2P Encke彗星 


2013.10.27
オライオン30cmF4反射望遠鏡 with パラコア2 SXVR-H694冷却CCDカメラ

2Pエンケ彗星です。
周期彗星のNo2に挙げられている彗星で、その公転周期は3.3年。ですが、条件が良いのは3公転の10年に1度です。
10年ぶりに、撮影することができました。
彗星は、放射状のコマの他、淡いながらもイオンテイルを引いています。


2013.11.7
イプシロン200 アストログラフ  X-E1デジタルカメラ

11/7は、雨上がり。昼過ぎ15時頃まで雨が降っていて、正直、出かけたい天気ではなかったのですが・・・
この日を逃すと、次に彗星を撮影できるのは、何時になるのか判りません。
やっぱり、エンケ彗星もリニア彗星も、せっかくなら、ワンショットカラーで撮りたい!
自宅庭からは、光害がキビシイので、この透明度では、さすがに、デジタルカメラでは、無理があります。
仕方ない、出かけてくるかぁ・・・と重たい腰を上げて、遠征の準備です。

だいぶ寒くなってきているので、電気毛布が使える、ぼうらやさんにしようかと思わないでもないのですが、正直、雨上がりだと、ちょっとなあ・・。やはり、アスファルト舗装されている獅子ヶ鼻公園に行くことにします。

時刻は、21時ちょうどでした。気温は磐田市内では16℃でしたが、獅子ヶ鼻公園に着く頃には13℃に。
準備しているときはちょっと汗ばむくらいだったのですが、、、さ、寒い ((((;゚Д゚))))
真冬装備ほどではないにしても、ズボン2枚重ね、ジャンパー2枚持ってきて正解でした・・
獅子ヶ鼻公園の山を登っている時に、霧が視界を覆っていやーな予感はしたのですが、いざ、公園に着くと、一応、霧は抜けたみたいです。
路面は濡れていますが、思った程ではなかったです。
ただ、北にあった、木々がかなり整理されてしまい、風が思った以上に抜けてきます・・・

エンケ彗星を導入したのは、4時50分頃だったかな、、もう薄明が始まっているとは思うのですが、なんとか、4つの彗星を撮ることができました。
超低空だから、ボケボケな像でしたが、まあ、いいでしょう・・・。
や、やっと寝られる・・・と、思ったのだけど、結局、5時20分には目が覚めてしまったので、そのままダークを撮影して、フラットを薄明光で取得。
片付けに入ります。
風があったおかげか、心配していた結露は無し。機材びっしょりにならなくて良かったです。
5時57分、獅子ヶ鼻公園を後にしました。

彗星は思った以上に低空になっていましたが、太陽に近づき、テイルを伸ばしてきたようです。
その後も、自宅から撮影はしたのですが、低空である為、電線にかかってしまい存在のみ、という感じでした。

また次に会う時は10年後かな?


2003年

2003.11.22
MT160 反射望遠鏡 with レデューサー S2Pro L=2分

3.3年ごとに太陽に近づき、明るくなるわけですが、これまで撮影する機会に恵まれませんでした。
と、いうのも、地球との位置関係から、条件が良くなるのは3公転ごとと聞きます。
今回がその好期にあたると思いますが、前回・前々回は今一歩条件がよろしくなく、撮影しなかったと思いました。
10年前は、それこそ、CCD撮影を始める前ですから・・ちょっと無理・・というところでしょう。
確かに10年前は条件が良かったように記憶しています。(ステナビにデータを打ち込んだら1等星になる!!と言っていた先輩がいたような・・)

肉眼でもぼうーっと広がった姿が印象的でしたが、S2PROで撮影してみると、わずか2分露出で見事にシアングリーンの美しい姿が描き出され、嬉しくなってしまいました。
S2PROの対彗星撮影への有用性が今回、確認できました。
今後、来る肉眼彗星では大いに活躍してくれることでしょう。

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