C/2006A1 Pojmanski彗星


2006年1月1日に発見された彗星です。
当初の予報では7等程度だったのですが、実際にはもっと明るくなり、見事な被写体になりました。

2006.03.03
Nikon200mmF2開放 FinePixS2Pro 2分×4

3月3日未明のPojmanski彗星です。
平日の撮影ですが、早めに寝て、2時過ぎに起きて撮影にでかけました。
さすがに自宅からでは高度的に無理ですので、車で30分ほどのところにある郊外の公園での撮像です。
夏の天の川は薄いながらも見える、という程度の環境です(この日はシーイングが恐ろしく良好で、金星がほとんどまたたいてなかった!彗星撮影には関係ないですが・・・)
当初は横構図で撮影していたのですが、同時撮像していたST7Customでは全然収まりきれないほどテイルが伸びていました。
そこで慌ててS2PROを縦構図に変更したのですが、それでもなお、視野に収まりきれないほどの長いテイルを引いていました。

それにしても、このNikon200mmF2は色収差などで、冷却CCDカメラには不向きですが、FinePixS2PROとの相性はバッチリです。

2006.03.03
タムロン300mmF2.8開放 ST7Custom RGB 各2分

同時撮影していたST7Customによる作例です。
彗星らしいシアングリーンのコマが魅力的ですが、やはりモノクロ冷却CCDカメラではこのような移動の早い彗星は恒星が色ズレしてしまいやや興ざめです。
とはいえ、テイルのディテールはデジカメと比べ、はっきり描出しています。


2006.03.04
Nikon200mmF2開放 FinePixS2Pro 2分×4
3月4日未明のPojmanski彗星です。

今回は、強力な処理を施し、周辺減光を完全に補正しています。
その為、やや不自然に感じる面もあるかもしれませんが、テイルはよりしっかりと描出することが出来ています。

さて、今日はゆっくりと観望も行ってみました。
Vixenの6cmF7屈折での観望でしたが、小さなコマからすっと淡くテイルが伸びている姿が印象的でした。

2006.03.04
タムロン300mmF2.8開放 ST7Custom L=2分×2 RGB=各2分

同時に撮影していた冷却CCDカメラによるPojmanski彗星です。
焦点距離が長いこともありますが、やはり冷却CCDカメラによる作例では、微細構造が一眼レフデジタルカメラよりも良く写り、また、淡い部分の描写も一段上です。
しかし、カラー画像となると、彗星の移動で彗星基準で3色合成を行うと星に原色の色が出てしまうため、綺麗なカラー画像を得ることが難しくなります。
恒星基準での合成で上手くいった例も過去にはありますが、移動量が大きいこの彗星では、無理があります。
やはり彗星にはワンショットでカラー画像が得られる一眼レフデジタルカメラの方が向いていそうです。

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