C/2012K5 LINEAR彗星


2012年末から2013年初にかけて、地球に接近し、明るくなってくれた彗星だったのですが、ちょうど多忙だった時期ということもあり、個人的にはあまり撮影できなかったようです。
幅広いダストの尾が魅力的な彗星でした。

2012.12.12
オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694

本業の方も忙しいのですが、なぜか、忙しい時って気合が入っているせいか、なんかやる気が出ません?
なんか、急に撮るぞー!とやる気が(笑)

とりあえず、望遠鏡はもちろん?オライオン30cmF4反射望遠鏡。
前回の出撃で、GPV予報で風が3以下なら、オライオンでも大丈夫であろうという感触でしたので、今晩は迷いなくオライオンに。

望遠鏡を積み込むのと防寒対策に手こずり、出撃したのは、22時を回ってしまいました。
先日の土曜日よりも若干暖かく、磐田市内は車の温度計で5℃程でしたが、獅子ヶ鼻公園をすぎる頃には、2℃に。
さすがに、疲れからか、運転しているとややだるさは感じますが・・組むだけ組んでさっさと寝よう・・。
なんてぼーっと思いながら、山道を走っていたら、たぬきが2匹、車のライトに驚いて走って逃げて行きました。
うーん、寒いのに、餌を探してるのかなあ・・
おどかしてゴメンヨ・・・。
ぼうら屋さんに着くと、1℃。・・・前回と変わらないジャン (;゚Д゚)

なにはともあれ、まずは組立!
何はともあれ、撮影できる体制に入ったのは0時40分。
うーん、0時には寝られるかなーと思っていたのですが、やっぱり、なかなか準備に時間がかかっちゃいますね。
ここまでやったら、あとは、電気毛布を車の助手席に引いて、目覚まし時計をフラットが撮影できる6時頃にセットして、寝ま〜す (つ∀-)オヤスミー
・・・
・・・
・・・(*。◇。)ハッ!
気がついたら、もう夜明け近くでした。
いやー、良く寝ちゃいました。
思った以上に快眠できました。やべー、電気毛布すげー・・(^^ゞ
いやはや、こりゃ冬の撮影地のメインは僕的にはもうぼうらやで決まりで御座いますよ。
本当はもう少し早く起きて、C/2012K5 リニア彗星を撮影したかったのですが・・・
まだ間に合う!と思って、自動導入させようとしたら、な、なんと、起動要素を打ち込んでない! ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

ぐ・・とりあえず、スマホで、すぐに検索して、軌道要素を打ち込み。
時刻は5時45分になってしまい、すっかりと薄明が進んできましたが、撮りたい!
なんとか導入して撮影開始。
オライオンで、丁度良い大きさになっていました。しかし、薄明で、枚数稼げず、、トホホ (>Д< ;)

ま、まあ、記録できただけでもヨシとしましょう。


2013.1.1
MIZAR13cm反射望遠鏡 Teleskopコマコレクタ ST10XME

本当は、今回は望遠鏡は持ってくる予定がなかったのですが、8cmユーザーさんのブログを拝見していて、月明かりがある中でも、しっかりとリニア彗星を撮影されてらっしゃるのに刺激されて、よし、自分も望遠鏡を持って帰ろう!と急遽、望遠鏡を積み込んで帰省することにしました。
ミザールの13cmの反射望遠鏡なら、手軽ですし、ミラーを135mmのものに換装してありますから、F5.33とまぁ、そこそこの明るさになります。これにTeleskopのコマコレクターの組み合わせでも一度撮影しておきたかったところですので、これのテストを兼ねて、というのが良さそう。
カメラはカラー冷却CCDカメラのSXV-H9Cと思ったのですが(リニア彗星は動き早いから・・)、あれー・・どこに片付けたのやら、見当たりません ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
うーむ、ま、月明かりもありますしねー・・
デジタル一眼レフカメラでは、さすがに無謀ですので、カラーカメラは諦めて、ST10XMEで撮影することにしますか。
2/31晩は、夕方まで雲がありましたが、GPV予報では晴れてくるお告げ。
20時過ぎからセッティングを初めます。
ベランダからは北極星が見えませんので、南中前後の星を使って左右を追い込んでいきます(東北東による高度調整は視界が見えにくいのとわかりにくいのでパス・・)
ちなみに、追い込むときは、ST10XMEを接続して、ガイドケーブルは接続しないで、ガイディングさせて、
ガイドグラフを見ていきます。
こうすると、一方向に動いていく様子が一目瞭然で比較的素早く、極軸合わせができます・・・
あれ・・?
あれれ・・・??
おっとぉ・・微調整の範囲を超えちゃいましたよ・・。

くそ〜。
と、三脚を少し動かそうとしたら、
バコン。
ゲッ!Σ(・ω・;|||
三角板が外れちゃいましたよ・・ッ 
軽い機材だったので、なんとか支えられましたが、
危うく、また赤道儀を倒すところでした・・ ε-(´∀`*)ホッ

仕切り直し。
望遠鏡を降ろしてから、赤道儀も一度、取り外して、もう一度組み立てなおします。
仕切り直し。
望遠鏡を降ろしてから、赤道儀も一度、取り外して、もう一度組み立てなおします。
なんとか極軸を追い込んでから、M42オリオン座大星雲付近から、M1かに星雲まで自動導入で導入!
おっ、一発で中央に入って来ましたよ。
こりゃ、なかなか追い込めたのでは、シメシメ ( ̄ー ̄)ニヤリ
さて、Pyxisをガイドモードに変更してっと、Pyxisの液晶を覗きこんだところで、
ごちん。
イターッ (ノ△・。)

