C/2011L4 PanSTARRS 彗星


2013年春に、大彗星になると言われていた彗星です。
実際には夕焼け空の中、低空での観測になり、1〜0等級まで、明るくなり、片鱗は伺えるものの、大彗星の印象は残してくれませんでした。


2013.3.9
パンスターズ彗星 フジ X-E1デジタルカメラ Nikkor 200mmF2開放 1/2秒×8コマ 

3/9は、GENTAさん達とはるの山の楽校に行く約束をしていました。
しかし、パンスターズ彗星も、そろそろ、見えてきます。
これは、ぜひとも撮りたい。
そこで、まずは、西の開けたぼうらやに向かって、そこから、春の山の楽校に行くことにしました。

3/9はとてもあたたかくなり、気温が20℃を超えました。AstroGPVでの気温予報も、10℃程度の様ですが、一応、真冬装備で行くことにします。目覚まし時計に、電気毛布も忘れずに積み込み。

パンスターズ彗星対策に、NFD300mmF2.8L望遠レンズ、それと、ニコン200mmF2をチョイス。
135mmF2.8と、105mmF4はどちらを選ぶか悩みましたが、青ハロが大きい135mmよりも、色収差補正に優れているマイクロ105mmF4をチョイス

カメラは、デジタル一眼レフカメラ、Canon EOS40Dと、オリンパス、E-620ももちろん持っていきます。
ただ、E-620の方は、ブログ写真用に、という感じです(フォーサーズは画角が狭いからねぇ・・)

それと、もちろん、双眼鏡を忘れるわけには行きません!
Nikon10×50双眼鏡もちゃんと忘れずに持っていきます!!
デジタルカメラ3台に、双眼鏡、完全に、パンスターズシフトです(笑)

パンスターズ彗星の国内からの撮影例が無いかどうか探ったところ、アストロアーツの作例を見て、うっ、これは厳しいなぁ・・・
当初は、適当に北に向けて赤道儀で2台体制と考えていたのですが、こりゃ想像以上に厳しいぞっと分析。
固定撮影で狙うことにしました。

出発は17時ジャスト!予定通りです。日没は17時40分頃。
日の入り前に到着して、パンスターズ彗星の位置を類推するッ!!
ぼうらやさんではご覧の通り、西側は開けています。ただ、木がところどころ邪魔
うーん、思っていたよりも、パンスターズ彗星向けではないかも。
今後、彗星は北西方向に移動してきますし・・・

ぼうらやさんに、先に来られているご夫妻がいらしゃいました。
オライオン30cmF4反射望遠鏡をEQ-6に搭載して観望されていた方々です。昨年夏にも、この場所でお会いした仲の良いご夫妻で、やはりパンスターズ彗星を見にきたとのこと。

こちらも、準備を開始します。
カメラ三脚2台に、200mmF2望遠レンズと、105mmF4をそれぞれ搭載して迎え撃つ!!
あとは、日が沈んだ夕空を双眼鏡で捜索していきます。
双眼鏡で丹念に空を眺めていくと、彗星捜索をしている気分になってきます。
や、まあ、実際、探しているんですが・・・・夕空が明るくってなかなか見つからない!
向こうの方も、火星も見えない!とおっしゃっています。火星が見えなければさらに暗いパンスターズ彗星は絶望的・・・

向こうの方も、火星も見えない!とおっしゃっています。火星が見えなければさらに暗いパンスターズ彗星は絶望的・・・
そのとき、キラリ!
と、光るものが双眼鏡にっ!!

パンスターズ彗星(偽)  X-E1デジタルカメラ ニコン200mmF2 開放 

意外と明るいッ・・・って、飛行機雲じゃーん 
ええいっ、紛らわしいッ ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
結局、双眼鏡で沈むまで探していたのですが、じぇんじぇん、見えませんでした ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
ニコン7cmの双眼鏡でも見させて貰いましたが、やっぱり見つからず・・

むむ、やっぱり、厳しいなァ
来週の事も考えて、19時くらいの空の様子もチェックしましたが、まだまだ明るく、相当厳しい予感がします。

帰宅後、ちゃんと処理してみたら、パンスターズ彗星も、ちゃんと写っていましたヨ ε-(´∀`*)ホッ
でも、やっぱり厳しいですねぇ・・・


2013.3.11 18:41頃
フジ X-E1デジタルカメラ Nikkor200mmF2開放 露出1/2秒@ISO200 

朝、あまりにも良い天気だったので、急遽、デジタルカメラ一式を持って行くことにしました。
もちろん、パンスターズ彗星が撮りたい!
本当は水曜日が定時日で、しかも、細い月と並んで撮影しやすいのですが、生憎と、水曜日はお天気予報が悪い・・・ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

先日の撮影結果から、赤道儀は不要ですから、あとは、カメラ三脚、双眼鏡、デジタルカメラは、フジのミラーレス、X-E1を持っていくことにします。
望遠レンズは、同じくNikkor200mmF2を使うことにします。
本音で言えば、NewFD300mmF2.8Lを使いたいところですが・・・・カメラ三脚だと厳しいかなぁー・・
一応、暗くなってきて撮影したら、万が一があるかもしれませんので、カメラレンズも、、と思ったら、時間がなかったので、えーい、と、ばかりに、カメラバッグ毎持っていきました。
今回は、使わない(で、あろう)、デジタル一眼レフカメラEOS40DとE-620も入れっぱなしなんですよね(←結局、オリンパスE-620にはちょっとは役に立って貰いましたが)

さて、定時を回って、残業時間。時刻は17時40分。
まずは一旦、テラスに出て日の入りの場所を確認しておきます。
一応、位置を覚えておくために、オリンパスE-620でパチリと1枚撮影しておきます。

暗くなってくるのが、一昨日のぼうら屋さんでの感触から、18時40分頃。
18時半頃から準備を始めれば良いか・・・
と考えながら、仕事をしていたら、気がついたら18時半を過ぎてました ゲッ!Σ(・ω・;|||

三脚は本当は自分のを持ってきていたのですが、車に積みっぱなし。双眼鏡も積みっぱなし。
しまったな〜。と、思いながら、職場にある三脚をちょっくら借りて、5Fのテラスに!
望遠レンズとカメラは、朝、持ってきてロッカーに入れてあります。
そそくさと準備して、三脚は不慣れなので、ちょっと手こずりましたが、なんとか準備完了!

パンスターズ彗星は・・・っと。
やっぱり、肉眼ではなんにも見えません。双眼鏡があれば・・・とは思いますが、、、
取りに行っていたら、その間に沈んでしまいそうです。
とりあえず日の入りの位置から、推定して・・って、辺りが暗くなっているので、ちょっと見分けにくいよーΣ (゚Д゚;)
ええいっ、南無三!!
と、パチリとシャッターを切る・・
背面液晶には何にも写ってなーい。ぐぐ・・ダメかぁ・・
と、思ったのですが!

