73P Schwassmann-Wachmann3


周期彗星シュワスマン・ワハマン第3彗星です。
この彗星は1995年に回帰した際にバーストを起こし、6等級まで大増光を起こしました。
その後、前回回帰時に分裂核が確認され、3つの彗星が連なる様子が確認されています。
そして今回帰時には、5/12に地球に0.08天文単位まで接近し、明るくなることが期待されています。

もっとも、最初期の予報光度としては、0等、2等、4等の3つの彗星がやってくる!
ということだったのですが、現時点での予報では、最も明るいC核でも4等程度と予報されています。

C核
B核
2006.03.30
イプシロン200 ST7Custom L=3分×4 R=3分×2 G=3分×2 B=3分×2

シュワスマン・ワハマン第3彗星です。ようやく撮影できました。
彗星はすでにだいぶ地球に近づいて来つつあり、C核、B核ともかなり明るくなってきています。
2者の間隔も地球に接近すると共に広がっており、同一に収めるにはよほど短い光学系が必要になってしまいました。
そこで、今回は同一写野に収めることは早々に諦め、単独で拡大した撮影です。

どちらもダストリッチな彗星で、しっかりとした尾を伸ばしています。
接近してもしっかりとした姿を見せてくれることでしょう。
しかし、百武彗星の様な長大なイオンテイルは期待できなさそうです。


C核
2006.04.21
タムロン300mmF2.8 CV-16E L=2分×7 R=2分 G=2分 B=2分

ひさしぶりの撮影になります。
ダストテイルはさほど大きく変化しないため、ついつい撮影の間が空いてしまいます。

彗星はだいぶ明るくなってきています。
とはいえ、やはり元々が小さい彗星ですので、過度な期待はできないのかな、という感じもします。
明るい星は、かんむり座α星、アルフェッカ。

B核、G核
2006.04.21
タムロン300mmF2.8 CV-16E L=2分×12 R=2分 G=2分 B=2分

B核とG核です。右上に小さく暗く、G核が写っています。
この彗星は、40個ほどに分裂している姿が見つかっているそうです。
もっとも、楽しめるのは、C核とB核、そしてこの写真にも写っているG核がやっとでしょう。
B核は芯が無く危うい姿に写りました。
無事、明るくなってくれるといいのですが・・。


B核
2006.05.14
シグマ180mmF3.5 CV-16E L=3分

この日は網状星雲と最も接近する日だったのですが、思ったよりも離隔があり、この機材では同時に捉えることができませんでした。
もっとも、天気も決して良かったわけではなく、この直後も雲に覆われてしまい、カラーには出来ず終い。
この彗星はいろいろと興味深い被写体でしたが、天気に祟られて、思う様に撮影ができず、残念でした。

180mmF3.5はCVとは相性が悪い(フランジバックの関係が大きいと思われる)ようで、星像が周方向に歪んでしまいました。


C核
2006.08.14

イプシロン200 ST7Custom L=3分×9 

東に昇ってきたSW3彗星です。
露出時間はそれなりにかけているのですが、どうにもノイズが多く、思う様にS/Nがあがりませんでした。
また、ちょうど外灯が照らし出しているところを写すことになるため、その影響もあり、綺麗に写せませんでした。
彗星は暗くなったものの、まだまだテイルも健在。
次回回帰時も楽しませてくれるのではないでしょうか。

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