C/2004Q2 Machholz彗星


2005年1月に肉眼彗星として輝くことが期待されている彗星です。

2004.10.16
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom 5分×5

マックホルツ彗星です。
近日点通過までまだまだ時間がありますが、すでに彗星はしっかりとしたテイルを持ち、今後が期待できます。


2004.11.20
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom IRC=3分×8

まだまだ、南に低いものの、ずいぶんと明るく、大きくなってきました。
イオンテイルもはっきりしてきて、いかにも彗星という姿は魅力的ですねー。


2004.12.06
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom IRC=5分

ずいぶんと明るく、大きくなってきました。
もはやこの組み合わせでは収まりきれません。次回から筒を替えねば・・。
イオンテイルも成長しているようです。
今回、自宅からの撮像ですが非常に透明度に恵まれ、良く写ってくれました。
ところが、雲が・・・5分1枚辛うじて撮影できました。


2004.12.09
FL-80S蛍石屈折望遠鏡withレデューサ ST7Custom IDAS/KT Comet=5分×7

前回と同じく自宅からの撮像です。
今回は透明度はいまいち・・。タナカさんより授かった秘密兵器、IDAS/KT コメットフィルターの出番です。
このフィルターは、彗星の分子イオンの発光を透過させる、究極のコメットフィルターです。
・・って、この写りでは説得力ないなー(笑)


2004.12.11
タムロン300mmF2.8 FinePixS2Pro SC46=3分×9

今回は、郊外まで出ての撮像です。
まだ光害は残る地なのですが、さうがに自宅に比べれば、空は良くなってきます。
そのかいもあって、長いイオンテイルを写し込むことができました。
しかも、モノクロにして強調してみると、どうも300mmの視野に収まり切れないほど伸びているように感じます。
これ以上大きくなると撮る機材がなくなってくるなあ・・。


2004.12.16
FL-80S蛍石屈折望遠鏡withレデューサ ST7Custom IDAS/KT Comet=5分×7

平日ということもあり、自宅からの撮像です。
もはや、ST8クラスのサイズのCCDでは、FL-80S+レデューサの448mmであっても、到底収まりきれず、構図も苦しくなってきました。
自宅からの撮像ですが、この日は透明度が良かったこともあり、イオンテイルが良く写ってくれました。


2004.12.30
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom SC-46+IRC=2分×5

帰省したので神奈川での町中からの撮影です。さ、さすがに空が明るい。
北極星が見えないぞ・・・
思わず、極軸合わせを知人にお願いしてしまいました(笑)
いや、その、なんか、もー最初から撮影する気力なし、だったのです。
天気予報でも芳しくない状態だったし・・。しかし、曇ってきそうだというのに、タナカさんは遠征して撮ってくるというし、仕方ないやるかぁ・・
という感じだったのですが、7×50で見ると光害地にも関わらず案外見えていたので、ようやく撮る気になりました。
彗星はおうし座まであがってきて、ずいぶんと高度があがってきました。
彗星のテイルがどっちに出ているのか最初は判らず、とまどいましたが、なんとか曇ってくる前に無事撮影することができました。
とりあえず、構図を変える前と後の画像をモザイク合成してみました
彗星のテイルは淡い感がするものの、複雑によじれ、面白い姿をしていました。
これで撮影納めです。


2005.01.02
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom SC46+IRC=3分×9

撮影始め。
今回は、実家ベランダにて撮影です。
北極星が見えないため、極軸合わせに時間がかかってしまいました。
また、極軸精度もまだまだ足りません。
さて、この日のテイルは激変しており、その変化の様子はムービーアルバムの方にアップしてありますので、ご覧下さい。
動画狙いではなかったのですが、これだったら、もっと撮影しておくべきでした。
テイルの変化は早く、9枚の画像をコンポジットしたこの画像からはテイルがブレてぼやけてしまっています。
ムービーアルバムと見比べれば一目瞭然でしょう。
これであれば、彗星核コンポジットはもとより、彗星核追尾であっても、コマの部分がブレないだけで、肝心のテイルはぼやけてしまうわけで、あまり意味がなくなっちゃいますね。
やはり彗星にはなにをおいても、明るいF値の光学系を主体とした高速撮影システムが必要です。
このタムロン328は色収差が大きいのが難点ですが、それでも彗星撮像には絶大な威力を発揮します。


