45P Honda-Mrkos-Pajdusakova 彗星


亡き本田実さんの名前を冠する本田・ムルコス・パジュサコバ(近年では、本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー)彗星です。
短周期彗星の中では、長い尾を引くことで魅力的な彗星の一つです。

2016年

2016.12.28
NewFD300mmF2.8L Fuji X-E1 2分×3

12/28は一足はやく、仕事納めでした。
アストロアーツのホームページを見ていると、何気に、45P 本田・ムルコス・パジュサコバ彗星がテイルを伸ばしているようで、気になります。
本来なら、少しでも早く孫の顔を見せるべく、神奈川の実家に向かう予定でしたが・・・
ワンポイントならいいよね? (;・∀・)

定時日でもあるので、ベルサッサで、速攻で、撮影に向かうことを検討。
前日から、準備万端とし、車にNFD300mmF2.8Lとデジタルカメラ、X-E1を載せて、準備していたのでした。

しかし!
まーl仕事の方はそうは上手くはいかないものです。
それでも、17時ジャストには打ち切って(定時16時半で、ベルサッサするつもりだったのにィ・・・)、そそくさと退散。
撮影場所は悩みましたが、西空低空、思ったよりも南より・・・とのことで、福田港にでかけることにします!
そこに至るルートも悩ましいですが、なるべく渋滞はさけるルートで、バイパスは磐田よりより乗って、福田へは、GENTAさんルートに向かう・・
GENTAさんルート、普段はいいんですけどね。この時間帯だと、若干、通勤(帰宅)渋滞が生じるようでした。
それでも、到着はほぼ、想定していた17:45。
金星がかなり高い位置にあります。未だ夕焼けが残る空ですが、本田・ムルコス・パジュサコバ彗星はさらにその下です。
急ぎ準備を始めます。
しかし、いざ、準備を始めてみると、おっとぉ・・・
DC12V直結で動作するヤン艦隊、13th PCは持ってきてなかったのでした。
あれ?昨日確認したと思ったのに・・・
そういえば、前回、余剰戦力は、物置に全て置いてきたのだったような・・・・

ま、それはそれで、あらかじめ、PCレスでも済ませられる様に、Pyxisを金星でアライメント!
45Pの位置も、メモってきてあります。座標が判ってさえいれば、単独での導入できますからね。
ぬかりは御座いません。
しかーし!撮影位置をぬかってしまいました。


福田港 撮影納め フジ X-A1 デジタルカメラ X-A1 デジタルカメラ XC16-50mmにて

いつもの場所にセッティングしたのですが・・・
結果的に、見事に、街灯が邪魔になりました・・(;´д`)トホホ…

おかげで撮れたのは、2分×3コマのみ、というていたらく・・・
かなり後悔しましたが、かといって、場所を移動して再セッティングする余裕があったかと言われると・・・…( ̄ヘ ̄;)ウーン
まぁ、初期の設置場所が悪すぎました。もう少し、彗星の位置を把握できていれば、対処することもできただろうに・・
いや、位置は把握していたわけだから、も、ちょっと、さぁ・・・。俺の、俺のバカ!! (>Д< ;)
判断甘かったですね、、、

まぁ、なにはともあれ、カメラに納められたのは良かったです。
19時半には、福田港を後にしました。
海風があるせいか、気温よりも寒くかんじましたね・・。
でも、自販機があるので、ホットココアを飲んだりして、快適な撮影地ではあります。


2017.2.25
Orion30cmF4反射望遠鏡 with パラコアU SXVR-H694 冷却CCDカメラ

ぼうらやさんで撮影したものとばかり思っていたら、どうも撮影は山の村みたいです。

天気予報が今一歩だったのもあって、手近にぼうらやさんでもいいかー・・と思っていたのですが、GENTAさんから、ブログコメントで、山の村にいるよ、と伝。

うーん、山の村の方がまだ、天気予報は良い・・・
夕食後に出かける予定でしたが、どうせ行くなら、行ってみますか、山の村!
と、いうわけで、19時半に磐田市内を出発。気温は7℃と暖かです。
天竜市を越えても、気温は5℃。結構暖か。
到着時刻と気温は見忘れましたが、20時50分過ぎには、山の村に到着したと思います。
気温自体もさほど寒くなく、2℃程度だったのではないかと思います。

