103P Hartly 彗星
2010.8.17
イプシロン200  ST8XME L=5分×8

この秋に明るくなることが予報されている周期彗星、ハートレイ彗星です。
お天気がもちそうなので、ぼうら屋へと出撃してきました。
フィルタホィールがエラーになっていた為、GかRフィルターがかかった状態での撮影になってしまいましたが、
なんとかテイルもかすかに捉えることができました。


2010.9.4
VISAC光学系 with AC2 ST8XME L=5分×9

VISACで長焦点で撮影したハートレイ彗星です。
思ったよりも、ずっと小さくて暗く、驚きました。フォーカスモードでは小さすぎて分からず、自動導入機能をアテにしての撮像になりました。
コレがホントに明るくなるのカナー


2010.10.4
NewFD300mmF2.8  CooledKissDN 3分×1

ハートレイ彗星の久しぶりの撮影になります。前回撮影時は、本当に明るくなるのか?と思っていましたが、
無事、明るくなってきてくれたようです。

ヌケが悪い空で、どうしよう。
まぁ、雨上がりだと地面も濡れているし、あまり好きではない。
今晩はパスして明日に備える・・・と、思っていたら、GENTAさんがぼうら屋に行ってたりする。
う〜ん、相変わらずパワーあるなぁ・・・

これから準備するとなると本格装備はちと苦しいが・・
お気楽装備で彗星狙いと割りきってボクも戦ってくることにしますか。
NFD328でノータッチガイドで撮影、カメラは・・・1月頭以来の冷却KissDNで一応、ギリでNGC281と収められるはず・・
う〜ん、念のため、バックアップに40Dをもって行くとして、レンズ系は一応シグマ180mmももって行くべきか・・
いや、欲張ってもあんまり意味はないか。
モヤっているのは確かだし・・・無理はせずに行こう。
さぁ、これから戦闘準備です!!

機材を積みこんで(結局、バックアップ用にEOS40Dとシグマ180mmF3.5も積んだ)
21:20 ぼうら屋に向けて出撃!
ところが西から雲雲くん襲来・・・

ぼうら屋に着く頃には一面の曇り空に・・・orz
GENTAさんと話をしていたら、西から回復の兆し。
しばらく待つと無事、晴れてくれました。
ところが雲が取れたと思ったら、霧が辺りを覆ってしまいました。
おかげで機材はびしょ濡れに・・・
そのせいかどうかははっきりとは言えませんが、せっかくEOS40Dで撮影していた写真はCFが読めなくなって、しまいました。
その他にもいろいろとトラブルが発生。
自動導入装置PyxisがRS-232C経由で通信はしてくれる見たいですが、星図ソフトとSyncおよび自動導入ができません・・!!
使い勝手は悪くなりますが・・・・ハンドコントローラからの制御も一応、うろ覚えながら、憶えていたのでなんとかなりました。
次に、久々に引っ張り出してきた冷却KissDNですが、MaxIMDLから制御させていざ、フォーカス合わせ!
と、思ったら、またもやError99!!
でも、まあ、これもさんざん悩まされていたので、ちゃんとコンパクトフラッシュを持ってきていたし、リモートタイマーコントローラも持ってきましたから、ね。
なんとか撮影はできます。
ピント合わせがメンドイなー
と思いつつ、1枚1枚丁寧に試写をおこなって、ここだ!というところに合わせ込む・・・

いざ、ハートレイ彗星を導入してみたら、やはり、というかNGC281とは画角がかなり離れてしまったようで、同視野に入りませんでした。

そのかわり、ET星団と、紅いバナナ星雲Sh2-188とハートレイ彗星の3つが写りました。

なにはともあれ、機材はびっしょりですが、NFD328はyamatomoさんが作成してくれたヒーターのおかげで結露知らず。
カメラ三脚にのせたEOS40DとEF-Sレンズはもうびしょ濡れ状態でしたから、とても助かりました。

GENTAさんの方もいろいろとトラブったり苦労されていたようでしたが、
車の中で一寝入りして、1時半頃に起きたときに、素晴らしい構図でハートレイ彗星をゲットされておりました。
う〜ん、構図も見事で、さすがはベテランって感じです。
霧が相変わらず出たり出なかったりという状況でしたので、片付けて撤収してきました。
ボクの方もなんとか明るくなってきたハートレイ彗星を捉えることができてほっとしました。


