1999S4 LINEAR彗星


2000年夏にそこそこ明るくなったLINEAR彗星です。
ダストリッチな彗星で、小さいながらも、すらりと伸びた尾が素敵な彗星でした。
肉眼彗星になることが期待されていましたが、一歩及ばなかったようです。
7月末には核がこなごなに砕け散り、消失しました。

2000.6.14
R200SS反射望遠鏡 CV-04L L=2分×8+3分 R=3分×2,G=3分×2,B=3分×2

これから明るくなってくるLINEAR彗星です。残念ながら眼視では確認できませんでした。
尾はもう少し伸びているのかもしれませんが、やはり感度が足りないなぁ・・・。


2000.7.8
100SDUF屈折望遠鏡 CV-04L R=3分,G=3分,B=5分

リニア彗星です。かなり成長してきました。
どうやら、イオンの尾とダストの尾があるようですが、はっきりしません。
やはり感度が悪いなあ・・・。
眼視でもすいっと伸びた尾が素敵でした。


2000.7.11
100SDUF屈折望遠鏡 CV-04L L=3分 R=3分,G=3分,B=5分

7月11日のLINEAR彗星です。前回と比べて変化があまりないので、ちょっと面白味がない・・・。
今回は、画像処理をちょっと工夫して、カラー写真に近い感じに仕上げてみました。
彗星を透かして見えるオレンジ色の星が美しい。


2000.7.18
PENTAX 200mmF4望遠レンズ CV-04L
ずいぶんと北に低くなってきました。 この日はどちらかというと夕方の空の方が見よいのですが、明け方の空でも同程度くらいの高度にはなります。
彗星が成長していることを考慮し、200mm望遠レンズを使ったのですが、杞憂だったようです。
・・・なんだ、これなら100SDUFの方が良かったなァ。
北に低いことと、透明度が悪いこと、月夜であることなどの悪影響が重なり、良い画像にはなりませんでした。



2000.7.21
PENTAX 100SDUF屈折望遠鏡 CV-04L

彗星は夕方の方が高度が上がってきているのですが、夕方は曇っていたため、明け方の撮影となりました。
目標は意外というよりも予想以上に北に低い。
アイピースで除いていると、同視野に木々が見えている。
こりゃさすがに無理かな、と思ったが、なんとか撮影可能だった。
しかし、やはり悪条件のため、良い画像にはなりませんでした。
彗星には3日前と違ってまっすぐ伸びるイオンのものと思われるテイルが見られました。

これがこの彗星の最後の撮影となりました。
夕方に回ってからも、2,3回撮影に臨みましたが、天候不順で撮影できませんでした(セッティングが終わると曇ってくる・・・)。
また、7月末には、彗星自体が崩壊してしまいました。

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