
独特な色調ですよね。
これって、以前から写したいなあ、と思っていました。
でも、なかなか難しいんですよ。
デジカメだとダイナミックレンジが狭いこともあって、露出も難しいです。
月とうまく、露出を決めたいですからね。
良く見る、薄曇りで月の周りに見えるというシチュエーションでは、明らかに月は露出オーバーになってしまいます。
今回は、薄い雲があり、かつ、濃い雲が月をうまく覆い隠したところを上手く撮影できました。
でも上手くといっても・・気づいたら200枚以上も撮影していましたからね〜。
これはその中の1枚です。
結果がすぐ判り、トライ&エラーで何度でも納得がいくまで挑戦できるデジカメは、やっぱり良いです。

QV8000SXだと、やはりコンパクトデジカメの宿命で暗所撮影には弱いこともあり、ややノイズがのってますが、それでも、CCD画素サイズがやや大きいこともあって、最近の多画素でISO感度設定を変更できる機種よりもマシな映像があがってくることが多いようです。そんなわけで、未だに使い勝手が良いカメラです。
8-48mmの6倍ズームも今回の場合、大いに役立っています。あの当時の機種で高倍率ズーム機となると、希有な存在なんですよ。現在(2003.9)でこそ、高倍率ズーム機が乱立していますけど。
S2PROで撮った方がノイズという面では良かったのでしょうが・・。スマートメディア128MBしか持っていなかったので枚数が撮れないので、うまくタイミング良くシャッタが切れたかなあ・・ってこともあったし、使い慣れていない(使えってば)ということもあって、8000SXで良かったんじゃないかなあ・・。
わりあい綺麗に撮れて個人的にはけっこー満足していたりします。

純粋な天体撮影とはちょっと違うかもしれませんが、この写真の場合、表現したいのが月光の色彩と、雲の質感。
これって、散光星雲の写真に似ているようにも感じます。
とりわけ、この頃、熱心に取り組んでいたナローバンド撮影で表現したいものと通じるものがあるかなって。
そう、思いました。

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