2010.10.7
NewFD300mmF2.8  EOS40D 3分×1
二重星団とハートレイ彗星の接近です。
二重星団には薄雲がかかってますが・・雲間からなんとか撮影できました。

ミューさんに電話したら、すでにスタンバってるとのこと。
お天気怪しいけれど、328で彗星と二重星団を撮ってこよう。
 
と、いうわけで。
所用を済ませて、機材積んで、21時20分頃に出立。
天気は・・・先程から雲が出てきています。こりゃ無理かなぁ
 
ぼうら屋に着くとすでにGENTAさんもいらしていました。
ミューさんは早くも彗星ゲットしたみたいです。
GENTAさんはメグちゃんですでにスタンバイok。
やや雲が多いので、少し待、という状態でした。
 
なにしろ晴れてますからね〜
即座に自分も準備を始めました。
北極星がなかなか捕まえられず、GENTAさん、ミューさんのもっと右!と,叱咤激励?を受けてなんとか極軸は雲が出る前に抑えました。
カメラは冷却KissDNも持って行きましたが、雲が多いこの状況下ではナンセンス。
ライブビューでピント出しが早いEOS40Dを使うことにします。
すぐに晴れ間があるカペラに向け、ライブビューでピント合わせ!
前にも少し書きましたが色収差がある光学系では、赤ハロは見苦しいわけですから、ライブビューで見て、青い色滲みが星に出始めるところ・・・ここがジャスピンです。と、いうか結局色収差があるということは、どこかの波長ではピンぼけになるし、どこかの波長ではピントが合ってる訳で、あんまりシビアに考えなくても良いと思っています。
で、出来上がりを想像すれば、青ハロの出始めのところがBestではないかと思います。
 
タムロン328を使っているミューさんから、縦構図じゃないと入らないよ。と聞いて、ボクもすぐに縦構図に変更。
そして自動導入で目標を補足!!
さぁ、撮影!!と、いうところで曇られました(≧◇≦;)
 
とりあえず撮りっぱなし状態でしばらく雑談。
晴れ間はときどきくるものの・・・・しっかりとは晴れない!
う〜ん、もうすこし晴れてくれればなあ・・
とりあえず一面の雲に覆われたところで、ミューさんからフラット板をお借りして、フラットを撮影。
フラットを撮って、念のため電池を変えて一段落・・と思ってたら、
『雨だ!』
ぱらぱら、ぽつぽつですが、なんと雨が降ってきました!
慌てて片付けて、撤収作業に入ります。
ミューさんはEM-10とタムロン328のシステム。軽量かつ確実な高機動型を選択していたので片付けも早い!
ボクの方も、EM-200+NFD328ノータッチガイド仕様なので、それなりには早い。
時間はあんまり経ってないかと思っていたのですが、0時を大きくまわっていました。
ミューさんは明日おやすみなのは聞いていましたが、GENTAさんもお休みとのこと。
なにぃ〜、明日仕事あるのボクだけジャン!
さっさと帰ろ〜と一足先に帰路に付きました。
 
わりと・・結構、雨も降ったりやんだりという感じで、撤収タイミングとしては良かったと思います。
雲間から辛うじて写した二重星団とハートレイ第2彗星です。
まあ、なんとか写せましたので、でかけたかいがありました。
それにしても、雑談していたからか時間が思った以上に経っていまいた。

2010.10.17
NewFD300mmF2.8  E-300 8分×6

GPVを見ると天気の回復は3時になって悪化してた。
こりゃ諦めー
と、思ってたら、ミューさんからメール入ってました。

今夜は曇っていても行きますよ〜
ではまた後で ぼうら屋さんですよね


は?曇ってますよ!?
と思っていたら丁度рェ。

GENTAさんはもうぼうら屋いるって〜

いやはや・・・なんつーか、もーマジですかぁ〜
だんだん雲はとれてきてますが・・・衛星画像を見ても、GPVでも夜明け前になるんじゃ・・・。
なんというか元気だなぁ・・