夕空のパンスターズ彗星 3/11 18:41 フジ X-E1デジタルカメラ Nikkor200mmF2開放 露出1/2秒@ISO200

帰宅後に、レベル調整してみたら、ちゃんと写ってくれてました〜 (∩´∀`)∩ワーイ
でも、予想していた位置よりも、思ったよりも高めでした。

ふー、でも、写っていてくれて良かったです。
2004年のブラッドフィールド彗星以来念願だった、夕焼け空に染まる彗星の姿を、ようやく捉えることが出来ました。でも、もーちょっと暗くなってから撮りたいなぁ・・
うーん、明日も撮ってみるかなぁ・・・


2013.3.12
Nikkor 200mmF2 開放 フジ X-E1 デジタルカメラ 5秒×13コマ コンポジット

昨日の撮影で、一応の満足はしたのですが、
夕方になって晴れているのを見てしまうと、やっぱり撮りたくなっちゃった (^^ゞ

昨日は、ちょっとドタバタしてしまったので、昨日よりも少し早め、18時半頃に、カメラ三脚を持ちだして、そそくさとセッティング。
カメラ三脚が不慣れなのは変わらず、水平方向のロックができませんでしたが、まあ、固定撮影で、レリーズを使ってそっと切るだけだから、なんとかなるか!と撮影優先。
カメラは、デジタル一眼レフカメラも、E-620、EOS40Dと持ってきてますが、やはり、X-E1でいくことにします。
今回は、しっかりとニコンの10×50双眼鏡も用意してきました。今日こそは眼視でも見たいナー・・

でも、まずはカメラのセット。
カメラ三脚に、ニコンの200mmF2望遠レンズを載せて、しっかりと緩まない様に三脚に固定します。
そしてフジのデジタルカメラ、X-E1をマウントアダプターを介して取付け。
フォーカスは、夜景で出します。EVFのライブビュー頼みです。

やはり、日の入りの場所を確認して、ココっ!!と、位置を狙い撃ちする予定だったのですが、昨日と違って、低空の薄雲のせいで、目印にしたかった、山の端が見えません ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
うっ、とりあえず、この辺りだったハズっと、とりあえずパチリ・・

水平に降ったり、前回の事から少し高めに降ったりと、あちこち撮影しながら、
双眼鏡でも、低空を探してみます・・・が、見つからず。
うー、位置も自信が無いので、これは、このまま坊主になってしまうのでは・・・と、焦りが・・
と、その時、ふとカメラの背面液晶画面を見てみると、な、なーんと、リアルタイムで、彗星が写っているのが見えるではありませんか!!(@_@)
時刻は18:45分頃。
こりゃ、ほんと、もう少し、薄明が終わる頃まで見えていたら、とんでもない彗星だったのでは・・・

一応、その位置を10×50双眼鏡で見てみると、モヤっとした光がかすかに見えます。
う、うーん、コレかぁ・・?
なんだか、デジカメの背面液晶のライブビューの方がはっきりと見えるんでけど、、、
目が衰えたかしらん、、ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
ま、まぁ、使ってるレンズが、200mmF2ってことは口径10cmの屈折望遠鏡なワケで、5cm双眼鏡で見えないのは道理ですよねっ!? (; ̄ー ̄川 アセアセ

あっさり位置も決まったところで、固定撮影なので、露出はどうせ5秒より伸ばせません。5秒で何コマか撮影した後、一応、イオンテイルも写るのかもしれない、との情報もあったので、念のため、MicroNikkor55mmF2.8に換装して、露出を20秒まで伸ばして、撮影してみましたが・・・うーん、低空になりすぎてしまったせいか、やはり浜松市の光害のせいか、ショボイ姿にしか写せませんでした。

200mmでピクセル等倍でみてみると、結構、迫力がありますね。そろそろ赤道儀も考えたいところですが、さすがに、この場所からは無理だなぁー・・・週末のお天気に期待かしら。


2013.3.15
18:40頃 Nikkor200mmF2開放 5秒×4コマコンポジット@ISO200 
フジ X-E1 デジタルカメラ

相変わらず、仕事が忙しいので、やっぱり?会社のテラスからの撮影です。
うー・・どうせ明日、出勤することにしたので、いっそ、今日は定時帰りで、ぼうらやさんに、というのも考えないでもなかったのですが・・・・( ̄~ ̄;) ウーン

さて、夕方までは曇っていたのですが、17時くらいにふと窓を見ると、おっ、晴れてる!!
と、なると、俄然、撮りたくなってきちゃいますよね〜 (^^ゞ
カメラは、デジタル一眼レフカメラのE-620を使おうかなぁーと思ったのですが、ありゃ、リモコン、忘れて来て来ちゃったよ・・・orz
と、いうわけで、やっぱりいつものフジのミラーレス一眼デジタルカメラ X-E1の出番だったりします。
バッテリーがちょっと不安だったのもあって、E-620を使おうとしたんですけどね、、

位置はやはり夕日の沈む位置を確認していたので、そこを基準として、探してみます。
双眼鏡でも眺めてはいるのですが・・・・ノ(-______-;)ウゥーム・・・.  めっからない!ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

18時35分頃になると、カメラの方も5秒まで露出を伸ばせる様になってきました。
写ってるかなー・・・と、やや心配・・・
そろそろ、ライブビューで見えてきてもいいハズ・・・っと、カメラ三脚を少し振ってみると、おっ、いたいた・・

高度は上がってきましたが、それでも、夕方薄明時の中での撮影を強いられます。
赤道儀の必要性は皆無ではないですが、それでも、この露出時間なら、無くてもなんとかなるかなー・・・
それにしても、薄明中の彗星という雰囲気をうまく出せたと思います。←自画自賛 (^^ゞ

低空は、薄雲か、もやが漂っていましたので、低空に来るととたんに彗星が見えなくなりました。
明日は、ぼうらやさんまで出かけて撮影してきたいとは思いますが、薄明、月明かりもあることを考えるとそこまでやることもないのかなぁー( ̄~ ̄;) ウーン
ひょっとしたら、また社屋から固定撮影かもです。

 パンスターズ彗星のナトリウムテイル

2013.3.15
18:40頃 Nikkor200mmF2開放 5秒×4+8秒×15コマ コンポジット@ISO200 
フジ X-E1 デジタルカメラ


国内でも第三の尾、ナトリウムの尾を撮影されている方がいるのを知って、自分の写真にも写っていないか再処理してみました。
夕空のグラデーションをキャンセルするために、ぼかし画像を作ってフラット補正を施しています。
それで頭付近は逆に暗く落ち込んでいます。
しかし、レベル調整で詰めるとダストテイルの右側に、細いナトリウムの尾が出て来ました。
こうしてみると、やっぱり大彗星だったんだなぁと思います。


2013.3.16
NewFD300mmF2.8開放 フジ X-E1 デジタルカメラ@ISO200 

今日こそはパンスターズ彗星を赤道儀で追尾して撮りたい!と思っていたので、
出勤前に、慌てて、フォトガイド赤道儀を積み込みました。
デジタルカメラは、ミラーレス一眼のX-E1だけではなく、キヤノンEOD40D、オリンパスE-620のデジタル一眼レフカメラ、カメラ三脚も2つ積み込み、万全の体制?で準備。