雲はありますが、晴れ間も多く、撮影できそうです。
やぎちゃんが早速声をかけてくれましたので、まずはご挨拶。
星空教室用に銀河の撮影をするとのことで、C11望遠鏡をEQ-G赤道儀に搭載して撮影準備中?でした。
自動導入が上手くいかないというような事を仰られてましたが、上手く撮れたかな・・?

ボクの方も、早速、望遠鏡を組み立てることにします。が・・・
車の位置と望遠鏡の位置が、普段と違うので、ちょっと手こずります。
向きが違うことで、少々、トラブルもありましたが、基本的には昨日と同じ装備、同じ機材。問題はない・・・
なんとか撮影開始しましたが・・・
この頃から、風が・・・Σ(゚д゚|||)ガーン
AstroGPVを見てみると、予報自体は好天しており、朝まで晴れそうなのですが、代わりに、風が2→3になってました・・Σ(゚д゚|||)ガーン
オライオンはとにかく、風に弱い・・・
この縮小した画像からも、ちょっと判っちゃうかもしれませんね・・・(;´д`)トホホ…
うーん、北側の木を伐採してくれて視界が良くなったのは良いのですが・・・
残念ながら、北西からの風が強いこの季節。防風林的な働きを期待していたのもあって、風が抜けてくる様になり、個人的にはちょっと、がっくり。

それでも、昨年末以来、手持ち機材の関係から、なかなか撮影できないでいた45Pを撮ることができて、ちょっと満足♪
オライオン30cmと1インチの冷却CCDカメラでは、ちょっと収まりきれませんでしたからね・・・
この時期はアパート暮らしで、手元に置いてあった機材が、NFD300mmF2.8+デジカメか、Orion300mmF4+SXVR-H694冷却CCDカメラか、のどちらかになることもあり、両極端だった為、いろいろと制約条件が大きく、チャンスを逃してしまいました。


2011年


2011.9.23
Orion30cmF4反射望遠鏡 with MPCC ST8XME L=3分×3 R=3分 G=3分 B=3分

本田・ムルコス・パジュサコバ彗星です。
ひっきりなしに雲が押し寄せてくる日でしたが、夜明け間際には晴れ渡り、無事、この彗星を写すことができました。
9/6にも薄明中に捉えるべく、狙ってみたのですが、木々の向こうで撮影することは叶いませんでした。

小さい彗星かと思っていたのですが、イオンテイルが見事に伸びており、かなり立派な彗星になっている様です?
次回はもっと短焦点でも狙ってみたいと思います。


2011.9.24
GENESIS SDF屈折望遠鏡 with NPR-1073 ST8300M L=3分×10


GPV予報も良い方に変わってきていたので、明け方の45Pを狙いに獅子ヶ鼻へ遠征することを決意します。
時刻は1時18分。少し休憩してから、早速機材を車に積み込みます。
2時15分に出立。気温は昨日よりも少し高い18度です。
獅子ヶ鼻に行ってみたら、H野LS15さんも来られていました。
GENTAさん、yamatomoさんといい、みんな、気合入ってるなぁ〜・・・
愛機LS15を使って種々の星雲・星団を楽しんでおられました。
なんでも、天竜川河川敷で見ていたら、肉眼でも二重星団が見えたので、それを確認したくて獅子ヶ鼻まで来られたそうです。

さて、それはともかく、準備を進めます。
でも、相変わらずくもくも君が多いんですよ・・・

さて、こちらの狙いはあくまでも、45P 本田・ムルコス・パジュサコバ彗星です。
雲が流れてきてしまいましたが、狙いを変えるわけにもいきません・・・
4時前に自動導入装置で導入を試みるものも、まだ木々の中・・・

さしあたり4時になったので、雲の中でも構わないので、45Pを自動導入。
そのまま、H野LS15さんと雑談しながら、夜明けまで撮影させていました。

なんとか、辛うじて雲のむこうの彗星を写すことが出来ました。
想像以上にイオンテイルが伸びているみたいですね〜
失敗したなぁ、、構図をもう少し工夫した方が良かったです。
何はともあれ、Garrad彗星よりも、断然、45Pの方が面白いと思います。今、イチオシの彗星ですね!!

