2000VM1 LENEAR彗星


2001年12月に明るくなった彗星です。当初、この彗星が21世紀最初の肉眼彗星になると目されていました。
彗星が南低くに向かったため、最盛期はこのLINEAR彗星も日本から捉えられないのですが、12月初旬で長い尾をたなびかせて楽しませてくれました。


2001.10.31
シュミットニュートン望遠鏡 ST7E 
LINEAR彗星の初めての撮影です。月光下で、まだ低空のうちに撮影したということもあり、写りはいまひとつ。
しかし、扇状に尾が広がっているようです。 今後が楽しみな彗星です。 意外と昇ってくるのが遅く、これを撮影したのは3時頃だったでしょうか。 
彗星の撮影は大変です・・・(-.-)Zzzz
2001.11.06
MT-160反射望遠鏡 ST7E 1分×21

LINEAR彗星の2回目の撮影です。
ST7Eのセルフガイドが絶不調でしたが、もともとノータッチガイドで撮影する彗星には関係ありませんね。
前回の撮影から、まだ彗星が小さいこと、暗めであることを考慮し、MT160の1000mmでノーフィルタでの撮影をセレクトしています。
なーんてね、嘘です。
系外銀河を撮りたいから、MT、ノーフィルタをセレクトしているのであって、VM1はおまけです。

2001.11.23
R200SS反射望遠鏡 ST7E R=1分×6,G=1分×5,B=1分×6

LINEAR彗星です。11月6日の画像と比べるとだいぶ明るく大きくなってきました。
位置も写しやすいペルセウス座付近ということもあり、朝まで待つ必要がないのがいいです。
移動もはやくなってきていますから、画角的にも移動速度の点から考えてもR200SSの800mmではちょっと厳しいですね。
しかし、尾はあるものの、淡いです。イオンテイルもまだないようです。
彗星自体は肉眼でも見えるようになっているそうです。

2001.12.07

タムロン300mmF2.8望遠レンズ ST7E 
左:赤外カットフィルタ  2分×6      右:R=2分×2,G=2分×2,B=2分×2

ずいぶんと立派な彗星に成長したWM1です。イオンテイルとダストテイルが見事です。
色収差があるのが難点ですが、それでもF2.8の威力はさすがで、短時間露出でもS/Nよく撮影できました。
最初にこの彗星を撮影したのは明け方でしたが、いつの間にやら夕空へと駆けめぐってきました。
この翌日も撮影したのですが、CCDチップが結露してしまい綺麗な画像にはなりませんでした。


2002.3.10

R200SS反射望遠鏡 ST7E 1分×6 

3月10日未明のLINEAR彗星です。
池谷・張彗星とは違って幅広いダストの尾を持っているのが特徴です。
さすがに最盛期の面影はないのでしょうが、まだまだ明るく冷却CCDカメラでは充分に楽しめる天体です。
そういえば、C/2000A2の衰退した姿にも似ています。

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