レンズは、やっぱり、Nikon200mmF2をメインに、MicroNikkor55mm,105mmを持っていきます。
ただ、撮りたいイメージからすると、もっと望遠がいいなぁ・・
でも、サンニッパは、フォトガイドには乗らないか・・(200mmF2もちょっとアヤシイかも)

昼食後に、外を見てみたら、素晴らしい透明度で遠くの山も良く見えます。
これは、出かけたらさぞや・・(゚A゚;)ゴクリ
と、思ってたのですが、風が強く吹きつけてきたせいか、その1時間半後に、外を見たら、透明度がガタ落ちでした、、orz

一気に、やる気が無くなりましたが・・・
GENTAさんのシャッターコントローラの忘れ物を探す為にもぼうらやさんに向かうことにします。
ただ、まあ、この透明度だし、時間的にも多少、余裕があったことから、一端、自宅に戻り、NewFD300mmF2.8L望遠レンズと、赤道儀もEM-200を積み込んで、17時15分、ぼうらやさんに向かいます。
気温は17℃。暖かくなりましたね〜

ぼうらやさんには予定通り、日が沈む間際に到着。
yamatomoさんが先に来ておられました。
yamatomoさんは、コーワのプロミナー500mmF5.6でパンスターズ彗星を狙います!

yamatomoさんと、少しGENTAさんのリモコンを探しましたが、見つからず。
とりあえず機材も組まないといけないので、後で探そうということで、まずは機材を準備。
そうしていると、先週、お会いしたご夫婦も来られました。
今回も、オライオン30cmF5.3反射望遠鏡をお持ちです。

自分の方は、フォトガイドも搭載してはありますが、やはり安定のEM-200を組み立て。
日の沈む位置から、この辺り!と三脚をセットして組み立てていきます。
極軸は当然、北極星は未だ見えないので、だいたい、になりますが、手馴れているぼうら屋さんなので、だいたいの方角はイメージできる・・・そう大きくはハズしていないと思います。
金環日食の時はそれで助かりましたし、今回もイケるハズッ!!(←根拠なし 笑)

機材を組んだら、あとはPCから、自動導入で導入させれれば、望遠レンズの視野内くらいにはひっかかるだろう!と目論んで、組み立てていきます。
望遠レンズを1台はガイドマウントに載せていくのですが、アリガタプレートを装着する長めのカメラネジがなかなか見つからず、ちょっと手間取りました。一瞬、ダメかと思った、、ε-(´∀`*)ホッ
時間はまだあると判ってはいるのだけど・・・焦るッ!!

ピントは地上風景で出せた社屋からの撮影と違って目立つものがありません。木立で合わせようかと思ったのですが、yamatomoさんから、月で合わせれば?と、言われて、おぉ、そりゃそうだ・・・っと、まずは月でピントを出して、ここから自動導入をかける・・
・・って、あれッ!?ここで忘れ物がッ ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! (え、誰ですか、やっぱりと思ってる人わ・・orz)

いやね、ノートパソコン、忘れたんじゃないよ。
ちゃんと、FMVノートも、バックアップとして、SOTECのノートも持ってきてます!!
ただ、ノートパソコンの電源ケーブルを忘れただけだいッ!!
・・・よくよく考えてみれば、FMVノートの自前バッテリーはまだ生きているので、自動導入くらいはできたんですけどね・・今思えば、ですが・・(゚-゚;)ウーン

そこで、yamatomoさんから月の位置座標と彗星の位置座標を教えてもらって、Pyxisでダイレクト入力で自動導入させます。
こういう時にコントローラ単体から操作できるのは便利です。使い勝手はイマイチですが、これまでにも何回か、助けられています。

さて、予定位置に到着しました。
200mmF2望遠レンズにはデジタル一眼レフカメラのEOS40Dを取り付けています。E-620にするか悩みましたが、画角から、EOSにしました。
しかし、ファインダーを覗いても確認できず、Canon NewFD300mmF2.8に取り付けたフジのX-E1のデジカメの背面液晶でライブビューさせても見えず・・・
まだ明るいからか・・・、それとも場所が違うからか・・・
yamatomoさんは場所を疑って、探している様子。
自分も悩みましたが、クランプを緩めて探し始めました。
しかし、なかなか見つかりません・・・

そうしていると、ご夫婦の方から、オライオンで、パンスターズ彗星を捉えた!とのことで、早速見せて頂きました。
薄明の中、明るく黄色く輝く核とその周りにうっすら見えるテイルがなかなか見応えがあります。

さらに慌てて探すのですが、赤道儀だとやっぱりなかなか操作が難しい(バランスが崩れてるのもありますが・・・)
そうこうしているうちに、yamatomoさんが、「捉えた!」とのこと。うぉぉ・・いないよぉ・・((((;゚Д゚))))
位置を後ろから確認させて貰ってみると、うっ、この位置だとボクの場所からは木の向こうかも・・・
と、半ば諦めて、カメラ三脚に搭載したE-620デジタル一眼レフカメラにMicroNikkor55mmF2.8を取り付けて、yamatomoさんが撮影している付近を狙う・・
うーん、デジカメの背面液晶だと見えない・・・

2013.3.15
E-620 デジタル一眼レフカメラ MicroNikkor55mm F2.8開放 10秒×2コマコンポジット

一応、写ってました (∩´∀`)∩ワーイ
でも、気がついたのは帰ってからです。背面液晶では見えなかったです。
おまけにピンぼけ・・・orz

あれ、でも、位置的に赤道儀からも捉えられそうな気もする・・・
と、再び、赤道儀と格闘開始!
木立のそば、そのあたりにいるはず・・・

X-E1の背面液晶、社屋では彗星もバッチリ捉えられたのですが、やはり光害が無いせいか、液晶は真っ黒のまま、EOS40Dのファインダーを見ながらですが、これも見つからず。
仕方なく、当たりどころを付けて、2.5秒で試写してチェックしていきます・・・

あっ、いたッ!
時刻は18時50分、撮影チャンスはややのがしてしまった感がありましたが、
なんとか撮影開始です。
露出は30秒にセットして、なんとか8コマ切りました。ふー。

その後、バルブに変更して、露出1分で切りました。
当初は、ケーブルレリーズから、EOS Kiss用のリモコンに切り替えるつもりでいたのですが、そんな余裕もなく・・・
でも、X-E1はバルブにすると背面液晶に時刻のカウント表示をしてくれるんですね!
これは便利。細かなところですがこんなところも天体写真向きかもいれません。(・・・タイマーリモコンでやるときは逆に邪魔な気もしますが・・)
ただ、雲の影響でほとんど写らなくなってしまいました。

こうして、ドタバタしましたが、なんとか、無事、パンスターズ彗星を撮影できました。
こうしてみると、やっぱり明るい彗星だなぁーと思うのですが、せめて低空の薄雲さえなければね、、、


