2000A2 LINEAR彗星


2001年3月末に突然明るくなり、21世紀初の肉眼彗星となりました。
最盛期は南半球でしたが、6月末から7月初めにかけては日本からも淡いながらも見事な尾を引いた姿を見せてくれました。
2001.4.22
MT160反射望遠鏡 ST-7E 1分×10

LINEAR彗星です。突発的に明るくなったのでアウトバーストの可能性もあったのですが、どうやらそうではないようです。
アウトバーストでは撮っても拡散していくばかりであまり面白くないかなと思って、撮影していなかったんです。
4月下旬ではすでに位置的にはかなり厳しくなってきてはいるが、撮れない位置ではない。
自動露出でノータッチガイドで撮影してみました。
西空低空のため、どうしても良質な画像が得られませんが、それでもかすかに、右側に薄くテイルが伸びて写りました。



2001.6.27
100SDUF 屈折望遠鏡 ST7E L=1分×14 R=2分×2,G=2分×2,B=2分

明け方に昇ってきたLINEAR彗星です。
彗星自体は6.25未明にすでに捕らえていましたが、低空で透明度も悪かったため、良質の画像にはなりませんでした。

この日もずいぶんと雲に泣かされましたが、薄明がずいぶんと進行してからですが、晴れてくれました。
最初、25日に撮影した時には、薄曇りの中からだったので、たいした画像にはならなかったのですが、すっきりと晴れればこんなにも美しい姿を披露してくれたのですね。
B画像では雲がせまってきたため、本当の判断はできませんが、ダストの尾のようです。それにしてもこの画像だけで、4日間の苦労が報われました。
惜しむらくはやはり月曜日の晩に出撃しなかったことですね、あの日だけはキッチリ晴れましたからね〜。



1:16〜1:32 2:25〜2:41
3:25〜3:34
イオンテイルの変化

2001.7.5 
100SDUF 屈折望遠鏡 ST7E 

7月5日未明のLINEAR彗星。
尾は、イオンテイルらしいのですが、どうしてもカラー合成では赤く写ります。
この画像では青はかなり強調しているのですが・・・。
赤い彗星なんちて。

それはともかく、イオンテイルはめまぐるしく変化していきます。
この日はずっと夜半過ぎから撮影していましたが、正解でした。
良くみると、時間ごとに彗星の尾の模様が違っていることに気づくと思います。
より長焦点での撮影では数分単位での変化が判るそうです。

一応、動画用のデータとして撮ったのですが、うまく動画にできません (;ToT)
彗星核だけを基準として一点で合成するのは難しい・・・。 



2001.7.21

R200SS ST7E

LINEAR彗星です。
尾も一段と淡くなってしまったようですが、それでも明るいですね。
今回はLRGB合成処理をしましたが・・・・
スターイレース時に、どうしてもレベルが変わってしまうでしょうから、しょせん疑似カラーと捉えた方が正解かもしれませんね。

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