雲は抜けていないGPVは少し良くなったが、それでも晴れ間が出るのは2時。
しかし晴れるならなんか撮りたい。
1時間程度と考えると、デジカメがいいな。
E-300を使おうというわけで出発。
22時56分に家をでた。
気温は17度。ちょっと肌寒い。
温度計の位置なのか?みるみる温度は下がって、14度になった。

ぼうら屋に付くと天候が回復しており、雲は残っているものの西から晴れ間が!
これは撮らなければとさっさと準備した。
明日が仕事といいわけして、ノータッチガイド仕様で組んだ。
今思えばガイドしても良かったかも。
昨日のうちに、いちおう空でピントが出ない回転装置は諦めていたのでピントは確実に来る。

ピントはちょっと悩んだが、なんとか合わせた。
自動導入がちょっと上手くいかないので、極軸を疑った。
確かにずれていたが、どうも、直しても導入精度は改善されなかったのが気になる。

藤井さんに、ハートレイの位置を聞いて(データ入ってなかった!おまけに、ExternalSD外したままだった!)、なんとか導入。
月はまだあるが、ハートレイを取ることに。


いよいよ地球に近づいてきました。10月20日が地球最接近です。
それもあり、ずいぶんと明るく大きくなってきました。
また、これまで位置関係上、見えにくかったダストテイルもうっすらと伸びてきている様子が判ります。
右下方向に黄色いテイルが伺えます。


2010.11.02
NewFD300mmF2.8  EOS40D 3分×4

23時には天気を確認してみようと思っていたのですが、少し、ウトウトしてしまい、0時過ぎに気がつきました。
外は・・透明度が高い星空が広がっています!
ただ、雲も結構ありそう。特に西空のが気になります。
少し悩んだが・・・
いこうと決意する。

機材はお手軽ノータッチガイド仕様。
曇ってもいいぜって感じ。や、曇ると困るけど ~(=^‥^A アセアセ・・・

機材はさくっと積みこんで、0時50分に出撃。

でも、雲が多い〜
ただ、薄雲ごしに北極星はみえている。
とりあえず・・・悩むけれど、出そうと機材を組み立てる。
どうせお気楽仕様なので準備は難しくない・・・これでEOS40Dを付けてリモコンで撮影すれば・・・って、あれ〜リモコンないじゃん!
げげ、忘れてきたか〜
ああっ、予備バッテリーも無い!!
一式おいてきてしまったみたい。
とほほ。相変わらずかよ〜
とりあえず、EeePCにさして、MaxImDLから制御を試みる・・・あれ、画像が転送されてこず、Error。
くそ〜ダメかあ。
Leave on CFにチェックを入れて画像はCFに記録させるようにしたら、無事シャッタが切れて画像も記録できた。ヨシ!!
薄雲ごしに撮影開始。

しばらくしたら、雲も取れてきた・・!
やった!!

彗星は、地球との位置関係が変わってきたからか、テイルが伸びている様子が写る様になってきました。
構図は悪いかもしれないけど・・撮れて良かった。

時刻は3時くらい。GPVだと晴れてくる予報だったが、その通りに雲が切れてきてくれた・・!
E-300に変えて、撮影を続けることにします。

2010.11.02
NewFD300mmF2.8  E-300 8分×3

さすがに、8分露光は長すぎる・・彗星の固有運動で核が伸びてしまいました。

この時刻になると月が顔を出してきた。しかし、天の川も良く見え透明度は良い。
また、途中、一時曇ってきてしまったが・・
まあ、いいやと、撮影を続けたのでした。


2010.11.09
イプシロン200  E-300 8分×4

今回は趣向を変えてイプシロン200で撮影してみました。
E-300では、露出時間が8分に固定されてしまうのが欠点で、彗星の場合、8分も露光すると核が伸びて写ってしまいます。ここでは核部分はトバして見難くしつつ、露出をかけた分出てきたコマとテイルに着目して画像処理を行っています。
それにしても、コマのシアングリーンがとても美しい・・!
テイルもあり、こういう彗星は撮影していて楽しいですね。

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