2013.3.15
X-E1 デジタルカメラ NewFD300mmF2.8 開放 46秒

明け方は、パンスターズ彗星がアンドロメダ大星雲に接近します。
これはぜひ撮りたい!!
オライオンでの遠征/ニワトリは諦めて、パンスターズ彗星とM31の接近に絞ることにします。

機材は、NewFD300mmF2.8L望遠レンズに、フジのデジタルカメラ、X-E1を取り付けて、せっかくなので、2台並列で、その脇に、Nikon200mmF2を並べて、こちらはデジタル一眼レフカメラ、E-620で・・・いや、まてまて、E-620はフォーサーズフォーマット、ってことは換算400mmの画角しかないじゃん!
と、なると、デジタル一眼レフなら、EOS40Dが・・・
いや、でも、同じようなレンズ2本並べて撮影しても意味がないよなぁ・・
低空の薄明のなかの現象だから、ここはST8300Mに、MicroNikkor105mmF2.8を取り付けて撮影しよう。
準備はやややっかいになるけれど、多少早めに出れば問題ない!
準備をして一風呂入っても、22時には就寝できる。
22時に寝て、2時半起きなら、睡眠時間も十分に取れる!
うん、完璧なプランじゃないか!! (^ム^)

機材を車に積み込み、早々におねんね (つ∀-)オヤスミー
目覚まし時計は、2時半にセット!!
・・・
・・・
・・・
目が覚めた。
目覚まし時計が鳴る10分ほど前ですが、いそいそと出かけることにします。
充電しておいたバッテリーをデジタルカメラに入れて、メディアも忘れずに確認・・っと。
おっと、双眼鏡を用意してなかったゾ。
ニコンの双眼鏡は・・っと、あれ?どこおいたんだったっけ・・・
ま、まあ、カサイの10×60双眼鏡があるので、こちらを持って行こう。

と、張り切って、外にでて見たら、薄曇り・・(´・ω・`)
うーん、でも、まあ、GPV予報でも良い方向に移行している様ですし、なんとかなるさ・・っと、出発です。
時刻は、2時43分。気温9度。少し肌寒さはありますが、ジャンバー1枚で十分でしょう。
目指す場所は、獅子ヶ鼻公園東!ここは東がちょうど開けていて彗星撮影には持って来いの場所なんです。

到着したのは3時少し過ぎでしょうか。
せっせとEM-200を組み立てます。
多少、北側の木が伸びてきてしまって、ちょっと気になります。
でも、北東とはいえ、アンドロメダ星雲はあまり北というイメージがありません。
まあ、はくちょう座は見えているので、そのまま下におろした位置ならヨユー、ヨユー ☆(ゝω・)v
薄雲も、セットしているうちに切れてきた・・!

まずはNewFD300mmF2.8Lを月に向けて、そして、ST8300Mとの光軸をとる・・
時刻は気がついたら、4時前、焦るッ・・
だがッ、まだ時間はあるッ!!

自動導入をするためにノートPCを持ってきた。FMVノートは、バッテリー直では動かないので、壊れかけSotecノートです。ボロボロになってもまだ活躍中。
しかし、電源が入らないッ!!
うっ、また自作ケーブルが断線かッ!!ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
一瞬、Pyxis単体で自動導入を考えて、あれこれやろうとしたのですが、月が基準星として入っていない(日にちによって変わるから当然かッ!?え、でも惑星は入っているのに・・)
ちょっと焦りながらも、ノートPCのコネクタをもう一度挿し直したら、なんとか起動!!ε-(´∀`*)ホッ

さあ、自動導入でパンスターズ彗星に向かうッ!!
なんとか間に合うなー・・・って、エエッ Σ(・ω・;|||
ちょ、思った以上に北だよッ ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

ST8300MでFocusModeで確認していると、思いっきり木の中・・・
そ、そんなぁ・・・

時刻はすでに、4時10分過ぎ・・
万事休す・・か・・・
とりあえず、固定撮影で、ニッコール28mmF2をつけてパチリと移動して撮ってみる。

E-620 デジタル一眼レフカメラ Nikkor28mm F2  開放 

思ったよりも低い・・
しかし、道路まで移動すれば撮影できるのは分かりました。
ここからなら北極星もギリギリ見える・・・
しかし、ここに再展開するには時間が・・いや、しかし、ギリギリでも撮るだけ撮ろう!!(`・ω・´)ゞ
ST8300Mを取り外し、そして一応、大事なNFD328Lもアリガタ・アリミゾ固定なので、こちらも外して、あとはそのまま持って移動!
慌てて準備して、うっ、そういや、自動導入するのにPCが無ければダメだと、PCも持ってきて、自動導入。
もお、バタバタ。涼しいハズですが、汗かいてきた・・

すっかりと夜は白んできていますが、それでも撮れれば・・・!
M31を入れてみると、あっ、桜の木が邪魔しています ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
小さな木なので、少し出て折れば、視界は遮りませんが・・・
いやいや、撮り鉄じゃああるまいし、そんな無粋な真似はできませんね。さすがに。
こちらは自然趣味の相手をしているわけですし。
まあ、少し待てば抜けてくるかもしれません。
それよりも、パンスターズ彗星がいません。
とりあえず、少し振って確認。うーん、ちょっと無理があるな・・と、よせば良いのに、この時、回転装置を使って回したのが運の尽きでした、、
どうやら、ピントも一緒に回ってしまった様で・・・
撮れた写真は盛大なピンぼけでした、、(>Д< ;)

撮影中は気が付かず、露出30秒でもいいからと懸命にシャッタを切っていたので、全然、気がついていませんでした・・orz

まさか、こんな盛大なピンぼけをやらかしていたとは・・(;´д`)トホホ…

(一応)フラットを撮影して、5時半前、獅子ヶ鼻公園を後にしました。
この時は、なんとかギリギリで抑えられたと思ったので、不満足ではあるものの、まあ良かった、と思っていたんですよね、、、(´Д`)ハァ…


翌日もパンスターズ彗星とアンドロメダ大星雲の接近を狙うべく、ぼうらやさんに出かけたのですが、曇られてしまい、
撮影できませんでした (。・ω・。)


2013.4.12
GENESIS SDF屈折望遠鏡 NPR-1073レデューサ ST8300M L=3分×5 R=3分 G=3分 B=3分×2

ジェネシスSDF屈折望遠鏡とEM-200赤道儀を車に積み込み、ST8300Mも積み込む。
夜半前後から出撃して、撮影してくる!!
デジカメと、双眼鏡も忘れずに積み込みます。

夜半前に次の天体を入れることにして、21時半に就寝。
目覚まし時計は23時半にセット! 。(つ∀-)オヤスミー
・・・
・・・
・・・
目覚まし時計が鳴る前に起きた!
外に出てみると、アトラクス赤道儀にぶつかるギリギリのところだった。
次の被写体に向けてヘラクレス座に向ける・・・これで朝まで大丈夫?!