あとはフラットを撮影して、5時38分に獅子ヶ鼻を後にしましたが・・・
考えてみたら、仮眠も無しの貫徹は久々です。思った以上にふらふらになりながら家に帰宅しました〜

何はともあれ、45Pの長いテイルが撮れてとりあえず満足〜
ただ、ちょっと風邪気味だなぁ〜


2011.9.29
NewFD300mmF2.8 EOS40D 3分×6

GPV予報を見ると、どうも夜半から晴れてくるっぽい・・
どうしようかと迷ったのですが、とりあえず、2時に目覚ましをセットして、一寝入り。

1時半すぎ、目覚まし時計がなる前に起きました。
外に出てみると、まだ雲量は多いものの星々も見えています。晴れてきそう・・・?
少し迷いましたが、彗星撮影であれば、勝利条件は、撮れることで、普段よりも条件は求めません。
いくだけ行こうと準備を開始します。
本当に気合が入ってれば寝る前にすでに積み込みは行なっておくんですけどね (^^ゞ

さて、光学系はNewFD300mmF2.8望遠レンズとキヤノンの一眼レフデジタルカメラ EOS40Dで撮影することにします。

さて、出発は2時27分。
車のエンジンを入れた時の気温は18度でした。暑くも寒くもなく、ちょうどいい感じの気温です。
一応、ジャンバーは持って行きますが、、、
獅子ヶ鼻公園に着いた時には気温は15℃になっていました。
台風15号で曲がった信号も直されていて、また、獅子ヶ鼻公園も清掃されたようで、枯葉等は集められて綺麗になっていました。

獅子ヶ鼻公園についてみると、まさかの快晴!!
GPVの予報通りなのですが・・・いやー、GPVすげー・・・・
信頼してST8300Mも持ってきて、NewFDと並列で撮影させた方が良かったかしら・・・
天頂に近くなったぎょしゃ座付近の冬の天の川も見えてこの場所としては絶好の空でした。

さて、時刻が3時半を回ったので、45Pを導入する為に、基準星として火星を入れてみると・・
プレセペ星団がすぐそばにいました。
1枚パチリと撮影し、レグルスを自動導入させます。

木と木の間にレグルスが見えていますが、木々の間から撮影させます。・・・正直失敗でした (´・ω・`)
いや、場所は問題なかったのですが・・・
どうせ彗星狙い1本に絞っていたのなら、少し東の高台からにしておけば良かったです

328なら楽勝で収まるだろうと思っていたのですが、甘くみてました、、、テイルがすっごくのびテイル・・orz
せめて縦構図にしておくんでした・・・。
あと、斜めの影は、道路に伸びる電線です・・大失敗! (ノД`)・゜・。

うーん、こりゃ、高台まで出て撮るべきでした、、
ただ、場所が狭いので躊躇してしまったんですよねぇ・・・(o´д`o)=3
それにしても、ST8300Mの時は雲だとばかり思ってたのですが(や、実際、雲もあったのですが)、電線だったとはね・・・orz
がっくりです。
でも、何はともあれ、撮影できて良かったです。


2011.10.6
NewFD300mmF2.8 EOS40D 3分×1


さて、なが〜い尾で楽しませてくれた本田さんこと、45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星ですが、近日点も通過し、急速に暗くなっていってしまうとのこと。
でも、雲に邪魔されたり、電線に邪魔されたりで、まともには撮れてません。
昨日は、AM中に確認したGPVでは夜明けは結構イケそうな感じ・・・
これはいかねば・・!と、思わず張り切っていたものです。
夕方は透明度も高く、月夜とはいえ、張り切って撮影するだけの価値はありそう!!と意気込んでいたのですが、帰宅する頃にはくもくも君が空一面を覆ってしまいました。
GPVも分が悪い感じになっていました・・・

