2010V1 池谷・村上彗星

池谷・関彗星の発見者、池谷薫さんが発見した彗星です。
アウトバーストした様で、少々、奇妙な姿をしています。
2010.11.06
NFD300mmF2.8開放 EOS40D L=3分×5 
さて・・・とりあえず、23時半に布団に入りました。
池谷・村上彗星を撮ってこよう!と思って、めざましは2時半にセットします。
 
2時半。めざましで目が覚めた・・・
・・・・あれ?なんでめざましかけたんだっけ・・・・
としばらくぼーっとしていて、やっと、
をを、彗星撮り行くんだった!と思い出した。
とりあえず、準備はしてないのですが、NFD328とEOS40Dを準備、ノータッチガイド仕様だから、準備は早い。
パソコンはEeePCにすれば、PC用の電源も要らないから・・・カーバッテリは1つ赤道儀だけの分を積んで、出動!時刻は3時ジャスト!
 
さて、東がひらけている獅子ヶ鼻公園そばにするか、ぼうら屋にするか悩みましたが、彗星の位置はおとめ座・・・やや南です。と、なると、獅子ヶ鼻では苦しい位置かも。
予定通り、ぼうら屋さんへ
 
ぼうら屋に行く途中の道で、でっかいイノシシに遭遇しました。幸い道を横切ってどっか行っちゃいましたが、
でっか〜。あんなのが猪突猛進してきたら、怖いナー
たぬきさんにも2回程遭遇。今年って暑かったのに急に寒くなったから、木ノ実とか餌が不足してこんなところまで降りてきてるのかしらん、、
 
ぼうら屋について早速セティング。
ノータッチガイド仕様なので、セットも早いです。4時前には十分に撮影体制に入れました。
ただ、件の彗星はまだ山の端から出てきていません。
軌道要素はどこまでアテになるかも心配でしたが・・・問題なかったようです。
気温は8℃。寒いといえば寒いですが、冬装備ですので支障はありません。
やっと撮れる位置に来たので、試写してみると、どうやら無事入っていそうです。
撮り始めたら、疲れが出て眠くなってきました。毛布は持ってこなかったのですが、
5時過ぎまで車でそのまま仮眠していました。
 
核が崩壊しているか、芯はありますが、引き伸ばされた様な奇妙な姿をしています。
また、色彩もコマだけのシアングリーンではなく、もっと薄い色合いで、ハートレイ彗星とはまた違った感じです。
2007年に現れたホームズ彗星に酷似している姿をしています。色彩も通常の彗星とは少々違う感じがしますが、薄いエメラルドグリーンが綺麗です。

ぼうら屋では澄んだ星空が眺められました。冬の天の川やカノープスを眺め満足。
そういえば、停止流星もみました。
流れ星は流れた軌跡が見られるわけですが、自分の方に真正面に飛んできた場合、点にしか見えません。これが停止流星です。
きらっと目に入っただけだったので本当に停止流星かどうかは定かではないですが・・・・
 
磐田〜浜松方面をながめると、薄靄がかかっているようで低空の空はにごっている感じです。
自宅から撮影しているときは透明度が良いとは言えないような感じでしたので、多分、少しモヤっていたのだろうと、なんとなく納得。
 
それにしても、これだけ安定して晴れてくれるのでしたら、木曜日の晩ではなく、この日に頑張るんだったよ、、orz
でも事前の天気予報だと金曜晩は怪しかったしなあ、、
それと、池谷・村上彗星の撮影はできなかったかもしれませんから、まあ、ヨシとしましょう。
 
そうそう、その発見者の池谷さんですが、森町にお住まいで、実は割と近くだったりします。
ボクはお会いしたことはありませんが、ミューさんは昔、お話を聞きに伺ったことがあるそうです。

2010.11.09
イプシロン200 E-300 約90秒 

この日はミューさんと獅子ヶ鼻へ。
ミューさんはこの彗星をゲットすることに萌えていました。
なにしろ、池谷さんのお住まいは、この獅子ヶ鼻公園からはお隣りの町。
気持ちもわかろうというものです。

さて、こちらは夜明け前ぎりぎりに起きてきて、慌てて導入しましたが・・・
初期の導入精度を信じてそのまま撮影しておけば良かったのですが、つい疑ってしまいました。
軌道要素がFixしていないデータかもしれないと思ったりしたし、位置が違うとミューさんが仰っていたので、
ついそれを受けて位置を変えたのが運の尽き。
最初に途中でキャンセルしてダウンロードされてきたこの1コマ以外、外しまくりの薄明が進行してしまい、ガイドエラーになってしまったりと・・・さんざんでした。
う〜ん、最終的には自分と自分の機材を信用できるか否か・・・これが大事ってことかもしれませんねぇ・・
最初のまま撮影させておけば、良かったのですが・・・
E-300では、ノイズが多い為、ダーク減算しなければこの彗星が確認できなかったのも敗因ですが・・
やはり信頼性を高めるというのは重要ですね。いろいろと反省点が多い撮影になってしまいました。
とはいえ・・・なんとか写せて、良かったよ。

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