0時過ぎに、ぼうらやへ向けて出発!
気温は、磐田市内は7℃。
行く途中で、そういえば、ST8300Mの電源入れたっけなぁー・・と思ったのですが、いやーまあ、さすがに忘れてはないだろう・・と、そのままぼうらやに向かいました。

ひょっとしたら、誰かいるかも・・?と思ったのですが、ぼうらやさんには誰もいませんでした。
気温は4℃。やや寒いですが、星空が綺麗です。

早速準備開始!
ぼうらやさん、駐車場を多少、整備したのか、前よりも南側まで車が止められます。
パンスターズは北なので、南側にEM-200を出して、望遠鏡を組み立てる。

望遠鏡を出して、温度順応をさせてっと・・
あとは、ST8300Mの冷却も開始せねば、と組立を・・ああ゛ッ ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
電源ケーブルが無いッ!!
・・・やっぱりね!と思った人、正解です (´Д⊂グスン
万事休すかッ!!
ええい、まだだ、まだ終わらんよ!!

こんなこともあろうかと思って、デジタルカメラ、X-E1、デジタル一眼レフカメラ、オリンパスE-620も持ってきているッ!!
ちなみに、ノートPCも、バックアップを持ってきているし、カーバッテリも余分に持ってきていて、万全の体制!!
抜かりは無いッ (^v^)

さーて、レデューサーをセットして、あとは、X-E1をマウントアダプタを介してっと。
ゲッ!Σ(・ω・;|||
マウントアダプタはありますが・・・て、Tリングが無いッッ!!!ズガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
基本的には、自分の場合、ニコン Fマウント接続にしておいて、FinePixS2Proデジタル一眼レフカメラを初め、マウントコンバーターで、ニコンマウントから、フォーサーズマウント、さらに、ミラーレスデジカメのX-E1もマウントアダプタを介して望遠鏡に取り付けていますから・・・・TheEnd 工工エエェェェ(゚Д゚)ェェェエエ工工

う、うーん、ここんとこ、こんなんばっか・・。
本当は彼岸花星雲を撮影して〜とか考えていたのですが・・・(´・ω・`)

時刻は、1時2分。まだ・・時間に余裕はあります。
ぼうらやさんは近場だけに、往復しても1時間チョットです。
しゃーない、一旦、戻ってくるかぁ・・
望遠鏡は組み立てたままにして、一時、家に帰宅します。

第一目標は、ST8300Mの電源ケーブル、第二目標はTリング。
カメラバックごと入れているつもりでしたが、先週、会社の写真部の撮影会でしたので余計なモノはすべて出したんだったっけ・・・
と、急ぎ自宅に戻って、まずは物置から、ST8300Mの電源を入れる。
そして、次は、Tリング・・一瞬、無くても良いか?と思わないでもなかったのですが(←勘違い)、万が一があれば、次は無い。幸い、PCの前に起きっぱになってたので、こちらを持って、再度、ぼうら屋へと出撃!
2時過ぎには戻ってこれた。
極軸合わせを行った時の時刻は、2時18分。
それにしても、天の川が綺麗で、この場所としては条件が良い・・
こうなると、やっぱり、散光星雲を撮影できなかったのが残念ですが・・・
まぁ、仕方ありませんね、、(;´д⊂ヽヒックヒック

カメラはST8300Mをセット・・って、スライド式フィルターだから、こちらもNikonのTリングが必要なのでした。あ、あぶね〜 (;゜Д゜)
電源ユニットだけ持って戻ってきていたら、完全にアウトだったヨ・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

ま、なんとかなれば、それでいい。
時間もまだある・・
ピントはじっくりと合わせる。ジェネシスは色収差があるので、ピントが難しい。RGB毎に若干ですが、星像が異なります。
LフィルタとGフィルタでのバランスをとったところをピント位置とします。
Lフィルタでピンだしすると、状況によって、赤フィルタでピンぼけになったりして(赤ハロが出る)、処理がニッチもサッチもいかなくなる場合があるからです。
各フィルタの様子を確認して、あとはパンスターズ彗星に向かう!

2013.4.12
GENESIS SDF屈折望遠鏡 NPR-1073レデューサ ST8300M 9x9 Binning
思ったよりも、低空だ・・
おまけに構図が悪い。
うーん、90度回転させるか。
ピントも確認して、再度、パンスターズ彗星へ!

PHDGuidingでガイドを開始して撮影開始!!
スライド式フィルターなので、LRGBと各フィルター毎に1枚づつ撮影していく。
LRGB各1枚を取得したところで、あとはLフィルタにして、多少、仮眠をすることにしますが、その前に、折角持ってきた双眼鏡で、星空観望。

持ってきた双眼鏡は10×60のn-Binoです。
ネビュラフィルターがビルトインされていて、ON/OFFできるのが利点です。

ネビュラフィルターを入れると、M8,M20コンビや、M16,M17がくっきりと見えます。
さらにM27も小さくですが、くっきりと。網状星雲は、かすかですが、あるような気が・・位置がはっきりわかって三脚固定なら、もっとちゃんと見えるのでしょうが・・・
北アメリカ星雲も、かすかですが、ネビュラフィルターを入れると見えます。ペリカン星雲は、ここの空では厳しいかな・・あるような、ないような・・・
M7散開星団は、ネビュラフィルタをOFFにして見るととても綺麗・・・
パンスターズ彗星も、上の小さい画像と同じ様な印象で、テイルを引く様子が双眼鏡で良く見えて綺麗です。ようやく、双眼鏡ではっきりとこの彗星を見ることができましたよ。
2013.4.12
パンスターズ彗星と秋の天の川  フジ X-E1 デジタルカメラ XF18-55mm 30秒×4コマコンポジット

と、ひと通り眺めて満足したところで。
さすがに、バタバタして疲れてますからねー。
30分ほどですが、軽く仮眠をとります。電気毛布は持ってきていませんが、毛布をまとって少し寝ます。

4時15分に目覚まし時計で目が覚めて、外に出てみるとちょうど薄明になったところでした。
あとはフラットを撮影して、完了です。

片付け終わって、4時58分、ぼうらやさんを後にしました。
気温は1℃。いやー、寒いハズです。12月並ですよ・・

2013.4.15
GENESIS SDF 屈折望遠鏡 NPR-1073レデューサ  フジ X-E1 デジタルカメラ 5分×4コマ

前回は、ST8300Mで三色分解で撮影したのですが、やはり移動が大きく、どうしても、三色分解合成でカラー化すると星に原色の色が付いてしまい綺麗じゃない・・
そこで、デジタルカメラで撮りたい!と思っていました。
しかし、空は晴れているとはいえ、かなりの霞空・・・・

ここはボロボロでも、安定のSotecを積んで、バックアップは・・・うーん、まぁ、いいかなぁー。なんとかなるさ、、、とここはサボって入れなかったんですよね、、、

目覚まし時計を2時にセットして、お布団でぐっすりと寝ます。
・・・・
・・・・
・・・・
2時、目覚まし時計に起こされました。
・・・・
・・・・だる。
・・・・
・・・・しゃーない、起きるかぁ・・・
って感じで、モサモサと起きてきて、コーヒーを一杯飲んでから出発することにします。
忘れ物は無いよなぁ・・毛布と防寒着は持ってでかけます。
この日の気温は暖かでしたので、電気毛布は無しです。