バランスウエイトに頭をブツけちゃいました・・(ノω-。)
イテテ、、
うーん、これで極軸も動いちゃいましたが、まあ、もともと合っていたかどうか怪しいわけですし・・・
と、念のため、再度M42からM1を自動導入。
入ってきたのは視野の端・・・うーん・・・こりゃ・・ダメだろ・・・
というワケで、やむなく、もう一度極軸の合わせ直しからダヨ・・・"(/へ\*)"))ウゥ、ヒック

再度、ズリズリ、やってなんとかこの辺?まで追い込んだところで、再び導入。
・・・ま、最初程ではないですが、これくらいなら、なんとか撮影はできるかな・・
と、いったところで、いつも以上にドタバタでしたが、なんとか撮影開始です。

なんとか子午線を超えるまでにC/2012K5 リニア彗星を捉えて撮影します。
あれー・・テイルはあんまり伸びてないみたい。
でも、思ったよりも明るいですね。
空は月が大きいものの、透明度はなかなかに良さそうなだけあって、思ったよりも写るなぁという感じでした。

撮影した画像からみると、ちょうど地球との位置関係で、テイルが向こう側になっているのかな?


2013.1.9
ジェネシスSDF屈折望遠鏡、レデューサ、LPS-P2使用 フジフィルム X-E1 デジタルカメラ 3分×12コマ

昨年末に、フジフィルムが出したミラーレス一眼デジタルカメラ、X-E1を買っちゃいました!
このカメラは、X-TranceCMOSセンサという若干特殊なセンサを採用していることと、昔ながらのケーブルレリーズが使えること。過去に、FinePixS3Proデジタル一眼レフカメラ(まぁ、壊れちゃいましたケド・・ (ノД`)・゜・。 )を使っていて、月面のプロビアモードでのフジフィルムならではの美しい色彩などなど。
個人的には、非常に気になっていたカメラでしたが、とうとう、ポチってしまったのでした (^^ゞ

昨晩、ニワトリ復帰を行ったついでに、このフジのX-E1デジカメの天体写真適正を見てみようと、テスト撮影してみました。

アトラクス再設置に苦労しました。やや凸凹してたので、なかなか安定した場所(さらに、北極星が見えるところ)を探して苦労しました。
あとは、カメラはSXV-H9Cを用意して、新PCのHP6910pで撮影しようとしたら、どうもネットでDLしてきた、スターライトの新ドライバを入れたせいか、SXVR-H9Cと認識しようとして、動かせなかったので、やむなく、PCはFMVのを準備し直したり・・
X-E1は初めて望遠鏡に接続なので、あれ?くそー、やっぱEVFでは星は暗くて見えないかッ!と、思ったら、望遠鏡の筒先のフタをしたままだったり ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
結局、疲れたので、折角、SXVガイダーまで準備したのに、SXV-H9Cをオートガイダーとして使ったり(SXVガイダーはクセがありすぎて、なかなかガイド星を認識させるのに時間がかかっちゃうんですよ・・)
まー、これでもかというくらい、バタバタしてたのですがッ。 \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ

X-E1はNikonFマウントのマウントアダプタを介して望遠鏡に接続しています。
ケーブルレリーズも接続して使えるのですが・・・・
実は、X-E1には、マイクと兼用のリモコン端子があります。ここに、なんと、EOS Kissデジタル用のインターバルタイマーリモコンが接続できるのですよー!

買う直前くらいのリサーチで、判明したのですが、でも、これがなくても、昔、FinePixS2Pro用に、StarlightYokohamaさんに作成していただいた、ケーブルレリーズ用のオートレリーズがあるので、それで使うつもりでいたんですけどね・・・ただ、パラレルポートのあるPCで制御していたので、ちょっと手間になってしまいます。

いずれにしても、2年前、オリンパスの小型・軽量デジタル一眼レフカメラ、E-620を購入したのは、ミラーレスカメラでは、オリンパスPENは長秒時のノイズが多く、Sony NEXは長時間露光時の画質もいいが、タイマーリモコンが無く、連続撮影に不便、といった問題があったからでした。
X-E1なら、これらの問題を解決しており、天体写真にも使えるミラーレスカメラであると思います。

庭から撮影したリニア彗星です。
気温は0℃程ですが、ダーク減算の必要性を全く感じません!!
現行、RAW状態でダーク減算できるソフトウエアが無いのを少々懸念してはいたのですが、冬場に限ればの話になるかもしれませんが、ダークは無くても良さそう。
X-TranceCMOSですが、ダークフレームを現像して見てみての感想というか想像ですが、ベイヤー配列のデジカメと違って、ダークノイズに色がつかない様子。そのおかげで、仮にダークが残ったとしてもさほど違和感が無いでしょう。しかし、反対に考えると微光星の色は出し難いかも・・・

その雰囲気がこの写真からも良く判るかと思います。

すらりと伸びた姿が、いかにも、ほうき星!という感じですよね〜
移動が早いこともあり、星が流れていて、まさに宇宙の旅人、という感じがします。






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