2002V1 NEAT彗星


2003.01.24
Nikkor 135mmF2.8→4 望遠レンズ S2Pro L=2分×5

NEAT彗星です。
テイルが伸びてきたという情報を得て撮影をしてみました。
このS2proによる画像からでも淡いながらもテイルが伸びている様子をうかがうことが出来ます。
ただ、西空の彗星はちょうど光害がある方角となるので、ちょっと厳しいです。
背景が明るく、傾きを生じているのは明らかに光害のせいです。
それでも写るのだから、大したものですが、やはり美しく写そうとするならば、空の良いところに出かける必要があるでしょう。
撮影した時の透明度もいまいち悪く、空が良いところであればもっとはっきりとテイルを描き出せたことでしょう。
ゴミが結構写り込んでしまいました。デジタル一眼は手入れが大切と痛感。

2003.01.24
タムロン300mmF2.8開放 望遠レンズ ST7E 2分×20

S2proとの初の同時撮影実験です。
さすがに冷却CCDカメラ、S2proよりもはっきりとテイルを捉えています。
フラットフィールド画像で光害の除去も容易とはいいませんが、可能です。
L,R,G,Bで得られたすべての画像を加算してモノクロ画像にしています。
ホンネでいえば、ST7E画像をモノクロ輝度信号として、色信号はS2pro画像でまかなうことができれば理想的なのですが、両者の画像の質、といいますか、トーンが違いすぎること、S2pro画像は光害の影響を強く受けていたことから、その目論見は敗れ去りました。

S2proのシャッタを切るとブレの影響を受けることから、ST7Eの転送中にシャッタを切るようにしなければなりません。


2003.01.25
MT160反射望遠鏡withレデューサ ST7E 1分×4

MT160にレデューサを使用して撮影したNEAT彗星です。
撮影を始めたら、あれよあれよという間に雲が押し寄せ、終わってみれば、まともに使えるフレームはわずか、4枚という惨憺たる結果に終わりました。
今回の本来の撮影目的としては、イオンテイルアニメーション用データの取得を狙っていたのですが、、、。
また、今回もダメだったか、、
救いだったのはわずか4枚でも細く美しく伸びたイオンテイルとコマから短く伸びるダストテイルをしっかりと捉えることができたことでしょうか。
それにしてもST7Eでは400mmくらいから解像力がぐっとあがってきて、MT+レデューサの768mmではかなり満足のいく分解能が得られます。



2003.01.31
タムロン300mmF2.8 ST7E 2分×20

ずいぶんとテイルが立派になってきました。
明るさもかなり明るく、本当にこの彗星が消失するのか?と思わせる見事な姿です。

2月は天候も悪く、結局、この日がこの彗星を捉えた最後の日となりました。
予想外に立派な姿となり、楽しませてくれた彗星でした。
しかし、やはり、冬場の夕方の彗星の撮影は厳しいと痛感させられました。
セッティングまでの時間が少ないことはともかく、ウィークデーに撮像しようと思ったら、遠征する時間もありません。
いや、その、まあ、、明け方は明け方で起きるのスッゴク辛い気もするけど (^^;
ま、それはともかく、遠征する時間がないとなれば、近場で光害がある中でもなんとか撮影しなくてはならなくなるわけですが、、、
冬場とはいえ、夕方は透明度も思ったよりよくなく、光害の影響も大きく、ままなりませんでした。

やはり彗星撮影は難しいです。
しかし、田中一幸さんより秘密兵器(笑)を授かりましたので、次に来る明るい彗星ではぜひ試してみたいと思います。

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