2時20分頃だったと思いましたが、ぼうらやさんに出撃。
空は、イマイチの霞んだ空・・まあ、行くだけ行こう。

ぼうらやさんには3時前に到着。
ちょっと出遅れた感がありますので、急いでセッティングしていきます。
空は・・・天の川がほとんど見えません・・・orz
一応、はくちょう座付近は目を凝らせば、なんとか、うっすらあるなーって感じです。
相当カスんでるな・・

望遠鏡を組み立てて、PCを立ちあげて、っと。
ああっ Σ(・ω・;|||
って、嘘ぴょん (^^ゞ
今回は何にもありませんでした。
っと、いうのはちょっと嘘で、PyxisとPCとがイマイチ、シリアルケーブルの通信がうまく行かずに再起動してみたり、PCの電源ケーブルに足を引っ掛けて、ブチンと電源落としたり、ちょっとトラブルはあったんですけどね (^_^;)
いやー、やっぱり、時間が限られる彗星撮影は焦ります!(;゜Д゜)

ジェネシスは、ファインダーがありませんので、まずは、オリンパスのデジタル一眼レフカメラ、E-620を取り付けて、ファインダーを使って導入します。
X-E1をいきなりつけると、これがまた、EVFでは真っ暗で星が見えずに苦戦しますからね。
やっぱり、天体撮影にはデジタル一眼レフカメラの方が便利です。

X-E1ではくちょう座のデネブでピント合わせ・・って、ピントがイマイチ判らない!
EVFだと高精細なのですが、なにしろ天頂に近くなって、覗きにくい!!
一応、こんなものかなぁ・・・といったところで合わせて、低空だからシンチレーションで多少はぼけるさ・・と自分に言い聞かせて、パンスターズ彗星へ!
構図を整えるのに試写を何回か行なってやや時間はかかりましたが、薄明ギリギリあたりからやっと撮影開始できました。

パンスターズ彗星撮影中〜!  オリンパス E-620 デジタル一眼レフカメラ Z.D25mmF2.8にて30秒露光

カシオペア座とかすかですが、そこにいるパンスターズ彗星、判りますか?
パンスターズ彗星もずいぶん、小さく暗くなってきてしまったものですね。
っと、感慨深く思える程の撮影もしてないんですが・・・・(^^ゞ

一応、持ってきたカサイのn-Bino10×60双眼鏡でも探してみるのですが、なかなか見つからない!
ここにいるハズッ!!と位置を確認してじっくりと見たら、かすかに、見えました。一応、尾も引いている様子がかすかに判りますが、前回、4/13に見た時に比べると透明度の差で、相当暗く感じました。

双眼鏡で確認できたら、一応満足したので、とりあえず、寝ます!!
いや、睡眠時間がマジでヤバイくらい少ない。一応、布団で2時間寝ているのは大きいですが・・・
車の中で毛布に車って(・・ってヲイ、ダジャレかよッ (゚Д゚)ゴルァ!! IMEがそう変換するんだもーん・・)、寝ます。とにかく寝ます!!
目覚まし時計は明るくなった位でちょうど良いので、5時15分にセットして寝ます。
それでも、1時間半程度ですが・・・合計4時間寝れば、まぁ、なんとか持つだろ・・
さすがに車の中ではやや寝難いからか、5時には起きて、明るくなった青空をそのままフラット代わりにパシパシ撮影して、撤収!
比較的お気楽装備であることもあって、片付けはやっぱり早いです。
デジカメ万歳!冷却CCDではこうはいかないかなー・・
ケーブルもですが、温度順応もさせたいので、即電源OFFにできない。まあ、片付けながら暖機運転するので、さほど変わらないのですが・・・
5時20分頃にはぼうらやさんを後にしました。
気温は9℃。暖かくなったとはいえ、一桁の温度だと、まだ毛布1枚で寝るのは無理があるかなー・・
でも、目的のものは撮れたし、良い撮影だったと、気をよくして帰路につきました。


2013.5.2
NewFD300mmF2.8L フジ X-E1 デジタルカメラ 5分×6コマ

さて、今日もいいお天気です。しかし、風が強く吹いており、寒い。体調がイマイチなこともあって、ややメゲ気味・・
AstroGPVでみても、ほらね、浜松だと風が強いから、これじゃ、おライオンを出しても・・・
っと、ぼうら屋に変えてみると、ををっ!?風が止んだ・・?
こりゃ、ちょっくら、出てきましょうかね〜・・と、思ったところで、GENTAさんが、来てくれました。
今月の天文雑誌を持ってきてくれたので、少し拝見させて貰って、ぼうらやに行こうと思っていると伝えたら、GENTAさんも、行こうと思っていたとのこと!

食事後に出撃します、ということで、一旦、お別れして、準備開始です。
望遠鏡はおライオンを持っていくとして、デジタルカメラはセッティングが楽なST10XMEを持っていきたいところですが、うーん、明日休みだしなぁ・・ってワケで、やっぱりSXVR-H694を選択。

2式目は、GENESIS SDF屈折望遠鏡を・・・と、思ったのですが、この鏡筒は長さが長いので、積み込みが結構(かなり)大変です・・。作品狙いなら、この望遠鏡と、カメラもデジタル一眼レフではなく、冷却CCDカメラ、ST8300Mをチョイスすべきでしょうが・・・・
実際、夜半過ぎから月が出ますから、ね。フツーに考えれば、月の出までLRGBで撮影して、月出後は、Hαで追加撮影すべきでしょう。
でも、まぁ、あんまり手間がかかるのもチョットな〜
と、思っていたところで、そういえば、焼津の御大に切削していただいたリングのテストをまだしてないじゃないか!と、思い出し、さらに、X-E1でまともな天体写真が撮りたい!と、ゆーことで、結局、作品狙いではなく、テスト&お遊び路線で・・・(; ̄ー ̄A アセアセ・
透明度も良さそうなので、いつもの、カサイn-Bino10×60双眼鏡も車に載せます。
これで、準備万端!!

幸い、ヨメはんも、今日は演奏の練習で出かけるとのことで、出撃許可もなんとか貰って、出発したのが、19時44分でした。磐田市内の気温は15℃。
でも、ぼうらやさんに到着する頃には10℃になっていました。
到着すると、GENTAさんがすでにセッティングをあらかた終えていました。

到着してご挨拶すると、忘れ物をしたとのこと。
48mm径のLPS-P2、持ってない?とのことでしたが、うーん、僕の場合冷却CCDカメラを使うことがほとんどなので、LPS-P2はもち歩かないんだよなぁ・・・と、ふと、考えてみれば。
今回は、サンニッパを持ってきています。ひょっとしたら、前に使って、組み込んだまんまじゃ・・?
と、思って、リングを外してみると、じゃ〜ん!!ありました ヽ(*´∀`)ノ

これをお貸しして、その代わりに、Φ52mmのLPS-P2フィルタを借りました。
無ければ無いでよかったのですが、持ってきていたとなれば、今回、こちらもデジカメですから、使いたくなるのが人情というものですよね (;´▽`A``


気温は下がって来ましたが、はやくも夏の星座、さそり座が顔を出しています。
さぁ!2式目!!