L(IRC)=3分×10
L(IRC)=3分 R=3分,G=3分,B=3分
2005.01.07
Nikon 135mmF2.8 ST7Custom

すばるとマックホルツ彗星の邂逅です。
雲が多く普段ならば絶対に撮影しない状況下でしたが、さすがにこの日ばかりは違います。とはいえ、遠征するには分が悪すぎる…。このようなときにも冷却CCDカメラならば、自宅で気軽にできるため、撮影しようという気になります。この画像は雲間を突いて得たものですが、この後、晴れ間が広がり充分な撮影を行うことができました。
アニメーション化した画像をムービーアルバムの方においてありますのでそちらもご覧ください。
すばるの淡い星雲の写りを見るとかなり淡い部分まで写っており、光害の最中での撮影ということを感じさせません。
いずれにしても、満足のいく結果を残すことが出来ました。

タムロン300mmF2.8 Fuji FinePixS2Pro SC42=3分×5

S2proにて同時に撮影を行っていました。
デジタルカメラは光害に強く、街中であってもある程度は写すことが出来ます。
しかしながら、冷却CCDカメラと比較してしまえばその写りの差は明白で、対光害適正はモノクロ冷却CCDカメラの方が圧倒的に上であることが判るかと思います。
デジタルカメラで使用するにはSC46は短波長側をカットしすぎるため、色収差は満足がいくレベルまで低減するものの、青のS/Nが悪くなりすぎます。そこで今回よりSC42に変えています。色収差に関しては不満が残るレベルですが、デジカメで使うには都合が良い感じではあります。


Fuji FinePixS2Pro SC42+IRC=3分×10
L(IRC)+SC46=3分×10
2005.01.07
Nikon 135mmF2.8 ST7Custom

すばるとマックホルツ彗星です。
今日は良い天気でしたので、暗く澄んだ空の下へ遠征しての撮影です。
デジカメ画像は昨日の自宅での撮影によるものとは雲泥の差で、いかに暗い空が大事であるかを教えてくれました。
冷却CCDカメラ画像に関しては、先日の撮影と比べると、すばるのガス星雲の写り等を見てみると、本当に淡い部分に関しては、やはり暗い空での撮影でなければ写し込むことは不可能でしょうが、光害地によるものであっても、さほど遜色がないものが得られるのではないかということも伺えます。少なくとも充分に淡い部分も捉えられることが判り、非常に参考になるデータを得ることができました。

さて、この日のテイルは残念なことに昨日とは一変し、淡いものとなっていたのがやや残念なところです。
暗い空の下で、3分露光画像を10フレームほど重ねたこの画像からは淡いテイルもなんとか捉えることが出来ました。


2005.01.09
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom SC42+IRC=2分×14

核追尾での撮影です。
動画の作成を目論見、核追尾にて多数の画像を取得するつもりだったのですが1つの電源から2つのSTシリーズを動作させたせいか?
電圧不足?で、エラーが頻発してしまい、連続撮像が途中で止まってしまうことがありました(泣)
途中で止まってしまうと、動画にした時に、違和感が生じるため、好ましくありません。
この日の撮影目的からすれば、大失敗です。しかし、テイルの変化は乏しく、あまり面白味はありませんでした。