どうしよう?
当初はいろいろと考えていて、例えば、NewFD300mmF2.8には、冷却CCDカメラ、ST8300Mを付けて、さらに、ニッコール200mmF2望遠レンズ、通称プチMik砲を同架して、こちらは、マウントアダプタを介して、キヤノン EOS40D デジタル一眼レフカメラを取り付けて狙う二正面作戦を展開する予定だったのですが・・・・

まあ、悩んでいても仕方ないナ!
と、とりあえず、NewFD300mmF2.8Lと、EOS40Dのセットで積み込み、ひと風呂浴びて、予定通り、22時には布団に潜ります。
目覚まし時計は・・・3時にセット。ST8300Mも積み込むなら、2時半には起きたいところですが・・・まあ、たぶん、目覚ましが鳴る前に目が覚めるだろうし・・(たいてい、40分早く目が覚めちゃうんですよ、、、まあ、二度寝しますケド・・・)
と、いうことで、。(つ∀-)オヤスミー 



目が覚めた。時刻は2時20分。うーん、やっぱ40分早く起きるんだよ、、、
布団から窓を見てみるけれど、星は見えない・・・。曇ってるみたい。
仕方ない、寝ますか・・・目覚ましはセットしてあるので、3時にもう一度チェックすることにします。
***
2時55分、再び目が覚めました。これも、たいていいつものコト・・
2度寝しても5分前には起きるという  ( ̄▽ ̄;)
目覚まし時計って基本的にアラーム鳴らすことが少ないんですよ、、、
それはともかくとして。
布団から窓の外を見てみるけれど、星が見えない。この時期なら、リゲルなら、布団から見えてもおかしくないのですが・・・こりゃ、ダメかなぁ・・・眠いし、寝ようかなぁ・・・とも思いましたが、まてまて、せっかく早く寝て、こうして起きたのだから、行くだけいくべきだろう・・・と、思い直し、重たい腰を上げます。

ST8300Mはこの状況なら持っていく意味はないですから、機材は積み込んであるものだけで行きます。
クイック歯磨き(笑)&クイック顔洗いで、3時5分には出立!
気温は16度。暑くもなく、寒くもなく、ちょうどいいくらいの気候です。ジャンバー1枚羽織ってですけど・・。
思ったよりは星も出てるみたいです。よし、行くことにして正解だったな〜
場所は獅子ヶ鼻公園を目指します。
獅子ヶ鼻公園の山というか丘?を登っていっていると、イノシシが1匹+うり坊2匹・・・。げ、こんなところにまで出没するのか・・・幸い、車の音に驚いて?道は譲ってくれました。

さて、目指すのは獅子ヶ鼻公園ですが、駐車場ではなく、少し行ったところにある東が開けた高台のところです。

さて、ご覧の通り、くもくも君が・・・ (゚_゚i)タラー・・・
北極星も雲の向こうで、数分、顔を出した時を見計らって慌てて極軸を合わせたくらいです。
他の領域では、雲は多いものの、晴れ間も多く、久しぶりに持ってきたカサイの10×60双眼鏡で星空と夜景を楽しみました。
薄明がだいぶ進行してきた頃になって、やっとくもくも君がどいてきてくれました・・ε-(´∀`*)ホッ

辛うじて、わずかながらテイルを伸ばしている姿を収めることができましたが・・・
薄明中ということを考えても、彗星自体も地球から急速に遠ざかっていっているからか、小さくなった気がします。
今回帰は、これで撮り納めのつもりです。長いテイルは捉えられませんでしたが、なにはともあれ、本田さんを見送ることができて良かったです。
また、次回〜。運が良ければ5.7年後です。(回帰条件によりけりですから・・どうなることやら)

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