さて、SE赤道儀を使うのも久しぶり!SkyScanの設定は、2月を指しています。ん、、っと、前回の春野山の楽校以来だったか・・・
前回は苦戦してましたから、今回は慎重に作業しよう・・
少し構図を変えるのに数回試写して、これで撮影開始!
時刻は、23時半頃です。

月の出まで1時間くらいありますから、それまで撮って、それからパンスターズ彗星でも撮ればいいや・・っと、GENTAさんとコーヒー飲みながら、話をしていたら、
そういや、パンスターズ彗星がケフェウスの散光星雲に接近するの今日じゃなかった!?とGENTAさん。
ん、そういえば、GWの頃だから、もう少し先?(←ボケてマス 笑)
いや、今、GWジャン・・・orz
ステラナビゲータで見てみると、確かに接近・通過しています。
げげっ、すーっかり忘れてました〜 (; ̄ー ̄川 アセアセ

幸い、機材はサンニッパとデジカメ。ホントなら、Nikon200mmF2を使うつもりでいたのですが・・まぁ、なんとかなるでしょ!!
それにしても、ジェネシスとST8300Mだったら、ちょっと厳しいところでしたから・・・いやー、ほんと偶然とはいえ、サブ機もしっかりと持ってきて、かつ、サンニッパにして良かったですよ。
当初、オライオンだけでもいいや、とか、ジェネシスで作品を、とかいろいろと考えちゃってましたが、結果的に、少しやる気が出たが、2台マジ撮りするほどじゃないや・・と、いうやる気があるんだか無いんだか状態が功を奏したみたいです (*´∀`*)

GENTAさんも月が出たら帰ろう!と言っていたのですが、パンスターズ彗星を捕まえて俄然やる気になったみたい。
こちらも、構図を決めるのと、PHDのキャリブレーションに時間がかかりましたが(キャリブレーションのステップ、もっと大きな値をいれよう・・)、なんとか撮影開始です。

うーん、この天文現象、すーっかり忘れてました。昨日だともっと接近していたのかなぁ・・
天体観測的には価値はないかもしれませんが、撮りたかったですね (゚-゚;)ウーン
まあ、なんとか撮れたし、良かったかな?
パンスターズ彗星は月の出のちょっと前に、10×60双眼鏡で確認してみましたが、ン・・?これかな?と、いった程度で、ずいぶんと小さく暗くなってしまった印象です。

月があっても、天の川がうっすらと視認できるくらい、良い透明度で、この場所としては良い条件でした。それでも、南の光害は厳しいですが、北天のパンスターズ彗星なら、月明かりがあっても、結構いけそうですね。

撮影開始して、ようやく、一段落・・・と、思ったら、西から雲が・・ ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
ま、まあ、なんとか撮れたし、ヨシとしよう。
時刻は2時くらいだったと思います。GENTAさんは撤収されましたが、自分の方は、フラットを撮影したいことと、一睡もしないで運転するのが少し怖いかな?というのもあって、夜明けまで待ってから帰宅することにしました。
幸い、電気毛布も持ってきていたこともあって、仮眠はとれます。目覚まし時計は薄明フラットが撮れる時刻、4時半にセットして、。(つ∀-)オヤスミー
・・・
・・・結局、4時10分には目が覚めてしまいました。うーん、1時間も寝てないかも、、、(´ぅω・`)ネムイ
ま、フラットを撮るのにはちょうど良いくらい。いつの間にか、夜が短くなってますね ( ̄ヘ ̄;)ウーン
空は雲も取れ、ピーカンになってました。 

片付け終えて、5時17分、ぼうらやさんを後にしました。
気温は6℃。いやー、思ったよりも冷えましたね。
スキーウエアは持ってきて正解でしたが、ジーパンの中にジャージ2毎重ねして来なかったのと、コーヒー持って来なかったのは失敗だったなぁー
さーて、そろそろ寝マース (=-ω-)zzZZ乙乙


2013.5.13
GENESIS SDF 屈折望遠鏡 レデューサ使用 430mm F4.3 フジ X-E1 デジタルカメラ 5分×4コマ  トリミング

昨日の予報では好天だったハズが、今日の午後から一転して悪い方向へ・・
帰宅後、庭先の冷却CCDカメラを片づけ。望遠鏡は土星くらいは・・?ということで展開したままにしておいた。
夜、22時過ぎに確認してみたら、お天気が回復傾向。北斗七星が綺麗に見えた。
悩んだが、ここはレモン彗星だけでも仕留めておきたいと、準備開始。
準備を始めたのが23時。出撃は、23時40分であった。
望遠鏡は、GENESIS SDF屈折望遠鏡。カメラは、フジ X-E1デジタルカメラ。バックアップ用に、オリンパス E-620デジタル一眼レフカメラである。
双眼鏡は・・少し悩んだが、今回は持って行かなかった。

今日は温かい。
気温は出立時に17℃程である。
かなり眠いが、ぼうらやさんに到着。
到着時刻は0時8分。気温は15℃程でした。
雲は南側にあるが、ほぼ晴れている状況である。
ただ、湿度は案の定、相当高い。
カメラをST8300Mにするか悩んだが(寝る時間がマジでなくなるのでパス)、こりゃ、持ってこなくて正解だったかな・・
ボクのST8300Mは初期型なので、結露防止対策がされていないので、センサのカバーガラスが曇り易いのです。

余裕があれば、M8を撮影したかったところだったが、南天が雲に覆われていたことと、時間的な面から、諦め。
北天のパンスターズ彗星に向ける。

ちょうど、ケフェウス座の頭の星のすぐそばにいてこれはこれでなかなかに面白い眺めである。
ガイドカメラのDSIProだが、外気温が高いせいか、ダークノイズが強かったので、ガイド鏡だし、ということで、FC-50にキャップをかまして、ダークサブを珍しく実行。

PHDGuidingのキャリブレーションがイマイチ上手くいっていなかったのであるが、なんとか追尾してくれていたみたい。

それにしても、アンチテイルは見事ですが、大きさがずいぶん小さくなってきました。


2013.5.21
NewFD300mmF2.8L望遠レンズ
 フジ X-E1 デジタルカメラ 3分×7コマ 

今晩の月の入りは、2時6分。薄明開始は3時ジャスト!
つまり、1時間弱ですが、ワンチャンスあります。
パンスターズ彗星地球面起動通過前後で、月光の影響を受けずに撮影できる数少ないチャンスです。
これは、ぜひ撮りたいところ。

23時に起きる予定でしたが、目覚まし時計は鳴ったものの、
う、うーん、もうあと5分・・ムニャムニャ・・
なんてなことをやって、起きたのが23時35分になってしまいました。
思った以上に湿度は高く、望遠鏡はびしょ濡れ。
遠征先はぼうらやさんにしようかと思っていたのですが、う〜ん、これだとまたびしょ濡れになるかも・・
そうすると、下がアスファルトの獅子ヶ鼻公園の方がまだ無難かな?
と、場所は獅子ヶ鼻公園に行くことに。

EM-200赤道儀と、バランスウエイト、望遠レンズにNewFD300mmF2.8L、三脚、Pyxisモータードラブ、デジタルカメラにフジX-E1,光学ファインダーがあるデジタル一眼レフカメラ、E-620、自動導入させる為のノートPCは、FMVではなく、バッテリーでの運用になるので、Sotecマシン。
透明度が悪そうだから・・・ノータッチガイド、望遠レンズ1本で撮るので、これで十分なハズ。双眼鏡は・・まぁ、いいかなぁー・・と玄関に置いていくっと。
うん、忘れ物、ないな!!
っと、チェックして、0時47分、獅子ヶ鼻公園に向けて出発です!!