2005.01.10
MT160反射望遠鏡withレデューサ FinePixS2Pro 3分×10

彗星核頭部のアップを狙おうと思い、選択した機材です。
が、こういう時に限って、テイルが変化していたりします。
この画像からは非常にかすかで判りにくいのですが、左端がくびれて二又に分かれているのが判るでしょうか・・・
いつもの328+ST7カスタムによる高速撮像系であれば、この変化を明確に捉えることができたでしょうが・・とほほ。
機材の選択ミスでした。
それにしても、デジカメの場合、暗い空と明るい光学系の威力は相当に絶大であることを1月8日に感じましたが、光害で明るい空の下で暗い光学系では、ぜんっぜん、ダメっすねー。
でも、コマ周辺の色あいはとても綺麗です。


2005.01.12
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom L(SC46+IRC)=3分×2
R=3分,G=3分,B=3分 3*3 Binning

12日のマックホルツ彗星です。
この日は待望の!イオンテイルが大きく変化した日でした。
その様子はムービーアルバムの方へアップしてありますので、ぜひ、ご覧ください。
さて、撮影の方は、RGB画像も撮影して置き、その直前の2枚のL画像にLRGB合成処理を行ってカラー化してみました。
少々、コマの周り等が不自然になってしまったかな。
やはりこういう天体の場合、美しいカラー画像を得るには、デジカメの様なワンショットカラーカメラが向いている様です。


2005.01.13
PENTAX 50mmF1.4→2 CV-16E重装改 L(IRC)=3分×2
R=3分×2 G=3分×2 B=3分×2

マックホルツ彗星とカリフォルニア星雲です。
この彗星は、彗星単体もさることながら、多くの星雲・星団と接近していくことも魅力のひとつです。
今回、余り露出をかけなかった為、イオンテイルを余りはっきりと描写することが出来ませんでした。
心眼で見れば(笑)、カリフォルニア星雲の淡い部分まで伸びているような気も・・。
やはり30分位、露出をかけておけば、良かったとちょっと反省。
でも、なにはともあれ、カリフォルニア星雲と彗星を動じに写し込めたので、良かったな。
PENTAXのカメラレンズはNikonのものと比べると色収差はずっと抑えられており、シャープカットフィルタを使わなくても、青ハロが余り出ません。優秀なレンズです。

2005.01.13
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom L(SC42+IRC)=3分×6

こちらは、ST7カスタム+328によるものです。
CVとの2台同時撮影です。
さすがにこの露出時間では、彗星もかなり移動しており、核コンポジットを行うのが普通です。
しかし、ここはあえて、恒星基準でコンポジットを行ってみました。
どのみち、核コンポジットでもテイルの早い動きを追従できない以上、ぼやけますから、ならば、いっそ・・と、思い切って、恒星基準で処理してみました。
背景の星が流れているよりも、やはり自然で見やすいと思うのですが、如何でしょうか。
比較画像として、核コンポジットを行った画像も掲げておきます。
テイルに関してはやはり彗星が移動する分、核コンポジットよりもさらにぼやけてしまいます。


2005.01.16
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom L(SC42+IRC)=3分×5

月明かりが邪魔するようになってきました。
そのせいもあるでしょうが、テイルの写りが余り良くありません。テイルも淡くなってきたようです。
近日点通過まではまだ時間があるのですが、元々が1.2天文単位ほどで、そう太陽に接近するわけではありません。
これ以上の活性化は望めないのかもしれません。
地球への接近を過ぎた今、あとは衰えていくばかりなのだろうか・・・。


2005.01.17
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom L(SC42+IRC)=3分×5

昨日よりもテイルはやや写ってくれた様です。
多少、変化もしているようですが、いかんせん、淡い。
アニメーション化できるだけのデータは取り込みましたが・・・アニメーション構築までは行っていません。
彗星の大きさも地球から離れていっているため、小さくなってきました。


2005.01.18
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom L(SC42+IRC)=3分×6

昨日とは一変し、針の様に細いテイルが伸びていました。
彗星撮影の魅力の一つはやはりこのイオンテイルの変化にあるといっても過言ではないでしょう。
撮ってみるまで、どうなっているのか判らない。わくわく感。そんな楽しみが彗星撮影にはあります。
ま、反対に失望することもあるわけですが・・・