月明かりはやや黄色みを帯びているので、どうも透明度はイマイチな感じですが、まあ、撮るだけ撮ってこよう!などと自分を叱咤しながら、出かけます。
気温は車で出た頃は18℃と準備していると汗ばむくらいでしたが、獅子ヶ鼻公園近くまで来ると14℃に。ちょっと冷えてきた感じ。
羽織るものは持って来なかったのをちょっと後悔・・・

獅子ヶ鼻公園着は、1時10分頃。
誰もいませんが、星空は、思った以上に良さそう・・!!
これはもう少し、欲張ってせめて望遠レンズ2台体制か、オートガイダーを持ってきた方が良かったか・・・
などと思いながら、機材を組み立て始めます。
ああ゛ッ!!ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
三脚に赤道儀を乗っけたところで、な、なんと!!
工具箱を持ってくるのを忘れたッ (゚д゚lll)ガーン

あ、あちゃー・・・そーいやー、庭先で望遠鏡組み立ててそれきりにしていたような。
持っていかなくっちゃと途中までは思っていたのに・・(・_;)

工具箱を忘れたのは初めてダヨ・・
最近、こんなんばっか・・orz

く、くそ〜と叫んでも、どうにもならないので、
とりあえず、叫んでから(叫んだんかい)、急ぎ、自宅に取りに戻ります。

獅子ヶ鼻公園を出たのが1時14分。
自宅に戻って、再び、獅子ヶ鼻公園に戻ってきたのが、1時50分頃。です。
工具箱、やっぱり、置きっぱなしでした (ノω-。)
羽織るものも持ってこようかと思いましたが、もう、こうなってくると時間の方が惜しい。

急ぎ組み立てて、極軸合わせが完了した頃には月が沈みました。
そうすると、獅子ヶ鼻公園ではこれまで見たこともないような美しい天の川が広がってきました!
間違いなく透明度は10/10です。

パンスターズ彗星はなんと、北極星のそばまで来ています。
北ほど、自動導入の精度が落ちることから、まずは、はくちょう座のデネブでフォーカスとアライメントをとって、まずは北極星を自動導入。
だいぶずれた位置に入ってきました。
これを真ん中に持ってこなくては・・・などと考えたのが大間違い!
電動ではなかなか来ないのでクランプ緩めて、苦労して真ん中付近に持ってきてから、さぁ、パンスターズ彗星へ!!
・・っていないジャン! (゚д゚lll)ガーン

く、くそうぅ〜
時間が無いので、半泣きになりながら、再びデネブを入れて、今度はパンスターズ彗星を自動導入!!
な、なんとか補足。時刻は、すでに2時半を回っています。
構図をとって、やっとこさ撮影開始です。
このとき、回転装置も回したのですが、、、一応、ピントはチェックしたのでヨシとしたのですが・・・・片ボケ、やっちゃいました、、( ;д;)
若干ですけどね・・
うぅ、4/4と同じミスをまたやってしまうとは・・(;´д`)トホホ…
もちろん、気がついたのは、帰宅後でした。
や、まあ、背面液晶で一応、左右上下振って確認はしていたんですけどね、一応・・
なにしろ、薄明まで時間が無いッ・・!!
と、そこそこの確認で撮影強行してしまい、失敗でした・・

とりあえず薄明が始まる3時まで3分×7コマを撮影。
5/27の地球軌道面通過を控えて、これまで幅広く広がっていたテイルが収束してきて、非常に長くはっきりとした姿を見せる様になってきました。
こうして長いアンチテイルを伸ばした姿を見ていると、やっぱり大彗星だったんだなぁ・・・と思わされますね。
APS-Cサイズ+サンニッパでは余裕ではみ出してしまいました(構図はかなり厳しく取ったのですが・・)

こりゃ、次回、機会があるか判りませんが、200mm望遠レンズを持ち出す方が正解かな。
マイクロニッコール105mmF4を使うよりは、明るさの面で200mmF2が正解かなぁー・・
135mmF2.8も持っているには持ってはいるのですが・・・さて・・2台体制で臨むのが正解かしら・・。
などなど、いろいろと考えていましたが、結局、梅雨入りしてしまい、軌道面通過前後は残念ながら撮影できませんでした、、残念 (´・ω・`)


2013.7.9
オライオン30cmF4 反射望遠鏡 with パラコア2 SXVR-H694  

今年は梅雨入りも早かったのですが、梅雨明け宣言も早めに出てくれました。(まぁ・・その後、なかなか晴れないのはいつもの通りなんですが・・orz)

前回撮影した時は、5/21で、デジタルカメラX-E1と300mm望遠レンズで、視野をはみ出したアンチテイルが印象的でした。
あれからひと月あまりが過ぎてしまいましたが、パンスターズ彗星の様子はどうなったでしょうか!?

撮影する前は、やっぱり、GENESISと、せめてフォーサーズのデジタル一眼レフカメラE-620で、とも思わないでもなかったのですが、自宅からの撮影で、透明度も悪かったことから、あっさりデジタル一眼レフカメラの使用は諦め。他の撮影も考えると、まあ、オライオン30cm反射望遠鏡と1インチの冷却CCDカメラで、はみ出してもいいや!!
と、思って、準備したものです。
ところが、ところが、パンスターズ彗星、暫く見ない間に、太陽からも地球からも遠く離れて、すっかりと小さくなってしまっていたのでした ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

最初、自動導入したとき、え・・?コレ・・?彗星選ぶの間違ったかな・・・・?
え、えー・・マヂでッ!? (;゚Д゚)

と、思ったくらいですよ、、、
小さいながらも、テイルはまだ出ていますが、近日点通過を4ヶ月も過ぎてしまい、すっかりと小さく暗くなってしまっていました。
淡いダストテイルはまだまだ広がっていそうなのですが、町中の透明度が悪い状態ではちょっと写し出せませんでした (´・ω・`)
さすがに、もう、撮影することはないかなぁ・・これで撮影納めになると思います。

この彗星は二度と地球にはもどってきません。
期待ほどではなかったものの、なんだかんだで、楽しませてくれたパンスターズ彗星ともこれでお別れです。





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