2005.01.20
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom L(SC42+IRC)=3分×2 
R=3分×2 G=3分×2 B=3分×2

NGC1245散開星団に接近したマックホルツ彗星です。
今回は、LRGBすべてを1×1で撮像し、カラー合成しています。
1/12撮像のものと比べ、自然な雰囲気のカラー画像となりました。
但し、恒星基準でRGB合成を行っているため、彗星の移動によって、若干、イオンテイルの色がずれています。
しかし、星の色がずれれば即判りますが、
彗星の方は多少、移動によって色がずれたとしても、違和感がないカラー画像に仕上がります。


2005.01.21
Vixen FL-80Swithレデューサー ST8Ei L(IRC)=5分×5

久々にFL-80Sを用いての撮像です。
レデューサー入りで、F5.6となるのですが、さすがにタムロン300mmF2.8と比べてしまうと、その暗さを痛感してしまいます。
テイルは比較的面白い形状をしていました。


2005.01.22
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom L(SC42+IRC)=3分×5

曇ってくる前になんとか撮像できました。
しかし、フラットを取り忘れてしまい、いまひとつです。
年末頃に比べるとずいぶん小さくなってきた感じです。


2005.01.26
タムロン 300mmF2.8 ST7Custom L(SC42+IRC)=3分×2
R=3分 G=3分 B=3分

近日点を通過したマックホルツ彗星です。
相変わらず長いイオンテイルをたなびかせているのですが、今回、満月近い強烈な月明かりがありました。
別段、月明かり自体は離隔もあることですし、冷却CCDカメラにとってみればなんてことないのですが、今回、月光が恐らくスライド式フィルターの隙間から入り込み、ムラとなってしまいました。


2005.02.03
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom L(IRC)=5分×4
R=5分 G=5分 B=5分

マックホルツ彗星です。
今回は、MT160で拡大しての撮像です。
テイルは相変わらず淡いのですが、しっかりと伸びているようです。
ダストテイルの黄色と、コマの青緑色の色の対比が美しい。


2005.02.04
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom L(IRC)=5分×5

テイルはやはり淡いです。
そろそろ、この彗星も、お仕舞いかな。


2004.2.5
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom IRC=5分×4
R=5分×2、G=5分×2,B=5分×2
今回、撮影に時間をかけすぎてしまったようで、彗星が思いの外移動してしまい、綺麗にカラー合成することができませんでした。
LRGB合成法を駆使してカラー合成したこの画像はやや違和感があります。

2004.3.7
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom IRC=5分×7

一月以上、間があいてしまいましたが・・・
その間、マックホルツ彗星は、天の北極近くまでやってきました。
彗星はだいぶ小さくなったものの、まだまだイオンテイルは長く伸ばしている様です。
どうして、どうして。地球からも、太陽からも遠くなっていっているのに、まだ楽しめるではないですか。

それにしても、この彗星を撮り始めた頃は、南に低く撮影に難儀したというのに、今は北極星のそば。
なんだか不思議な感じ。


2004.3.18
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom IRC=5分×4 R=5分 G=5分 B=5分

だいぶ小さくなってきましたが、まだまだイオンテイルは淡いながらも健在です。
今回、半月がある中での撮影でしたが、冷却CCDカメラは見事に描き出します。
今回も恒星基準でのLRGB合成法を用いてカラー合成を行っていますが、さすがにこの焦点距離と露出時間では少々苦しいです。


2004.3.18
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom IRC=5分×5

昨日とは変化がほとんどありませんが、ずいぶんと小さくなったものです。
テイルも淡く、半年に渡って楽しませてくれたこの彗星もそろそろお終いかな、、

2005.05.03
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7Custom L(IRC)=5分×4 R=5分 G=5分 B=5分

近日点通過からすでに3ヶ月以上経ちますが、未だにダストテイルもイオンテイルも健在です。
大きさこそは、小さくなりましたが、まだまだ明るい彗星であることには違いないですね。


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